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トライブ紹介 アバタラー【1/2】

私たちSEEDERは今後増えていくであろう考え方や行動を示している先進的な消費者グループ=「トライブ」を独自のリサーチによって発見、定義し、調査した結果をレポートにまとめています。トライブレポートの詳細については、まずはこちらの記事をどうぞ!

トライブ・リサーチから得られた知見を通じて、推進される企業のイノベーション活動を「トライブ・ドリブン・イノベーション」または「トライブ・マーケティング」と総称し、コンサルティング、支援を行っています。

今回はアバタラーをご紹介します。


1. アバタラーとは

今回のレポートはDNAさんのモバゲー内のアバターサービスと共同でリサーチをおこなっています。

アバターは基本的に「仮想世界の中の仮想的な自分である」という仮説があり、仮想の自分に対するお金の使い方には現実世界とはどのような違いや基準があるのかを知ることを目的として調査しました。

また、現実世界では基本的に一人一人格しかありませんが、ネット上ではSNSで当然のように複数アカウント持つようになり、複数の人格を平行でもつことはネット世界では一般的になってきています。

アバターを活用する人々は、バーチャルなもうひとりの自分という存在をどのように捉え、仮想空間内における生活、友人関係、お金の使い方、あるいはタスクはどのように変化していくのかを探ったのがアバタラーのレポートになります。

2. 国内で話題になったアバターサービス

まず、国内で過去現在までに話題となったアバターサービスをいくつかご紹介します。

セカンドライフ

2003年、アメリカのリンデンラボ社が仮想空間を舞台にした「SecondLife」をリリース。ゲームでありながらクエストやシナリオはなく、自分の分身であるアバターを使い、仮想空間で友人と交流するだけでなく、買い物をしたり、セカンドライフ内で結婚式をあげたり、お店で物を販売したり、分譲された土地を購入し家やビルを建てることもできる。それはまるで現実そのものであり、第二の人生を送れることがウリだった。

モバゲー

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する携帯電話向けのポータルサイトSNS。アバターサービスの走りともいえ、自分の分身であるアバターを着せ替えるなどして楽しむことができる。

ピグ

2003年よりスタートしたアメーバピグ(AmebaPigg)は、サイバーエージェントが運営するWebサイト上のサービス。

自分にそっくりなアバター(ピグ)を作り、実在の場所を模した広場などでチャットを行うのがメインの機能。

ミー

Mii(ミー)は、任天堂が販売するゲーム機であるWii、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、WiiU、NintendoSwitchなどで使用できる人間型のキャラクター(アバター)。

輪郭、体型、髪型、顔パーツなどの様々なパーツを組み合わせて家族や友達などに似せて作り、ミニゲームなどを楽しむことができる。

ゼペット

写真をもとに自分そっくりな3Dのキャラを作ることができるアバターサービス。コーディネートできるのはもちろん、ゼペットで絵文字を作ったり、写真に写りこませることが可能。自分が作った自分自身のゼペットと友達の作ったゼペット同士で旅先の記念撮影やゼペット同士で写真をとることもできる。

3. アバタラーの5種類のセグメント

今回のセグメントは以下の5種類です。

コンテストランカー

アバターコンテストで上位にいることが常連化しているアバターユーザー。自分のコーデイネートをたくさん保存しているが、更に新しいコーディネートを作ることに余念がない。アバター内で高い評価を得ることがモチベーションとなっている。

アバターに着せる服には独自のこだわりがあり、編集して毎日コンテストに出している。

アカウントランカー

複数個のアバターを所有し、目的や場面に応じて使い分けているユーザー。

アバターによっては年齢や性別も異なっており、ネット上に幾つかの人格を持つような使い方を行っている。

コミュニティホルダー

数千人から数万人の人が参加しているコミュニティの設立、運営を行っているユーザー。コミュニティ内に細かいルールを設定し、参加しているユーザーにとって快適かつ有益なコミュニティとなるように努力をしている。

服好きのコミュニティ、アニメ好きのコミュニティといった風に、ひとつのアバターサービス内でも複数のコミュニティがあり、顔の出ない半分匿名の世界だから生まれるコミュニティがある。

ノンペイング

課金はしないがアバターサービスを楽しんでいる。非課金だがサービス愛は強く、アバターのクオリティは高い人。

ノンアバタラー

サービスに登録しているがアバターサービスは使わず、ゲームやメッセージサービスのみ利用している人。仮想空間における自分にあまり興味がない。


次回はアバタラーの、インタビューからわかる4. アバタラーたちの価値観についてご紹介します!お楽しみに!
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