たこやきちゃんの転職事件②
プロジェクトマネージャーとして働ける人を探しているという知り合いの友人と会うことが決まりはしたものの、私は転職そのものに意欲的ではなかった。
ただ、
「今より給料が上がるんだったら、やってみてもいいか・・」
という下心があった。
お金が絡む打算は、自分の本心をより気づきにくくさせる。
最初に雇い主となる人に会った時、直感で「わぁ・・苦手」と感じた。
が!「そういう事を人に対して思ったらいけない!!!」という無意識下での働きが「苦手」と感じたそのあとの<思考>を全てストップさせた。
「この人の良い部分をみつけなければ」
「お時間を割いて頂いているので失礼のないようにしなきゃ」
という、
「人から嫌われたくない・人から悪い印象を持たれたくない」
という思考が癖のように発動した。
本人からしたらもちろん、無意識的に。
今となった後から言わせてもらえば、
お時間を割いてその場に参上したのは私も同じ!!
である。
つまり、私は自分を対等に大事に扱う事をこの時点では許してあげられていなかったことになる。まったくなんと恥ずかしいことか。
先方は、非常にマイペースで強引な人だった。
最初は転職の話しを受けるかどうかは別にして、
・どういう事業をしていて
・これから何をしたいのか
・私に一体何を期待してるのか
についてお話しだけでもということだったのだが、会うなり私の返事も聞かず、1ヶ月後以内に今の会社を辞めて来たら良い、という事で話しを進めていってしまう。
そんなに急いで転職するつもりなどないし、今の会社に対する恩義があるのでそんな失礼な去り方は嫌ということだけは感じていたため、
「検討します」とだけ答えてその日は終わった。
しかしもう、先方の勢いは止まらない。
これは、私の本心が「転職したい!」「その仕事やりたい!」だったら、何ら問題のない話しだ。
しかし、その時のわたしは
・相手を悪く思ったらいけない
・ご縁を大事にしなければいけない
・流れに逆らってはいけない
という無意識下での「〜ねば」「〜べき」の発動により、
こいつのことが苦手だ!!
強引な人と一緒に働くのは嫌だ!!
という直感を無視し、感じることをやめ、思考を放棄していた。
苦手だ、嫌だ、と頭の中で考えた瞬間に打ち消してなかったことにする。
その繰り返しでどんどん押しに弱い流されやすい人間に退化していく。
先方はますます強引に話しをすすめるようになっていった。
気づけばするーりさらーりと、転職活動を一切頑張らずに年収200万アップが条件で転職が決定していた。(条件だけみると最高だよね)
ただし、今の職場を辞めるタイミングについては終始
「10月からじゃないと無理です」
と伝え続けていた。
にもかかわらず、先方は毎日のように「9月から来てください」「9月お待ちしてます」「辞める手続きは進んでますか」と連絡をしてくる。
マジうぜーーーーーーー
と感じて、言葉にして思考した瞬間、またこの時もそれを打ち消して考えることを放棄する。
当初と論点がずれてきているのもハッキリと感じていたが、波風を立てないよう穏便に「9月は難しい」「10月1日からなら問題なくスタート可能」という回答を繰り返しつづけ、「嫌だ、嫌だ」という事に対する感情はますます機械的になっていくようだった。
そんなやりとりをしているうちにも先方はどんどん攻撃的になっていく。
そして
「なぜ去る会社に対して辞めるということを伝えられない?」
「これから働く会社より辞める会社を優先しているとみなす」
「そんなに未練があるならオファーを受けなきゃよかったのに」
とまで言い出してきたのだ。
(⌒▽⌒)は??????
(・∀・)なにこの人????
(・∀・)もうムリだべさ
(*´∀`)●ね!!!!!
・・・と、
さすがの私もここに来てようやく(←おせーよ!w)、ずっとなかったことにしながらも感じていた本当の感情、そして本音が繋がり、下図の通りジゴスパークしたのだった。
※↑これ、笑うところです
つづく