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トライブ紹介 ツーマイルライダー【1/2】
私たちSEEDERは今後増えていくであろ20う考え方や行動を示している先進的な消費者グループ=「トライブ」を独自のリサーチによって発見、定義し、調査した結果をレポートにまとめています。トライブレポートの詳細については、まずはこちらの記事をどうぞ!
トライブ・リサーチから得られた知見を通じて、推進される企業のイノベーション活動を「トライブ・ドリブン・イノベーション」または「トライブ・マーケティング」と総称し、コンサルティング、支援を行っています。
今回は「ツーマイルライダー」をご紹介します。
2020年、コロナウイルス感染症の世界的な流行を受け、密集、密接、密閉の三密を避けるよう厚生労働省が提唱し、私たちの生活は激変しました。
マスク着用という新たな生活様式、ステイホーム、緊急避難宣言、リモートワーク、飲食店での会食制限、巣ごもり消費、GOTOトラベル…など、コロナウイルスに関するトピックを上げだせばきりがないですが、これまでとはまったく異なる一年だったことは間違いありません。
とくに都市部に暮らす人びとにとって大きな懸念事項となったのが、通勤の際の公共交通機関の利用でした。
緊急事態宣言解除後も国はリモートワークを推奨していますが、都心へ向かう朝の電車は再び空席がないほどの乗車率に戻っています。
国の発表でこれまで「通勤電車でのクラスターは発生していない」とされていますが、見知らぬ多くの人と肩を寄せ合い、まさに密集、密接、密閉の三密空間である電車は、いつ感染してもおかしくない、と不安を感じる人もいるでしょう。
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実際に、このような状態での密な通勤に危機感を持ち、交通手段を電車やバスなどから、電動自転車やバイクに変える生活者が増加していることにSEED ERは着目しました。
「ツーマイルライダー」のトライブレポートでは、彼らの行動とインタビューから、生活者のインサイトと新たな移動体験のヒントを明らかにしていきます。
1. 新たな移動手段をとる人が増えた2つの社会的背景
そもそも、これまで鉄道網が発達している都市部では、自動車をはじめとするパーソナルモビリティを所有することは無駄と考えられていました。
しかし、以下のような社会背景の変化から、人びとは新たな交通手段を模索し始めたのです。
①コロナウイルス感染症の世界的流行
前述したとおり、コロナウイルス感染症世界的流行があげられます。
②原付二種の広がり
原付(原動機付自転車)とは、日本の車両区分のひとつであり、原動機を備えた小型の二輪車を意味します。
一種よりも機動力が上がり、移動距離をさらに広げられる原付二種を取得する人びとが増加していることには以下の要因があげられます。
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道路交通法の改正による原付二種の取得ハードル低下
これまで、普通免許で取得することができたのは原付一種のみでしたが、2018年の道路交通法の改正により、普通免許を持っていれば原付二種を最短2日で取得することができるようになりました。
多種多様なバイクの登場
技術の発展によるさまざまなバイクの登場は、これまで駐車スペースや重さの問題などで諦めていた人々にとっても福音といえるでしょう。
最近では自転車より収納しやすいコンパクトな折り畳みバイクなども登場し、馬力もあり、しかも(自転車と比べて)疲れないというメリットもあります。
バイクだけでなく、坂道や重たい荷物を詰んでも疲れにくい電動自転車や、電動自転車の推進力を更に強化し、100キロ以上走ることが可能なイーバイク、ペダル付き電動バイクなどの二輪が登場し、移動手段として購入する人びとが増加しています。
参照:
これらの事実から、SEEDERはコロナウイルス感染症の流行が引き金となり、都市交通の在り方が変化してきているのではないかという仮説を持ちました。
新たにバイクや自転車を購入した人びとの利用実態から、移動体験の変化と、さらには通勤以外にも購買エリアの変化、余暇の過ごし方の変化をまとめましたのが本レポートです。
徒歩で行ける距離をワンマイル(=1.6キロ)と捉え、ワンマイルよりさらに遠くに行けることで、これまで足を伸ばさなかったツーマイルを行き来する人びとという意味をこめ、「ツーマイルライダー」と命名しました。
2. ツーマイルライダーのセグメント
今回は以下のセグメントで調査をおこないました。
ハイブリッドライダー
性別年代問わず、原付ではなくイーバイクなどに乗り、どちらかというと都市内部を移動する人
通勤グライダー
これまで電車通勤をおこなっていたが、コロナを機に自転車やバイク通勤に変えた人
スローライダー
移動時間は早ければ早いほど良いという考え方ではなく、あえてゆっくり移動して空気や景色を楽しむ人
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次回は「ツーマイルライダー」の3. トライブプロファイル、4. 生活者変化行動仮説についてご紹介します!お楽しみに!
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