【文系エンジニアが解説#1】 未経験からSEを目指す上で知っておくべきこと
“エンジニア=高収入で自由な働き方” そんなイメージを持っていませんか?
「エンジニアになれば年収1,000万!」
「在宅ワークでいつでもどこでも仕事ができる!」
「フリーランスになって組織に縛られない働き方を!」
誰しも一度はこんなキャッチフレーズを聞いたことがあるかもしれません。
実際、うまくいけば理想的な働き方も可能です。
しかし、ご存知の通り、誰もがそうした働き方をできるわけではないのが現実です。
では、未経験からエンジニアを目指す場合、どんなことに気をつければその未来に近づけるのでしょうか?
私自身、文系出身でSEとして未経験からキャリアをスタートしました。
現場での経験を通じて、エンジニアとしてのリアルな働き方や、成長するために必要なことが少しずつ見えてきたところです。
今回は、未経験でSEを目指している方に向け、理想を現実にするために最低限知っておくべきことをお伝えします。
ぜひ、キャリアの選択肢としてエンジニアを考えている方は参考にしてください。
#1:システムエンジニアとしての働き方について
「SEはコードをゴリゴリ書いてシステムを作っていく仕事だ!」
これは半分正解で半分不正解、と言えます。
実際には、お客様からの要件を具体化し、そこから派生して基本設計・詳細設計を行います。そこからやっとコードを書いて機能を作成する作業に辿り着くのです。
その後はテスト、テスト、テスト…とテストフェーズが続きます。
このテストフェーズから参画するエンジニアを俗に「テスター」と呼びますが、これについては後述します。
コードを書く時間というのはプロジェクトにもよりますが、全体の2割程度ではないかと考えています。
気を付けるべき点として、「システム」は単にコードを書いて完成!というわけではなく、綿密に練られた計画とスケジュールに沿って「工程」ごとに開発段階が進みます。
画像の通り、「要件定義」から「設計」に至り、「コーディング作業」「単体テスト」「結合テスト」「システムテスト」…のように現工程をクリアして次工程へ、といったフローで進んでいくことが多いです。
ですので、「コーディング作業」というのは全体のほんの一部に過ぎず、参画するフェーズによっては「コードを見ることもなかった…」なんてこともあり得るのです。
私自身の経験として、最初に参画したプロジェクトでは「結合テスト」フェーズからで、最初の2ヶ月ほどはコードを見ることはほとんどありませんでした。
当時は何の経験にもならない…無駄だ、とすら思っていましたが今となってはその工程で作業をすることの重要性が理解できます。
「テストでシステムの全体図を見てからプログラムを見る」という流れは初学者がシステムの全体的な動きや処理の流れを掴むための重要なステップであると私は考えています。これについての詳細は別の投稿でお話しできればと思っています。
未経験エンジニアや経験の浅いエンジニアは、基本的にコーディングより前のフェーズに参画できるケースはあまりないと考えておいた方が良いでしょう。
いくらプログラミングスクールで学習をしていたとしても、「実務経験」はこの業界において最も重要視されるステータスの一つなのです。ただし、悲観する必要は全くありません。いずれの工程もSEとして突き進んでいく上では必要となってくる要素であり、経験を積めば積むほど難易度の高いプロジェクトや業務に従事する機会を得ることができます。ドラクエで各職業をレベルアップさせるような感覚で業務に臨むと自然と自力が付いていることを実感できるはずです。
まとめ
システムエンジニアとして働く上で理解しておくべきことは以下のとおりです。
・多岐にわたる工程: SEの仕事は、要件定義、設計、コーディング、テストといった複数の工程を経てシステムを構築する。
・コーディングは全体の一部: コーディング作業はプロジェクト全体の約20%であり、他のフェーズも重要な役割を果たす。
・テストフェーズの重要性: テスト工程を経てシステム全体の流れを理解することが、プログラムの理解に繋がる。
・実務経験の重要性: プログラミングスクールでの学習だけでなく、実務経験がキャリアにおいて最も重要視される。
最後に
「システムエンジニア」と聞くと常にパソコンと向き合ってコードをゴリゴリ書いているイメージを持たれがちですが、意外にもコミュニケーションが大事で大袈裟に言えばプログラミングスキルがなくともやっていける職種なのです。
ですから、未経験の方や経験の浅い方でも臆さず参入しやすいのは確かです!
技術力に不安があっても思い切って飛び込むのも一つの選択だと私は思います!
ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました!
これの続きで#2, #3と書いていこうと思っています。
また気になったら見に来てくださると嬉しいです!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?