4年本気で愛した私の最推しと推しカプの話
以下、わたしがアイナナに来るまで4年間愛し続けた『from ARGONAVIS』、旧名義『ARGONAVIS from BanG Dream!』(以下アルゴナ)の推しカプの事の顛末を書き連ねます。興味がある方は明後日2/7リリースの「アルゴナビス キミが見たステージへ」(通称キミステ)をやってみてください。元が公式でバンドリ男版として出されたものですが、キャラも中学生からアラサーと幅広く、ストーリーも少年漫画に近いノリなので誰でも楽しめるかと思います。
前身アプリ・ダブエス開始時点で世界進出の座を賭けて名古屋から上京してきたV系バンド・Fantôme Iris(ファントムイリス)(以下ファントム)のボーカルとリズムギター。Vo.フェリクス(ステージネーム・FELIX)とGt.黒川燈(LIGHT)。
後継アプリリリースが明日なので、ひとまず少しでも多くの人に存在だけでも知ってもらいたくて以下の記事を突貫でしたためた。誤字等は見逃してほしい。
フェス開催にあたって行われたスターティングライブ。ファントム以外にも当時は他に4バンド(新アプリにあたり1バンド増えた)ある。このライブを受けた投票で本戦の演奏順が決まる(i7のブラホワのようにこれは作中ファンの投票で札束戦争ではない)。
このときのファントムは5位。最下位。
理由としてはライブに当たって妨害工作の被害に遭ったことに加えて、ファントムはV系。参加者投票を前提としたミクスチャーロックやユニゾンみたいな青春系ロック、若年層流行のEDMやライブの盛り上がりを最重要視したスカに比べて、独自の世界観を重視したV系では新規受けが悪く、票が見込めなかったことが挙げられた。
これを見たとき本当に悔しくてたまらなかったけれど、同時に納得した。バンドやりたい奴が他にできないから渋々V系をやる、V系が一時代を築いた8-90年代は終わった。V系はオワコン、イロモノ集団として扱われる現代じゃ、人を選ぶのも無理はない。事実、ダブエスの絵柄自体ソシャゲ戦国時代の今、某案星や風呂世界等と比べて絵柄が古いやら人を選ぶやら、絵柄で結構新規を逃がしていた。曲やキャラがいくら素晴らしいと叫んだところで届かないものは届かないのを、私は痛いほど知っている。
話を戻す。V系バンド設定として、彼らは吸血鬼の王・FELIXに従う眷属たちという設定である。
すべての吸血鬼を従える王・FELIX、彼の右腕ダンピール・LIGHT、残虐非道のリードギター吸血鬼・ZACK(cv福山潤)、吸血鬼の女王女形ベーシスト。HARU(cv代永翼(代永翼(代永翼)))、寡黙の聖職者ドラマー・D。
如何にもな設定とビジュアル、コテコテの世界観と音楽。
しかし彼らはアラサー社会人であり、普段は普通に働きながら兼業バンドマンをこなしている。
私の推し兼攻めのフェリクスは30歳フランス貴族一家出身、今は富裕層向けの語学教師。仏語日本語英語伊語西語完備。明後日からのアプリは前アプリの1年後なので画像は1年歳が上がってる。
そして私の推しカプの受けこと黒川燈は28歳のSE。絵にかいたような社畜でプロフの好きなものはエナドリ。平でも係長でもなくチームリーダーという妙に現実的な役職(アプリ時点)。他の三人も福山潤のギター30歳はプロゲーマー(自称ニート)で女形代永翼は保育士32歳で寡黙ドラマーは32歳自営業カフェ店員兼夜間警備員。全員名古屋で働いてたけど上京にあたり転職したり引っ越したりして今は五人でシェアハウスで住まい(シェアハ住まいは他4バンドも同様)。
自分たちの大好きな音楽で食っていくために、本気で耽美系吸血鬼V系バンドをやっている。二回目。
改めて私の推しカプは金髪フランス人自由人気質語学教師Vo30歳×黒髪眼鏡生真面目社畜SE28歳。この時点で私のカプ傾向が透けると思う。
バンドや作品の傾向はのちほど機会があればまた深堀するとして、ここからは私の推しカプにのみ焦点を当てて書く。
この最下位のスターティングライブの結果発表。燈は仕事や前後のライブのゴタゴタで肉体精神ともに不調をきたし、熱で倒れる。病院に緊急搬送。
その夢の中、燈はフェリクスと「運命」の出会いを果たした4年前の出会いの夜を思い出す。
彼はファントム結成前、代永翼がメンバー・現ドラマーをローディとした別のV系バンドのライブをやっていた。燈は元々バンド好きで彼も大学時代バンドをやっていて、本気でプロを目指したものの、就職を理由に抜けていく周りに流され事実上解散。当時も燈はV系がやりたかったけれど、メンバーにVの理解がある者がおらず仕方なくロックバンドを組む(この当時作曲をしていたのは今のニートのもうひとりのギター)。
仕事帰りにたまたま入ったライブハウスで、ボーカルの声に見ほれるものの、彼とベース以外のモチベが著しく低いことに違和感を持つ。当時は別件で揉めてたものの、ファンにもわからない裏事情だったので表側には分からない。
そしてライブ終わり。フェリクスは突然バンドの電撃解散を言い渡す。メンバーにも内密にした突然の宣言にベースと現ドラマー以外のメンバーは怒り心頭に帰る。当のフェリクスはお客さんに謝罪を、と残る。やむを得ない事情ながらも、いつかまたバンドをすることを言葉巧みに述べるも、呆然とする燈には上の空。
「なんだ、それ……そんなの、ないだろ」
バンギャ(バンド界隈でいうファン)でさえ分からない解散宣言に、部外者の燈なら尚更。一期一会の出会いだったことを述べる。不思議とモーセのように道を開けていく周囲を顧みず、フェリクスの方も燈に釘付け。他と音が不調和なことも見抜いて、それでも貴方の歌に惹かれた。また明日からも頑張ろうと思えたのに、解散なんてあんまりだ。
そう涙ぐみながら語る燈に。
「君……よかったら、名前を聞かせて貰ってもいいかい?」
「え……? 黒川……燈です」
※ストーリー公開時点で当カプは互いにこれが初認識のはずだった。
「トモル……そうか、やっぱり……フフ」
やっぱりって何?
そうかって何??
私の推しカプ何?????
「な、なんですか……?」
「ああ、失礼。まずはこちらから先に名乗らせてもらおう」
「僕はフェリクス。フェリクス・ルイ=クロード・モンドールだ!」
改めて言う。彼らはV系バンドであり、本名と違うステージネームで活動している。
前盤時代の名前は明かされていないが、当時も別名義を使っていたことは明白。フェリクスは本名でやることに抵抗もないため今と変わらなかった可能性も大いにあるが、それでも「FELIX」であって「フェリクス」ではない。
それでもここで初めて、他の客が見ている前で、ふたりの世界で「フェリクス」の本名を名乗った。
そしてなんやかんやあって今のバンドが結成。フェス出場を受け、世界進出をかけて、自分たちの大好きなV系の音楽でやっていくために上京した。
これだけで十分に良すぎるのだが、ここからが本番。
ダブエスにはヒストリーなる項目があり、ストーリーの開示に合わせて彼らの出来事が時系列順で並ぶ。アイナナ含む全ソシャゲで実装してほしい。
前述のとおり、ダブエスは志半ば、サ開1年でサ終してしまった。明日リリースのアプリもあるが、ダブエス内で開示するはずだっただろうストーリーの時系列が、簡素だが、サ終前にずらずらと並べられた。
その前に、フェリクスの詳細を語らせてほしい。
前述のとおり、FELIXはステージ上で「吸血鬼の王」を自称している。
しかしフェリクスはフランス貴族家系の出身で、幼少期、周囲からは「吸血鬼の子」と呼ばれていた。
物心つかぬ頃はそれが何を意味するか分かっていなかったが、幼稚園児ほどの年頃で、それが貴族家系の「搾取者」であることの蔑称であることに気づいてしまった。彼の母も、次男である彼を生んだのと同時に死別。自分が生きていることで周囲を不幸にしてしまうと塞ぎこんでしまった。
そんな折、10歳。フェリクスは搾取者の父親の仕事で一緒に日本に連れられる。滞在先の名古屋で、彼は美術館を訪れた。
そこで出会ってしまった。8歳の頃の、黒川燈に。
残念ながらサ終を受けストーリーは公開されなかったが、ヒストリーで明かされた文面がこれだ。
『黒川燈と出会い、燈の何気ない言葉で救われる』
『美術館で外国人の少年に出会う。
顔は覚えていないが、吸血鬼に興味を持つ』
ここでもう一度。
「君……よかったら、名前を聞かせて貰ってもいいかい?」
「えっ? ……黒川、燈です」
「トモル……そうか、やっぱり。フフ」
「僕はフェリクス。フェリクス・ルイ=クロード・モンドールだ!」
エッフェル塔いくつ建設すればいい??????
吸血鬼と呼ばれることを恐れた男の子が、大人になって、燈に出会って、吸血鬼の王を自称するに至った。
どこにでもいる普通の男の子が、何気ない言葉をかけた男の子をきっかけに吸血鬼に興味を持って、大人になって、吸血鬼の王の右腕を名乗るようになった。
互いに大好きな音楽で、夢を叶えるために。
正直燈、メイクしなきゃ日本人成人男性としてどこにでもいる普通の男で、ましてや今は眼鏡かけてて。街ですれ違ってたって絶対気付かないような平凡な見た目なのに。
それでも、あの場で出会って。「そうか、やっぱり」に至った推し兼攻めが怖い。
そして何より、出会って四年経って、一緒に暮らしてるのに、未だにこの男、20年前会ってたこと未だに伝えてない。20年前の初恋を未だにずっと拗らせて募らせて、燈と出会うまで8年一緒にやってきた代永翼ベーシストやドラマーにも報告してない。他にもあれこれあって、燈が傷つきそうな場面に出くわして止めに入ったことも、燈が自分に悪意が向いていたことに気づいていないのをいいことに、この件と幼少期の出会いの件だけは、燈本人にさえ伝えてない。
なのに燈の誕生日ボイスでは
「トモル、誕生日おめでとう。
僕がここにいるのは君の……いや、これからも一緒に
美しい音楽を奏でていこう」
これが公開されて早数年。ずっと匂わせを続けられて今に至って。
アプリがサ終して、そんな中出されたアルバム新曲の「影と光」。
前述するとこのバンドの作中作詞担当はフェリクス。(リアル作詞曲はシド)(他の曲でもMUCCの逹瑯とかいる)
制作陣が直々に、「フェリクスと燈の出会い、メンバーとファンの出会いの曲」と銘打った曲である。光と影ではなく影と光。フェリクス視点、影が自分で光が燈である。
その歌詞が。
「運命の出会い 君と僕はひとつ 同じ夢を追いかけよう」
「過去の痛みが疼きだす そんな夜は音を奏でて忘れよう 君が微笑む」
「新しいステージで僕は僕を名乗るよ」
「隣でいつも優しく照らしてる 影と光重ねるように」
私は諸般の事情で運営に嫌気さしたので、作品としてはこれ以上あそこに金を入れる気はないです。幾らキャラが好きでも界隈人口少ないの分かってて3期連続赤字出したらIP畳むとか宣う企業に財布預けたくないし、事実スクフェス2がこの前ああなったし……。
事実上この作品用だったツイ垢も消して、リアルライブにもいかなくなった。アイナナに浮気したの抜きにしても多分この先よほど最高のカードやストでもない限り課金もしないと心に決めたけど、
このフェリクスという推しとフェリ燈という推しカプだけは一生大好きだし、自称闇の腐女子(死語)でイきり散らしてた私を光の両想いカプ絶対至上主義にさせた私史上伝説の光の推しカプなんだけど。
光と言い切るにはあまりにも攻めの募らせ拗らせぶりが異質だし、闇というにはあまりにも純朴で純真すぎる。
江戸っ子気質で俺様系で嫉妬はするし他に目移りしたら妬くけど龍を絶対傷つけたくない楽と、優しくて朗らかで嫉妬はしないしみんなが大切だけどみんなも楽も俺のものだと思ってる龍のi7最推しの楽龍が大好きなわたしの傾向なんとなく分かってもらえるとは思うけれど
もう数年言い続けてるけど改めて
私の推し兼攻めもといフェリクス・ルイ=クロード・モンドールって何……?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?