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トライブ紹介 CBDラバー【2/2】
前回に引き続きCBDラバーについて3.CBDラバーのセグメント、4.生活者変化行動仮説「ムード・エンハンス行動」についてご紹介します!
3. CBDラバーのセグメント
今回のレポートでインタビューをおこなったセグメントは以下のとおりです。
①不安感の解消
精神的効果を求める人
②身体の痛み緩和
頭痛、筋肉痛、歯痛など純粋な痛みの解消を求める人
➂集中力向上
仕事の文脈でリラックスして集中しようという新しいアプローチを目指す人
➂の集中力向上は、 CBDにはカフェインのような集中力向上効果はありませんが、不安感が解消されることで、自分のペースで安心して仕事に取り組めるという効果があるようです。
身体の痛みだけではなく、精神的にも作用するという点が一般的な薬との大きな違いといえるでしょう。アルコールでのほろ酔い状態に近いともいわれています。
4. 生活者変化行動仮説「ムード・エンハンス行動」
今回はアメリカ在住のCBDラバー5名にインタビューをおこないましたが、とくに象徴的なのが「筋トレ、ファスティング、CBDはすべて同じゴールを目指しています」という発言です。
トライブは自分自身が気分がよいと感じる状態を可能な限り増やすことを目的として、毎日CBDの摂取プラス、筋トレとファスティングもおこなっていました。
ファスティングは1日18時間抜くという方法で、食事ができるのは1日6時間だけですが、ずっと空腹状態でいることで、体重が減るだけでなく、自身の脂肪からエネルギーを生み出せる体質に切り替わるといいます。この状態になると消化の負担がなくなり、体質が変わり、つねに頭が冴えわたるクリアな状態が続くといいます。
一般的にファスティングや筋トレは、ダイエットのため、健康のため、ボディメイクのためなどにおこないますが、彼らは「自分が気分がいいと感じる状態を長く保つ」ことを重視している点が重要です。
以上のことから、SEEDERでは「体調管理のゴールが変わってきているのではないか」と解釈しました。
これまでの一般的な体調管理は「病気にならないこと」で、少し意識が高いビジネスパーソンになると、「病気にならないこと」の一段上の概念として「仕事の集中力を高めるための体調管理」をしていました。
一方、トライブたちは、病気にならないことや仕事の集中力アップはもちろん、もっと大事にしているのは「自分が気分がいい状態をずっと維持すること」であり、そのために筋トレやファスティング、CBDを取り入れてコンディション管理をしています。
筋トレではテストステロンが出て気分がよくなり、ファスティングでは食べないことでエナジャイズして気分が高まります。同様にCBDも、不安を感じず心地よくなることができるうえ、アルコールと違い健康を害することもありません。
気分のよい時間を1日中維持するためにさまざまな行動をおこなうことが、先進的な人びとの体調管理といえるでしょう。
さらに、以上の考察から考えられるのが、**「ムード・エンハンス行動」**という未来の生活者変化行動仮説です。
ムード・エンハンスとは、ムード(機嫌)をエンハンスメント(高める)するという意味です。
これまで自らの機嫌や気分は自分でコントロールするというより、環境に起因するものであり、自分で積極的に管理できる対象ではありませんでしたが、今後は自分の機嫌もコントロールする対象になっていくと考えられます。
体調管理のそもそもの目的が、病気や鬱などの予防ではなく、どうすれば機嫌よくいられるか、いかに自分の気分をよくするかにシフトし、そのために人は時間とお金を使うようになるのではないでしょうか。
また、これらの行動の結果、彼らにとっての「幸福感」の定義も変わっていく可能性があります。これまで考えられていた一般的な幸せとは、理想の相手と結婚し、家庭を持ち、家を買うなど、ある目標を達成してはじめて幸せになれるという考え方でした。
一方、ムード・エンハンス行動が広がっていけば、たとえ目標達成できなくても、今日1日機嫌よく過ごせたか、人生もトータルでみて上機嫌な時間が長ければ長いほど幸せという考え方が出てくる可能性があります。
消費の分野では、気分がよくなる本や飲料を購入するなど、これまで人びとが無意識でやってきたことも含まれます。ファスティングや筋トレの例同様、習慣にすることで自分が気分よくいられる時間を増やすことができる行動を取り入れる人が増加していくでしょう。
この考え方が広がれば、職場においても、ムードをエンハンスしてくれる人が価値のある人材となり、つねに不機嫌な人はムードを下げてしまうため、気分屋は能力として欠けていると捉えられかねません。今後は「自分のムードをいかに高めるか」が個人のスキルとして学んでいく対象になる可能性があります。
新人研修や組織でのスキル開発など、「ビジネスパーソンとしてどうあるべきか」という観点でも、自分の機嫌をマネジメントすることは重要になっていくはずです。
このほかにも、たとえばジムでボディメイクではなく、ムード・エンハンスという文脈でプログラム開発やコミュニケーションをおこなったり、ガムや飲料など仕事中に飲食するものも同様の考えで商品開発をおこなってもよいでしょう。
今回は、CBDラバーについてご紹介しました!
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