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ファーストペンギン
こんにちは。福岡市大名二丁目で4坪の小さな自家焙煎珈琲屋をやってます。
ビジネス用語で「ファーストペンギン」という言葉があります。
「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。転じて、その“勇敢なペンギン”のように、リスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を、米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます。
ファーストペンギンは先行者利益を獲得することができますが、答えなきチャレンジなので、たまに死にます。
お店での会話で「ファーストペンギン」ってワードが出ると、私のお家であったこの話しを思い出し。お話しします。
息子が小学3年生だったと思います。
小学校のクラスで決まらないことがあるとか進まないことがあるとかなんとか、グズグズ言っていた息子に、
私は「あなたがやればいいでしょう。」「なんでやらない」「こうすれば出来るじゃん」
息子は
「そんなに簡単じゃないけん!」「なんもわかってないくせに言わんで!」口論しながら涙をいっぱい溢れさせてイライラしてる息子。
私はさてどうしたものかと考えて、覚えたてのファーストペンギンの話しを思い出しました。この話しは分かりやすいし、今の息子のためになる と思って静かに話し始めました。
「あのね、ファーストペンギンって言葉があるんだよ。
ファーストペンギンっていうのはね、ペンギンがおるやん?」
「もういいっ!!!」
怒りで涙いっぱいの息子はバンっとリビングのふすまを大きな音を立てて閉めて去っていった。
私は見えない息子に向かって、大きな声で言います。
「おーい。そういう態度はよくないと思うよ~!教えてあげようとしてるんでしょ~!」
すると、ト、ト、ト、トと足音がこちらに近づいてきて、
勢いよく開かれたふすまの向こう側には、足を広げて仁王立ちしてる息子。
泣きながら
「ファーストペンギンはたまに死ぬっちゃろ!!!!」
それだけ言い放つと ピシャ っとふすまは閉じられました。
「お。おぅ。。。」
やるな息子よ。。。
あとから聞くと、小学校で先生が話してくれたことがあると。笑
やられた~~な話しでした。
ファーストペンギン。
実際のペンギンの飛び込む一匹目はリスクしかないと思うし、
押されて落ちただけとか、
落とした2匹目が一番危ないとか、いろんな話しがありますが、実際どうのはあまり関係なく、
新しいことに二の足を踏んでしまう人を勇気づけるいいストーリーだと思っています。
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