四国八十八ケ所 約1200km通し歩き⑥なぜかこの日43km歩く羽目に!?5日目
なぜかロシア人と二人きりで約20km歩き、彼の目的地13番札所大日寺に着いた。(詳しくは、私のnote「四国八十八ケ所 約1200km通し歩き⑤ロシア人と二人歩き8時間」ご参照)
「さて私は、これから先も、お寺を廻るけど、どうする?」と聞くと、
「一緒にお寺を廻るー!」とニコニコついてくる。
でも、身長195cmのロシア人は、足も長いからか歩くのが速く、隣で必死に小走りに歩く。
すると、何か見た事のある人を追い越す。
あ、昨日一緒に遍路返し12番札所焼山寺まで歩いたH氏だわー。
「おおっまた会ったね。追い越されちゃった。歩くの速いねー!」
H氏に声をかけられ、はあはあ言いながら返事をする。
「いえ、はあはあ、私が速いんじゃなくて、このロシア人が速いんですう、はあはあ」
「いや十分速いよ!ところで、明日の夜、有名な遍路宿の“さかもと”に泊まるんだけど、まだ決まってなかったらどう?」との事。
へー、こうして泊まる宿でも再会してゆっくり話す事が出来るのも面白いなと思い、「予約してみますね!」と手を振って別れた。
一方、ロシア人は、一緒に寺廻りしながら、必死にwifiスポットを探しているが、どこにも無い。
「この店はレストランなの?wifiあるかな?」
「あ、ここは制服屋だよ(レストランじゃねえわ!学生服とか売ってるじゃん!)。Wifi無いねー。駅に行けばあるんじゃないかな?」と駅を目指す。
そして、着いた駅は…。
無人駅だった。もちろんwifiは無い。
Wifiが無くて悲しそうなロシア人と、ハイタッチして、良い旅を!と言い合い、ここで別れる。約8時間の二人旅、面白かったなあ。
しかしこの後、私にも危機が訪れていた。
私が使っているストックが、道路を突く度に、カツコツと、何か金属音がし始めたのだ。
ハイヒールを履いた事のある人なら、わかってもらえるかもしれないが、ヒールの底のゴムが削れ、中から金属の支柱が現れ、アスファルトと接する、あの不快なカツコツ音だ。
ストックの先を覗き込むと、思った通り、先端についているゴムが削れて剝がれている。
どうしよう?でも徳島ならモンベルがあるんじゃないかと調べると、しめしめ、徳島店があるじゃないか!
今日のお参りをし終わったら、宿に入る前に、モンベルに寄って、ストックキャップ?を買って帰ろうと思う。
やっと17番札所まで廻り、モンベル徳島店の最寄り駅を目指し、歩いて途中電車に乗って(お遍路ルート外なんで)、到着。
駅を降りると、住宅街が広がっており、モンベルの店の姿が見えない為、焦って駅員に聞いてみる。
「すいません!モンベルってどこにありますか?」
「は?モンベル?何の事ですか?」
驚いて答える駅員を見て、嫌な予感がして、googlemapを確認すると、え?駅から遠いじゃん!駅前にあるとばかり思い込んでいた私は、衝撃を受ける。しかもバス無いし、タクシーも来そうにない。
私、今日もう既に、たっぷり歩いてきたんですけど。くっそー、もうやけくそだわ。歩いてやる。どーんと来いだあ!
そして私は歩いた。そしてモンベルでストックのゴムキャップを購入し、歩いて駅に戻って、宿までたどり着く。もうヘロヘロだわ。
何なの?この疲労感。私、すごーく疲れてる(涙)。
そーっと万歩計(iphone)を覗くと、そこには…。
“43.4km”とあった。
私が今まで一日に歩いた距離の最高記録だ。
しかも、遍路転がしを歩いた翌日なのに。。。
で、私、四国お遍路まだ5日目なんですけど。
ああああーっ!私、もう明日からも歩き続けられるか全く自信が無い!
唯一の希望は、H氏お勧めの宿、“ふれあいの里さかもと”の予約が出来た事。
明日こそ無理せず、この疲労を全力で回復するぞ!と心に誓う!!!