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ネイティブになれるの?【その1】

「Kiyomiのスクールに通えば英語ネイティブになれるの?」
と、最近3児のパパである友人にひょんな瞬間に聞かれました。
思わず同時に4つのことが頭をよぎり、即答できませんでした。

  1. その「英語ネイティブ」ってどういう状態のことを言うの?

  2. 日本に住んで、限られた時間以外は日本語だけで生活しているんだから限界はあるよ

  3. でも保護者様的には「なるよ」って答えた方がうれしいんだろうな。

  4. そもそも「英語ネイティブ」にしたいのはなぜ?

今回はまず①について考えを巡らせてみたいと思います。
あくまでも個人の意見です。

「(英語)ネイティブ」ってどういう状態のことを言うの?


辞書で確認してみました。
「出身地の、生まれ故郷の」「その土地固有の」「生まれつきの」といったような意味です。
と言うことは・・・

  • 友人のお子さんは英語が公用語の国出身か→No

  • 生まれつき英語を話す環境にいたか→No

おそらく友人は「英語を母国語のように遜色なく話せる」と言う意味で聞いたのではないかな、と推測します。
でもそれは「英語ネイティブ」ではなく、「英語をネイティブスピーカーのように話せる人」つまり「バイリンガル」と言うことですね。そういう方はたくさんいらっしゃいますね。帰国子女の方たちもその域に達している方が多いです。が、皆さん口を揃えて仰るのが「使わなきゃ忘れちゃう」です。
事実、私もアメリカに住んでいた際、クリスマスカードを日本の両親に送りましたが、夏休みに一時帰国の時に家族に本気で心配されていたことを知りました。両親曰く「Kiyomiのクリスマスカードは何でほぼ全部ひらがななんだ?あの子は日本語を忘れたのか?」と。自分では全然気づいていなかったです。恥ずかしかったですね〜。

話は戻って「英語を母国語のように遜色なく話せる」ようには日本にいてもなれると思いますよ。ただ、本人と周りの方達の全面協力が必要です。
私なら「英語を話すGood Communicator」になりたいなあ、と思います。生まれも教育も日本で受けているのであれば、「英語が話せる」だけではなく「日本人としての自分の意見を誤解なく伝えられる」「相手の言わんとすることを言わんとする意味で受け止める」ということも併せて目指したいです。自分への戒めをギシギシに詰め込んでいますが。 

ちなみに最近よく使われますが「セミリンガル」「ダブルリミテッド」という言葉を聞きます。様々な事情により、母国語も第2言語もどちらもいわゆる「中途半端」な状態のことを示すそうです。嫌味な言葉だなあ、と思いますが、それは子どもたちが選んだことではなく、そうならざるを得なかった環境だったのでしょう。

まずは母国語をしっかりと。本を読んで、音楽に触れて、友達と話して、ケンカして、豊かな感情、表現力と教養を育みながら同時進行でその時に話したいことを英語で学びアウトプットしてみる。大人になればなるほど言いたいことが複雑化してくるので、それを他言語で伝えたいように話すのは難しくなります。
なので、ある程度自我が芽生えた頃から英語などの多言語に触れるのは意味あることではないかと思います。

Kiyomi Maezawa