マイキャラの話〜幻覚アニメ編〜
注意(はじめに)
⚠女児向け筐体であるデータカードダスアイカツ!シリーズのマイキャラに設定をつけている人が見ている幻覚なので公式のアニメ本編とは全く関係ありません。とりあえずOPとEDとセトリだけ作ればそれっぽくなるのでは?と考えた人の末路です。だいたい本編が15〜20分くらいのイメージ。
⚠最初だけちらっとアニメと同じ出来事が出てきますが、後は全くの無関係でアニメキャラは全員「レジェンドアイドル」扱いです。
⚠アイカツ関係ない他のアーティストさんの曲で幻覚をキメています。敬称略。
登場するマイキャラはこちら、
https://twitter.com/i/events/1433209807427682304
大まかな流れはこちらに。
スターズ編
OP:閃光少女(東京事変)
ED:チュチュバレリーナ
前日譚のような位置づけの全3話の特別アニメです。
前編:天野奏という星
ステージ:スタートライン!(かなで)
コーデ:リボンハウスコーデ
甘いものを大量消費してステージに挑む、という特異体質をファンに伝えるか悩むひとりのアイドルが、VAの来航と星のツバサの存在を知るまで。
中編:ひとしずくの決意
ステージ:荒野の奇跡(かなで)
コーデ:ゴシックローズコーデ(かなで)
天野奏の幼なじみで彼女のメイドの花宮雫(筐体のマイキャラではありません)が、彼女の悩みに対して答えを出したのは、「どんなあなたでもきっと大丈夫。離れていくファンもいるだろうけど、少なくとも私はずっと応援しています」
その言葉に背中を押された奏が挑んだステージで、冥王星のツバサが彼女に微笑んだのでした。
後編:星への船出
ステージ:スタートライン!
(昼と夜で1話とはステージが違います)
コーデ:ロゼッタソーンコーデ
冥王星のツバサをお披露目するステージで、ファンへの告白を決めた奏。
「騙していて本当にごめんなさい。せめてこのステージを見てから、わたしのことを嫌いになってくれると嬉しいです。」
もちろん離れていったファンもいましたが、それ以上に彼女の姿勢を受けてこれからも応援するというファンや新規のファンも多く、その声を聞いて、奏はもう一つの悩みに答えを出します。
NVA、新しくなったヴィーナスアークに乗り、卒業後も世界のアイカツを学ぶこと。
こうして彼女は、ひとりのアイドルは、誰かの星になるために船に乗り込んだのでした。
フレンズ編
pixivで連載していたこちらの小説を起点に構成しました(一部小説とは違うところがありますが、架空のメディアミックスだと思って流していただければ幸いです)。
OP:SUN(星野源)
ED:満月の夜なら(あいみょん)
code:1「もう決めたことだから」
ステージ:Growing for dreams(かなめ)
コーデ:ロイヤルスウィーティーコーデ(かなめ)
ラストでかなめとルチアちゃんが出会う、フレンズ編はじまりの物語。今回はかなめのソロステージ。
Code:2「風凪ぐ舞姫」
ステージ:One step
コーデ:レッドジェリーマーブルコーデ(ルチア)
ルチアちゃんのソロステージ。フレンズを組むことを決めたふたりが、お互いの実力を知りながら仲良くなっていくまで。彼女の異名は「風すら凪いでしまうほどの勢いと美しさ」を表しています。
Code:3「happily ever after」
ステージ:ハローニューワールド(イノセントラブ)
コーデ:パステルコーラルコーデ(かなめ)
ディープコーラルコーデ(ルチア)
ルチアちゃんとかなめの組んだフレンズ、「Innocent love」の初ステージ。フレンズ名の「無垢な愛」にふさわしい純真なふたりとコンビネーションが見所です。今回は初ステージということでフレンズドレスは使わず、けれど息のあったパフォーマンスが見られました。ステージ後に夕日を受けながら話す二人は必見。
Code:4「Platonic slump(前編)」
ステージ:ハローニューワールド(かなめ、ソロ)
コーデ:アンティークネイビーコーデ
今回はソロです。ルチアちゃんの実力を見て、軽いスランプに陥ったかなめが立ち直るまでのお話。きっちりとしたコーデが、真面目なツンデレである彼女をよく表しています。
Code:5「Platonic slump(後編)」
ステージ:Move on now!
コーデ:パッションドールコーデ(ルチア)
ルチアちゃんのかつてのチームメイトであるニコラの初登場回です。
「もう一度戻ってこない?四人でまた、Spotlightを浴びたい。」
ニコラの誘いに対して、ルチアちゃんの出した答えとは……?(きちんと断りました)
この後もニコラはちょくちょく出てきます。
Code:6「onemore、myfriends」
ステージ:Belive it(イノセントラブ)
コーデ:マゼンタイルミナ(ルチア)
グリーンイルミナ(かなめ)
位置づけとしては大会編の前日譚です。かなめを夜の散歩に誘うルチアちゃんの話。
二人の目指すもの、ダイヤモンドフレンズ。その絆の硬さに改めて目標を固める二人と穏やかな夜のお話。ラストの薔薇に込められたかなめちゃんの想い(と、小説のタイトル回収でした)。
Code:7「Like or Love、Dead or alive」
ステージ:Growing for a dreams(かなめ)
コーデ:パステルコーラルコーデ
ここからいわゆる大会編、「ニュースターカップ編」がはじまります。
⚠小説もこの話も百合/GL要素が特に濃いのでここだけ読み飛ばしてもらっても大丈夫です⚠
とある雨の日。ステージを終えたふたりが学園に帰る途中、「そういえば、恋ってしたことある?」
何気ない一言で、なんだかぎくしゃくするふたり。
「……かなの恋愛対象ってどっちなのかな」
ルチアちゃんのイタリア語は必見です。
ゆっくり心を溶かして通じあった二人は、ニュースターカップ最初の審査である「互いを想う気持ち」でみごと教師お墨付きの合格判定を勝ち取ったのでした。
Code:8「Sweet moon cupcake」
ステージ:偶然、必然。(ノエル)
コーデ:ミッドナイトインディゴ
かなめに憧れる後輩兼一ファンのゴシックアイドル、ノエルちゃん初登場回です。
インタビューに対して「フレンズに興味が無い」という一言を放った、ニュースターカップソロ部門予選トップ通過の少女、朝比奈ノエル。
しかし本音は「先にフレンズ組まれてしまったんですけど、横取り不可なんて誰も言ってませんよね?」(こちらもきちんとお断りしました。)
ここからノエルもちょくちょく絡んできます。
Code:9「Nicola de Noel……?」
ステージ:個×個(ニコラデノエル)
コーデ:ガーリーパイレーツ(ニコラ)
グラマラスパイレーツ(ノエル)
かなめのフレンズになる、というノエルの野望と、ルチアちゃんを奪い取る、というニコラの野望はまだ終わっていませんでした。
イノセントラブを引き離したいふたりの利害は一致しており、
「ソロ部門もフレンズ部門もどちらもエントリーしていいらしいので。」
「あたしはフレンズ部門だけ。そのかわり、全力で奪いに行くからね?」
利害一致で組んだのがフレンズ、「Nicola de Noel」でした。ライバルが増えたイノセントラブ、波乱の大会編はもう少し続きます。
Code:10「One day trip」
ステージ:「Miracle force magic」(ルチア)
コーデ:ホワイトグラビティ
ニュースターカップ準決勝を明日に控えた朝、ルチアちゃんが言ったのは「ねぇ、日帰りでtravelしない?」
気まぐれかのように見えたその提案で、二人はこっそり遊びに行きます。キャスケットのルチアちゃんと三つ編みのかなめの変装がかわいい。
「話したいことがあったんだ。」
ニコラのこと。ニコラデノエルのこと。お互いのこと。改めて腰を据えて、振り返りながら話し合うふたりは、覚悟を新たに準決勝に臨み、そしてーーー
「決勝は新進気鋭のニューフレンズ『ニコラデノエル』vs正統派なふたりのフレンズ『イノセントラブ』!!」
Code:11「Sunday Chocolate Sunday」
ステージ:ハローニューワールド(イノセントラブ)
コーデ:カントリーステッチコーデ(ルチア)
ピクニックステッチコーデ(かなめ)
「お茶、していかない?」
決勝戦前日、イノセントラブはニコラデノエルの二人にお茶に誘われます。
イノセントラブと同じく、ニコラデノエルもいろいろと考えていたのでした。
……それはそれとして、女子が四人でカフェでお茶会となれば甘いものは必須(?)意外と大食いなかなめを中心にゆるく話が進んでいきます。
それでも最後にはやっぱり、
「あたし達が勝ったら解散してね」
「……負けたら?」
「ニコラデノエル解散でも何でもします」
Code:12「はじまりの超新星(スーパーノヴァ)(前編)」
ステージ:Believe it(イノセントラブ)
コーデ:オリジナルフレンズドレス
フローライトドロップコーデ(かなめ)
トワイライトアンバーコーデ(ルチア)
二ュースターカップ決勝戦が始まりました。「負けたらフレンズ解散」の約束を胸に、それでも二人は笑って、手を繋いで歩き出します。
「長いようで短かったね」
「……ステージが上手くいくようにおまじない。『Happily ever after』。」
「純真な愛と、」「無垢な愛を」「「紡いで、Innocent love!」」
Code:12「はじまりの超新星(スーパーノヴァ)(後編)」
ステージ:チュチュ・バレリーナ(ニコラデノエル)
コーデ:ナイトドリームファンタジーコーデ(ニコラ)
デイドリームファンタジーコーデ(ノエル)
イノセントラブの叩き出した得点は、これまでのステージより遥かに高いものでした。
「hurdleは高い方が燃える、でしょ?」
「この日のために組んだフレンズです。飛び越えて、みせる……!」
「あの風を掴んで」「その愛を越えて!」「「Nicola de Noel、Newhorizon!」」
Code:14「Growing Dreamers」
ステージ:コスモスサーチ(イノセントラブ)
コーデ:ピュアシャイニングサファイア(ルチア)
ピュアシャイニングダイヤモンド(かなめ)
ニュースターカップ編は、イノセントラブのフレンズ部門優勝と、ノエルのソロ部門優勝で幕を閉じます。
二人に贈られたのは、宝石の輝きを閉じ込めた一対のコーデ。
こうして二人は、憧れのダイヤモンドフレンズに一歩近づいたのでした。
Code:14.5「色めく未来たち」
ステージ:「いっしょにA・I・K・A・T・S・U!」(イノセントラブ&ニコラデノエル)
コーデ:プリティキティコーデ(ルチア・ニコラ)
スパイシーキティコーデ(かなめ・ノエル)
BD特典のボイスドラマです。ニュースターカップを経た4人の日常と、これからの未来を思う話 。
「わたしたちのアイカツは、まだまだ続きます!」
Code:coelacanth「シーラカンスの憂鬱(特別編)」
ステージ:6cm上の景色(シーラ)
コーデ:モザイクパープルコーデ
本編完結後、公式サイトとアイチューブで公開された特別編です。
スターハーモニー学園に通うかなめと同学年のアイドル、シーラ。
新入生お披露目ステージでの失敗以来学校に通えていなかった彼女が、深海魚と取っておきのドレスに勇気を貰って、復帰するまでのお話。
オンパレード編
OP:ちがう!!!(ダイナミック自演ズ)
ED:「さよならジャックポット」(いよわ)
episode1「叶葉(わたし)、アイドル始めます!」
ステージ:Blooming♡Blooming(かなは)
コーデ:オリジナルスクールドレス
「ビスキュイベリーリボンコーデ」
田舎から出てきた少女、胡桃沢叶葉の目標は「アイドルになること!」事務所「no name production」の門を叩いて、今日からアイドル、はじめました。
持ち前の明るさとポジティブさを活かして、初めて挑んだステージのスペシャルアピールも無事に成功できました。
ここからオンパレード編、四人の少女の物語が幕を開けます。
episode2「シグマという少女(アイドル)」
ステージ:Signalize!(シグマ)
コーデ:パイロットガールコーデ
とある研究所の期待の嬰児であり新人アイドルのシグマ。
最近さまざまなステージを荒らし回っている彼女が、次に目をつけたのは叶葉でした。
「この能天気さをボコボコに凹ませたくなっちゃったからさぁ!」
シグマから届いたステージの招待状。叶葉はそこで、才能と努力の痕を目にします。
ラストにシグマがぶち上げたのは、
「来週ここで対決しない?」
紛れもない、宣戦布告でした。
episode3「いきなり対決!?叶葉vsシグマ!(前編)」
ステージ:blooming♡blooming(かなは)
コーデ:ピクニックステッチ
ついに始まっ(てしまっ)た、叶葉vsシグマのステージ。新入生お披露目の会場とは比べ物にならないほどの大きなハコでも、叶葉は物怖じしません。
「武者震いは、このステージが大切な証拠だから!」
そんな叶葉を見て、シグマはますます苛立ちを募らせていくのでした。
episode4「いきなり対決!?叶葉vsシグマ!(後編)」
ステージ:Signalize!(シグマ)
コーデ:オリジナルPR「アストロダズルコーデ」
シグマのとっておき、研究所の肝いりPR、「アストロダズル」コーデ。着るアイドルの潜在能力を高めるドレスは、繰り返された適合者テストと人体実験の果てに成り立っていました。
適合率トップのシグマは、これを着て負ける訳にはいかない、と叶葉に挑みます。
そこに招待状を突きつけた時の余裕はもはやなく、その目はぎらぎらと必死に輝いていました。
対決はシグマが僅差で勝利しますが、大差をつけて勝てると思っていただけに、それは彼女のプライドに大きな傷をつけました。
episode5「それぞれのプライド」
挿入歌:プライド
珍しくステージのない回です。
アストロダズルに助けられたような形の勝利に、適合者としての自分の限界に、そして何より格下と侮った相手を前になくしてしまった余裕に、誇りを傷つけられたシグマ。
叶葉もまた、アイドルとして初めて経験した敗北の傷を抱えていました。
ラストで叶葉はアイドルとして、シグマにリベンジすることを決めます。
それは自分のプライドのために、そして、勝ったはずなのに傷ついた顔をした相手のために。
episode6「叶葉、アイドル頑張ります!」
ステージ:みつばちのキス(かなは)
コーデ:オリジナルPR「アイデリックフローラコーデ」
リベンジを決めた叶葉は、持ち前の前向きさと推進力で毎日アイカツに励みます。
そんな彼女に、事務所のお手伝いをしている社長の娘、月下が教えてくれたのは「プレミアムレア獲得オーディション」。
この事務所と提携しているデザイナーが、内外から広くアイドルを募集し、合格した1名にはその人だけのプレミアムレアドレスが与えられるというもの。
シグマの纏うアストロダズルもプレミアムレアだと気づいた彼女はそのオーディションに挑み、そして見事プレミアムレアドレスを勝ち取りました。
episode7「リベンジ!叶葉vsシグマ!!」
ステージ:みつばちのキス(かなは)
Signalize!(シグマ)
コーデ:アイデリックフローラコーデ(かなは)
アストロダズルコーデ(シグマ)
ついに始まった二人のステージ。リベンジに燃える叶葉と、負けられないシグマ。
「何考えてるかわかんないけど、あたしは勝つ、勝たなくちゃ意味がない!」
「笑って、一緒に頑張ろうね!」
新しいプレミアムレアドレスは、叶葉に勝利をもたらしました。
シグマの笑顔を見ることは叶わなかったけれど、ひとまずはリベンジできた叶葉。
一方研究所では、シグマではない適合者にアストロダズルを譲渡する計画が持ち上がっており……?
episode8「テルノアの奇跡がやってきた!」
ステージ:アニマルカーニバル(ナブラ)
コーデ:ナイトサファリコーデ
中東の(架空の)小国、テルノアのジャングルで、動物と共に暮らしていた少女が発見されました。
彼女はテルノアの女王直々に何年間か礼儀作法を教えられたのち、アイドルになろうと来日します。
それがナブラ。育ての親であるホワイトタイガーにも似た瞳を持つ、カモシカのような手足の美少女でした。
ナブラの楽しそうなステージを見て、心を躍らせる叶葉。ナブラも彼女に興味を示し、二人はすぐに仲良くなります。
「……平和ボケだ。あれは、肉食獣以外の何者でもないのに。」
ナブラが来日したのは、祖国テルノアを広めるため、そしてアストロダズルの適合者として、でした。
episode10「ナブラとシグマ、ドレスへの想い」
ステージ:Kira・Pata・Shining(ナブラ)
コーデ:オリジナルPR「エデンホープウィングコーデ」
アストロダズルへの適合実験直前に、シグマはあることを計画していました。
せめてもの情けとしてなのか、誰かのものになる存在意義を見るとこだけは許されていた。もうすぐこれを、あの女が着る。
アストロダズルを着るためにここまで生きてきたのに。駄目だったのに。適合率だってきっと、
「いや、だ」
生まれ育った研究所に初めて決別して、シグマは雨の中走り出します。
追っ手が来る前にどこかに行かないと、逃げないと、でも、どこに?
無我夢中で走り回っていたシグマは、やがてどことも知らぬゴミ捨て場に倒れ込みます。
「……これ、って……!月下ちゃん!」
episode10「月下、アイドルはじめます!」
ステージ:Summer time diary(月下)
コーデ:チャイナフラワーコーデ
シグマが倒れていたのは、叶葉たちの事務所前のゴミ捨て場でした。とりあえずシャワーを浴びてもらって、そこで二人は改めて、ナブラちゃんの凄さを知ることになります。
「化け物だ。あんなのがアイドルを名乗っていいわけがないし……これも、着せたくなかった」
黙り込む二人。と、何を思ったのか月下が、赤い髪をぶんぶんと振って、
「……わたし、アイドルになりたいです!」
アイドルが身近な人を勇気づけるのなら。
たった一度ステージを見ただけの他人だって、アイドルになれば、きっと。
どうも前々から練っていたらしい月下のデビュー計画に「アイドルの先輩として」付き合わされていくうち、二人はアイカツの楽しさを、ゆっくりと思い出していきます。
一度きりのはずだった月下のステージも、シグマが「もうファンもついたんだろ、デビューしたからには腹くくれよ」ということで、プロダクションに新しいアイドルが増えたのでした。
episode11「想いの果てに」
ステージ:アイドル活動!(かなは・シグマ)
コーデ:ピクニックステッチコーデ(かなは)
パイロットガールコーデ(シグマ)
「ステージ、付き合えよ」
凹んでいた気持ちを立て直すように、プライドを修復するように、二人はますますアイカツに励みます。
ラストで決意するのは、ナブラとの決戦。
それはかつて、叶葉がそうして立ち直ったように。
ほんの少しだけ、シグマも叶葉に心を許したようでした。
episode12「決戦 introduction」
ステージ:episode Solo(シグマ)
コーデ:アストロダズルコーデ
決戦といっても、叶葉と二人で挑む訳ではない。三つ巴の戦いで、ナブラを倒し、ついでに叶葉もぶっ倒す。
あくまで二人で戦うと思っていた叶葉は驚きましたが、シグマの提案を受けいれます。
ナブラから受諾の連絡があり、そして二人はいよいよ決戦の準備を始めます。
シグマの努力と不安を、サポートする中で知った月下。
「なにか出来ること、私にあるかな」「ぽっと出の後輩に出来ることなんてねぇよ。……でも、ああ、そうだな」
適合率が下がって、ドレスの方から拒否されるかもしれない。通常ならほとんどありえないアイカツシステムの作動が、この特殊なドレスなら、あるいは。
「……ふさわしいアイドルになりたかった。ならなきゃ、いけなかったんだ。」
孤独を恐れない少女として、シグマは立ちます。
ひと月前の自分からは想像もつかなかった、たった二人の観客のステージに。
episode13「決戦 outroduction」
ステージ:「Blooming♡Blooming(かなは)」
「episode Solo」(シグマ)
「Kira・Pata・Shining」(ナブラ)
コーデ:「アイデリックフローラコーデ」(かなは)
「アストロダズルコーデ」(シグマ)
「エデンホープウィングコーデ」(ナブラ)
こうして幕を開けた、月下が見守る三人のステージ。
それぞれがそれぞれ、想いを懸けて高く高くまで登りつめていく。
適合率、94%のアストロダズル。
その翼で、天にまで飛ぼうとするエデンホープウィング。
それを受け止めるのはアイデリックフローラ。
手に汗握る、もはや戦いのようなステージは、ナブラの羽根がアピールの途中で光に灼かれて、
「危ない!」「……ちっ!」
無効となって幕を閉じました。
episode14「おはよう、アイドルのわたし」
ステージ:「Good morning My dream」(かなは・シグマ・ナブラ・月下)
コーデ:「アイデリックフローラコーデ」(かなは)
「アストロダズルコーデ」(シグマ)
「エデンホープウィングコーデ」(ナブラ)
「ダイナスティブルームコーデ」(月下)
勝つことはできなかったけれど、叶葉とシグマの表情はとても晴れやかでした。
勝負は無効とはいえ、ナブラにも思うところがあった様子。
彼女の告白とシグマの裏付けで研究所の様子が知られ、アストロダズル計画は凍結、逮捕者数十人、研究所は閉じられることが決まりました。
「てわけで、しばらく世話になるから。」
「よろしく、ねー!」「げ、何でナブラがいるんだよ!」「だって行くとこないのは一緒だし」「帰れよお前!!」「もうちょっとアイカツ頑張りたいんだって」
ますますにぎやかになった「no name production」で、4人は今日もアイカツを頑張っています。
episode14.5「湯けむりに重ねて」
ステージ:「Angel snow」(かなは・シグマ・ナブラ・月下)
コーデ:ピクニックステッチコーデ(かなは)
パイロットガールコーデ(シグマ)
ナイトサファリコーデ(ナブラ)
チャイナフラワーコーデ(月下)
円盤特典のボイスドラマです。温泉回。月下ちゃんがどうして最終回でプレミアムレアドレスを着られたのか、そしてナブラとシグマが、「まぁたまにはステージしてやらんこともない」という間柄に落ち着くまで。
「わたしも、特別なドレスを着てみたくて。運命みたいに出逢いたくて、だから頑張っちゃった」
特別編「シュガーなアイカツ♡」
完結後にアイチューブと公式サイトで公開される特別編第2弾です。今回はスウィートなアイドル、しゅがーのお話。
ステージ:スタージェット☆(しゅがー)
コーデ:スウィートフレーズコーデ
お砂糖みたいなラブリーアイドル♡として売り出し中のプロダクションのアイドル、しゅがー。
キャラクター性とファンに嘘をつかない(好きな食べ物、シフォンケーキと茎わかめだからシフォンケーキとだけ言おう、のように)ことの両立に苦心しながら、それでもあまーいアイドルとしてなんとか軌道に乗ってきたある日。
アイドルのしゅがーとして、そして、佐藤かすみ本人として、どうしても着たい!と思うようなドレスが現れます。
アイドルにとって初めてのプレミアムレアドレスのひとつ。運命の恋のような、少しロマンチックで甘いお話。
ドリームストーリー編
OP:群青日和(東京事変)
ED:テレキャスタービーボーイ(すりい)
プロローグ「明けの明星」
ステージ:導かれて(ヨル)
コーデ:シリアスセレモニーコーデ
四ツ星学園風の舞組幹部、「金星ヨル」。
物静かな彼女が学園にいつからいるか、誰も知りません。
「……異なる可能性。因果。ありえたかもしれない、天野奏のもうひとつの姿。」
気がかりな少女がかつての母校にいることを、奏は高校一年の冬に知ります。
そして、
「頼めるかしら」「勿論、奏さまのためなら」
ここから、金星ヨルという奇跡のような少女を巡る物語が幕を開けます。
第壱楽章「ノアと来航」
ステージ:Bon Bon Voyage!(ノア)
コーデ:コーラルブルームコーデ
帰国子女の明星乃逢が四ツ星学園に入学したのは、憧れのアイドル、天野奏の母校だから!組分けでも無事に舞組になれて、これから憧れのアイドルのように…と夢想している乃逢。各組の見学をしていると、演技にひたむきな少女に出会います。友達になろうと言ったら怪訝な顔をされたけど、また会えたらいいな!と希望を抱いて、彼女は改めて舞組を希望しました。
第弐楽章「哀しいほどにあざむいて」
ステージ:Dreaming bird(あいか)
コーデ:ミッドナイトアッシュコーデ
塚森哀歌の志望は劇組。組の見学をしている時に変な同級生に話しかけられたけれど、今はそんなことを考えている場合ではない。……確かあの子は、舞組に。
奏に恩義を感じている哀歌は、乃逢とともにヨルに接触して、彼女の使命を果たそうとします。
どうして彼女がここにいるのか、奏さまと同じ「かな」を名乗っているのかを、解き明かすために。
第参楽章「イミテーション」
ステージ:スタートライン(かなで)
コーデ:フローラルファンタジアコーデ
世界のアイカツを見て回る中で、奏はもうひとつ、星のツバサを手に入れていました。
お披露目ステージを三人で見ようと乃逢に誘われたのをきっかけに、哀歌はヨルに確信を聞き出そうと試みます。
「偽物なの?」「……わから、ない。けれど」
わたしはきっと、この人のきらめきの残滓から生まれた。
第肆楽章「哀しい歌が聴きたくて」
ステージ:「Dreaming bird」(あいか)
コーデ:ミッドナイトアッシュコーデ
ショックを受けて部屋にこもってしまった哀歌。乃逢が話を聞きに行くと、彼女はゆっくりと、自身の過去を振り返ります。
「あのひとがいなければ、今の私はいなかった」
借金取りに追われて冬の海に身投げした哀歌を、たまたま地元に戻ってきていた奏は救い、そして生きがいとも呼べる演技の道を教えてくれた。
それが金星ヨルの調査のためだったとしても、それでもよかった。
「私はやっぱり、ヨルを受け入れられないかもしれない。とりあえずは、もう少し調べてみないと」
何かが吹っ切れた様子の哀歌。そのステージを見た乃逢は、哀歌から教えられた情報の意味をゆっくり考えることにしました。
第伍楽章「ノアの抜錨」
ステージ:君のEntrance(ノア)
コーデ:コーラルブルームコーデ
哀歌から教えられた情報。
「ヨルは、人間ではないかもしれない」
なにかを食べるところも見た事がない。彼女の部屋とされている場所は、誰も使っていない寮の古い部屋。なにより、
「……歌声が違いすぎるし、奏さん?と似すぎてる、かぁ。わたしには、よく分からないや」
考えに考えて、乃逢はようやく、自分のしたいことに気づきました。
ヨルと、あの子と、友達になりたい。
第陸楽章「因果とオーロラ」
ステージ:荒野の奇跡(かなで)
コーデ:ロゼッタソーンコーデ
どうやらNVAが、奏の母校のある港に寄るようです。四ツ星学園で奏のことを知るものは、哀歌や乃逢を筆頭に、歓迎会の準備にてんてこまい。
港近くのホテルで開かれた特別ステージには、多くのファンが詰めかけました。
「金星さんに会えて嬉しい。伝えたいことがあったから。」「……手がかりを、見つけたの。」
世界のどの言語とも一致しない文字が書かれた紙を、ヨルはどうやら理解できるようで、
「……っ!」
けれど途中で、読むのをやめてしまいました。
第漆楽章「金星、雲にかくれて」
ステージ:スタートライン!(ヨル)
コーデ:シリアスセレモニーコーデ
どうやらあれは、読むことで効果が発揮される呪文のようです。
奏はその紙を託して、行ってしまいました。「あとはあなたたちに任せます」とだけ、言い残して。
部屋から出てこないヨル。扉の前で待ち続ける、乃逢と哀歌。
哀歌がそろそろ覚悟を決めなよ、奏さまもそれを信じたはず、と言ったとき、
「お待たせ。最後にステージの予定があったから、行ってきてもいい?」
これが最後になるかもしれないと、覚悟を決めて。オーロラの瞳にそれをにじませて、彼女が歌い上げた時、バインダーの中の何も入っていない場所が、確かにきらりと光りました。
第捌楽章「金星の夜、明けの明星(前編)」
挿入歌:「Have a Dream」
乃逢と哀歌に見守られながら、何語かも分からない音をヨルが読み上げた途端、三人の目の前に扉のようなものが現れました。
鏡のように三人を映すその扉の向こうには、確かに天へと伸びる階段があります。
「なんだかフィッティングルームみたい」
「ほんとだね……着いてきて、くれる?」
「今更何言ってんの」「一緒に行こう」
「うん……!」
宇宙の中に作られたような、天へと続く階段を上へ上へと登っていくと、
「ようこそ、私の被造物。」
深紅の髪に花火のような、夕焼けのような瞳をした、性別も年齢も定かではない、けれど三人よりは歳上のなにかがそこにいました。
「被造物、って」「……やっぱり、そうなんですね」「そうだよ?」
答え合わせの時間だ、とその、おそらく『かみさま』は笑って、
「四ツ星学園に残留した場合の天野奏の可能性に、オーロラを散りばめて、金星から名前と力を借りて。むしゃくしゃしてやったことだよ。……まさか、」
「自分のこと、人間だと本気で思ってた?」
第玖楽章「金星の夜、明けの明星(後編)」
ステージ:STARDAM!(ヨル)
コーデ:オリジナルPR「ダスクリリックコーデ」
※着用画像は見た目が定まっていない頃のヨルちゃんです
「うすうす、気づいてはいました。」
「それでもわたしは、人間になりたかった」
「アイドルとして、一人の少女として、笑ったり泣いたりしながらアイカツしたかった!」
彼女の慟哭に震えるように、バインダーがきらきらと光り出して。
ふと気づくと、この不思議な空間で、ヨルは薔薇と夜色のドレスを纏っていました。
青い薔薇の花言葉は、かつては「不可能」。
今は、「夢叶う」。
二人がいるから。ヨルは大きく息を吸い込んで、紙に書かれていたその言葉を、もう一度読み上げました。
気づくと、三人は元の部屋に戻ってきていて。
ヨルのバインダーには、ダスクリリックコーデが仕舞われていました。
第拾楽章「劇を忘れた金糸雀は」
ステージ:アイデンティティ(あいか)
コーデ:オリジナルPR「クロッシングサーカスコーデ」(※着用画像なし)
無事に戻ってこられた三人。ヨルによると、あの『かみさま』はこれ以上ヨルたちにちよっかいを出さないことを約束したそう。
奏にその旨を伝えると、
「よかった。……どうするの、これから。」
そうだ。調査のためにこの学園に来たのだから、ヨルのことが解決した今、もうここに残る理由はない。
レッスンに励みながら、哀歌は思い出していきます。
よくわからない同級生は、いつしかよりよい門出を願う友達になり。
偽物だと思っていた子の勇気に触れて、幸せを願うようになり。
そして、私にはまだ、演劇がある。
アイドルとして、羽ばたいていない。
「……奏さん、ごめんなさい」
「私はここに、残ります。」
最終楽章「ノアの出航」
ステージ:Bon Bon Voyage!(ノア)
コーデ:オリジナルPR「ロイヤルボイジャー」コーデ(※こちらも着用画像なし)
哀歌がひとまず残ってくれるということで、ほっとした二人。
「……少し前から、思っていたんだけどね」
乃逢はそこで、組替えをしたいと明かします。
現在も倍率が一番高い、花の歌組への編入を。
編入試験に挑む乃逢の手には、プレミアムレアドレスがありました。
「明星乃逢、船出します!」
……それから、少し経って。
花の歌組のボイスレッスンに励む、乃逢の姿がありました。
特別編1「おねがい、スイートドリーマー」
ステージ:おねがいメリー(さち)
コーデ:マカロンアラモードコーデ
後輩の面倒を見て欲しい、と奏が何日か、NVAのアイドルを四ツ星学園に預けることになりました。
「……デビュー前なのに奏さんとレッスン……!?」「自分のことを棚に上げてる……。」
そのアイドル……愛川さちは、どうやらデビューの自信がない様子。
「わたしと『あいか』で名前被ってるし」「関係ないよねそれ……」
デビューを手伝ううちに、奏も見込んだ、ふわふわとした雰囲気の彼女の魅力に気づいていきます。哀歌ちゃんとも、ちょっとは仲良くなった様子。
特別編2「湯けむりアイドル?♨️」
ステージ:MY SHOW TIME!(ベル)
コーデ:スパークリングノワールコーデ
温泉回。奏のおすすめ温泉に訪ねた三人とさちは、「温泉アイドル修行」として業務を手伝う女の子、降谷鈴に出会います。
「これもアイカツ……なのかな?」「ちょっとやってみたいかも!」
楽しそうな鈴ですが、スターライト学園の長い歴史を前に、どうやらお披露目ステージを思い悩んでいる様子。
「わたしがヨルさんたちに手伝ってもらったみたいに、今度は鈴さんのデビュー、お手伝いします!」
四人の手伝いの甲斐あってか、無事にステージを終えて。
「今度は温泉アイドルのベルとして会いましょうね!」と、約束したのでした。
ドリームストーリー/鏡の中の世界
OP:シャンパーニュデイ(ナナホシ管弦楽団)
ED:Alice in 冷凍庫(Orangestar)
第一羽「翼をさがして」
ステージ:Forever Dream(あんり)
コーデ:アイディアルレディコーデ
小鳥遊杏梨の目標は、「自分だけのプレミアムレアドレス!」
そのためだけにひたむきに頑張って、こうしてどうにかS4になったのです。
今はS4でなくてもプレミアムレアドレスを着られるけれど、それでもやっぱり、いつか出会う運命の一着にふさわしいアイドルでありたくて。
そして、そんなわたしにふさわしいドレスを探したくて。
さまざまなブランドを巡りながら歩いた末に、杏梨は少し前の映像から、とある事務所の専属ブランドに辿り着きます。
「No name production」在籍アイドルのコーデを手がける、「シノワズリ」というブランドに。
第二羽「シノワズリ」
ステージ:オリジナルスター☆ミ(しの)
コーデ:ファンシーラッキークリスマスコーデ
「シノワズリ」のデザイナーと面会したい、という強い杏梨の希望に、受付の赤い髪の少女は渋い顔をします。
それもそのはず、デザイナーはプロフィールがいっさい非公開、デザインの希望も通話でしか受け付けないくせに不思議と要望に合ったコーデが送られてくる……といった調子だったので、彼女も顔を知らなかったのです。
「いいから早く会わせて!」「でも…」
『すみません、今度のステージの衣装の話なんですけど……』
カメラを切り忘れていたらしく、ちょうどかかってきたビデオ通話の相手の顔が丸見えで、
「え」「は!」「へ?」
そこに書かれていたのはデザイナーの名前、画面には黒髪の少女。
シノワズリのデザイナー、「迎田しのめ」は、なんと中学一年生の女の子だったのです。
第三羽「ゆずれないものふたつ」
ステージ:MUGIC of DREAM!!(あんり)
(公式のメドレー動画でサビを聞けます)
コーデ:シークレットダイアリーコーデ
「年下のくせに頑固なんだから!」「そちらこそ、年上のくせによくここまで意固地になれますね!恥ずかしくないんですか?!」
しのめが「アイドル目線でデザインもしてみたいので」アイドルとしてデビューしてから、連日こんな調子で二人は喧嘩ばかりしています。
「小生意気!」「プライドだけ高いくせに」「あたしよりダンスも歌も下手なくせに何言ってんの?」「あなたよりセンスはあるのでー」
どうもしのめは、依頼を受ける気はないようです。杏梨が苦手なタイプだからでしょうか。
「……わかった。そこまで言うならもういいわよ。この事務所に籍を置く!そうしたら私もドレス、作ってもらえるんでしょう?」
「う……」「デザイナー、苦手なことから逃げてちゃ成長できないぞ?」「シグマってたまにはいいこと言うんだね」「いつもだろうが!」
受付のアイドルの知り合いの言葉も響いて、
「わかりました。ただし、ステージを見てからですよ」
きらびやかなオーラを持った杏梨のステージに、目を輝かせていたことを本人にバレてしまったので、とりあえず一着、ということで話はまとまりました。
第四羽「鏡の国へ」
挿入歌:STARDAM!
当たり前ですが、ドレスはすぐできるわけではありません。プレミアムレアともなると尚更です。
素顔のまま作るのは、しのめもこれが初めて。
ああでもないこうでもないと試行錯誤しているうち、だんだんいつもの喧嘩腰になってきて、二人の体が事務所の鏡にどんっと触れた途端、
「……っ!?」
鏡の中に吸い込まれていました。
第五羽「少女つづり」
ステージ:同じ地球のしあわせに(つづり)
コーデ:ビューティフルワルツコーデ
鏡に吸い込まれた、と思った次の瞬間、二人は雑踏の中に立っていました。
どこか懐かしいような、田舎ではないけれど大都会というほどでもない街並み。
入口のはずの鏡も消えて、途方に暮れていた二人に、黒髪の少女が話しかけます。
「来てくれて、ありがとう」
どこかレトロな髪の少女は、「ステージ、よろしければご覧になってね?」と言って、二人がぽかんとしている間に去ってしまいました。
「……どう、します?」「行くしかないでしょ」
そこで二人が見たのは、生き生きと舞い踊る、天性のアイドルの姿でした。
「ここはわたしの、鏡の國。わたしに勝たないと、出られないの」
「……どうしよう、諦め、かけてる」
第六羽「折れた羽、飛べないふたり」
ステージ:Precious(つづり)
コーデ:ラビリンスエンドコーデ
S4になったアイドルの口から発せられる、「わたしはきっと勝てない」。
それに怒ったり悲しんだり悩んだりしたあと、しのめはふと呟きます。
「プレミアムレアドレスがあれば、勝てるかも、しれないんですか……?」
「作りたくないんじゃないの」「一着だけならいいですよって」「でも、」「わたしもここから出たいし、あと……あと、そんな風になってる杏梨さん、これ以上見たくないので」
第七羽「比翼の連理(前編)」
ステージ:Fashion check!(あんり・しの)
コーデ:メルヘンチックフラワーコーデ(あんり)
ファンタジックフラワーコーデ(しの)
二人のプレミアムレアドレス作りが始まりました。
「採寸とかはだいたい向こうで終わらせてきたので、あとは」「あとは?」
「……その、一緒にステージに立ってみたいです」
同じステージに立つことでしか見えないものがあると思うから、というしのめの提案に、杏梨は大きくうなづいて、
「ちゃんとついてきてよね?」「勿論、です!」
第八羽「比翼の連理(後編)」
ステージ:POPCORN DREAMING♪(あんり・しの)
コーデ:オリジナルコーデ「アイドール(仮)」コーデA(あんり)
「アイドール(仮)」コーデB(しの)
AとB。ちなみに着用している女の子がベルちゃんです。
ようやく組み合わせを絞れたものの、あと少し!というところで二人は迷ってしまいます。
「どっちもかわいくてかっこよくて、なんていうかこう、強い!から悩ましいのよね……」
「強い、かぁ……もう一度、ステージに立って貰えませんか?」「いいけど」「…今度はわたしと、勝負です」「え……?勝てる?」「勝ちます。舐めないでください」
結果はアイドール(仮)コーデを着た杏梨の勝利でしたが、しのは悔しそうにしつつも、「これで縁起もよくなったでしょう。どっちでもいいのなら、その組み合わせを持っていってください」どこか晴れやかに笑っていました。
「名前は……そうですね、ピグマリオンドールコーデ、なんてどうでしょう」
期待によってどこまでも、鎖を断ち切って羽ばたける。
「ピグマリオンドール、ね。気に入ったわ、さぁ、勝つわよ!」
第九羽「ふたつの羽、星をめざして」
ステージ:So beautiful story(つづり)
コーデ:オリジナルPR「ブーケフォアアクトレス」コーデ※着用画像なし
ブーケフォアアクトレス。ピンクを貴重に、フリルや花をふんだんにあしらって少女の憧れを具現化させたような、つづりのプレミアムレアドレス。
堂々としたパフォーマンスも相まって、会場はもはやつづりに呑まれつつあるような状態です。
「いつでもいいから、ここまで来てね」
けれど、そう言った声はどこか寂しそうで、杏梨は顔を上げて、
「追い越してみせるから待ってなさい!」
にこり、と余裕で笑いました。
第十羽「ふたつの羽、星を越えて」
ステージ:MUSIC of DREAM!!(あんり)
コーデ:オリジナルPR「ピグマリオンドール」コーデ
期待されればされるほど強くなる効果の名前を冠したドレス。
帽子に薔薇をあしらって、送り出してくれたデザイナー。
今では大事な、アイドルの後輩?
「小鳥遊杏梨、星さえ越える羽ばたきを!」
相手が強ければ強いほど、燃えるものだから。
第十一羽「その目をとじて」
ステージ:同じ地球のしあわせに(つづり)
コーデ:ビューティフルワルツコーデ
「負けちゃった、わね」「当然よ。やっと手に入れたプレミアムレアドレス、ファンに見せないわけにはいかないから!」
杏梨の答えにつづりは、少女のように弾けた声で笑って、
「帰る前に。少しだけ、昔話を聞いて下さらない?」
彼女の本名は小山内つづり。モノクロ映画の時代に四ツ星学園に在籍していた少女。
ハリウッドで演技を学ぼうと、渡米する前日の事故で、彼女はずっとずっと前に亡くなっていました。
レッドカーペットのような、赤い薔薇のような液体で、自身の周りを彩り尽くして。
「ずっと誰かを探していたの。わたしを超えてくれる、だれかを。」
「忘れないでくれると、嬉しいな」
「忘れられるわけないでしょ!」「貴方のおかげで、この人にプレミアムレアドレスを仕立てる羽目になったんですから」「羽目ってなによ!」
それから三人は、ふと顔を見合わせて、
「……そうだ!」「帰る前に、もう少しだけ!」「まぁ……!」
最終羽「仮縫いの未来へ」
ステージ:オリジナルスター☆ミ(あんり、しの、つづり)
コーデ:ピグマリオンドールコーデ(あんり)
オリジナルPR「トゥインクルメランコリー」コーデ(しの)
(着用モデルは杏梨ちゃんです)
つづり:ブーケフォアアクトレスコーデ
目を開けると、楽しいステージも、隣で笑っていたかつての女優も、沸き立つ観客もそこにはなく。
鏡のある部屋に戻ってきた二人は、おばあさんになることも失踪者として扱われていることもなく、けれどバインダーにはしっかりと、ふたつのプレミアムレアドレスが残されていたのでした。
「……ミラーイン適合実験はまあ、成功かな。ヨルに関わらないとは言ったけど、ヨル以外のアイドルに関わらないとは言ってないし、言われてもないんだよね」
「それで?わたしはいつ、あの子に逢えるの?」
「もう少々お待ちください、月のプリンセス」
「小山内の血がきっと、お二人を巡り合わせます」
特別編:「まつりニューフェイス」
ステージ:アイデンティティ(まつり)
コーデ:アプリコットピーチシェルコーデ
お祭りに出かけた杏梨としのは、プロダクションの社長から「デビューを後押しして欲しい」と、美味しそうにイカ焼きを頬張っている女の子を紹介されます。
「上手く出来たら天野家プライベートビーチにご招待だからさ」「やるわ」「天野家ってどれだけお金持ちなんです?」
射的、りんご飴、わたがし、本殿……。お祭りを巡りながら、「お祭りみたいなステージがしたい」というまつりの希望を叶えるべく、浴衣で奔走するふたりのお話。
円盤特典ミニアニメ:「夏だ!水着だ!全員集合!!」
ステージ:笑顔のsuncatcher(杏梨・しのめ)
コーデ:サマーデイムーンコーデ(あんり)
サマーデイミラクルコーデ(しの)
二人とまつりの努力が実り、お祭り特設ステージは大成功!今まで登場したアイドル全員が、奏のプライベートビーチにお呼ばれするいわゆる水着回です。二人の「笑顔のsuncatcher」はここだけの独占配信。
プラネット編
OP:「夢の外へ」(星野源)
ED:月明かりふんわり落ちてくる夜(小川七生)
開幕「月のお姫さま」
ステージ:HAPPY∞アイカツ!(カナ)※ソロ
ドレシア:ツキノカグヤヒメ
叶 朔桜は少し内気な普通の小学六年生。家がほんの少し大きいことと、頭の中に小さい頃から「月のお姫さま」と名乗る女の子がいること以外は。
最近クラスで流行っている「プラネット」に行ってみたいなーと思っていたら、ある日の放課後、赤い髪の人が家の鏡とプラネットを繋げてくれました。
アイドルライセンスを渡したその人は、
「行っておいで、プリンセス。そこは理想が受肉できる場所だから。」
と言っていました。どうやら「月のお姫さま」であるもう一人の「カナ」には内緒のようでした。
「……へぇ、ここがプラネットなのね」とカナは不思議そうでしたが、
「お願い、わたしに勇気を貸して!」と言うと、あっさり了承してくれました。
カナと朔桜のアイカツは、こんな風にして幕を開けました。
第二幕「ドレシアとの出会い」
ステージ:HAPPY∞アイカツ!(カナ)
ドレシア:ツキノカグヤヒメ
オアシスアラビアンナイト
カナに勇気と見た目を貸してもらってアイカツしていく朔桜を見て、カナ自身もアイカツに興味が湧いていきます。
バトルステージの鍵を握るのはどうやらドレシア、ということで、二人はバトルとドレシアとの契約にチャレンジ。
いろんなタイプに声をかけますが、なかなか上手くいきません。
そんな時、
「キミってかぐや姫みたいだねぇ」
そう声をかけてくれた黄色いふくろうのようなドレシアに力を借りて、無事にステージを成功させられました。
第三幕「鏡の向こう側」
ステージ:Magical Door(カナ)
アイカツを続けるある日、朔桜はふと、アイドルライセンスをくれたあの人を思い出します。
男の人っぽくも女の人っぽくもない、不思議な人を。
「……あの人、誰だったのかな?」「何の話よ」「な、なんでもないよ……それより、バトルステージ行こ!」「はいはい、もうすっかり慣れてきたんじゃない?」
傍目には独り言にしか見えないその様子を、鏡の向こうから覗いていた人がいました。
夕暮れのような、線香花火のような瞳に深紅の髪。
「仕込みは上々。そろそろですね、お姫さま?」
つづりが鏡の向こうにいたのは、つづりの姉の曾孫である朔桜が、カナの依代になったからです。『かみさま』はしばらく活躍しますが、プラネットが終わったらもう出てくることはないと思います。(現時点では。でも便利だから次作の設定によってはまた出すかもしれない……)
第四幕「秘密の味のカフェオレ」
ステージ:FLYING TIPS(まお)
ある日プラネットにオープンしたキッチンカー、「カフェ青山」の店主である青山真緒と、クリームソーダを奢ってもらったことで
https://twitter.com/nonamepr0/status/1438775401140998144?s=19
仲良くなった朔桜。一方カナは、どこかで見た事のある容姿と言葉遣い、そしてこちらを「月のお姫さま」と呼ぶ様子に警戒心を強めていました。
「そんなに信頼できないのなら、同じ土俵に立つしかないのかな。といっても、お姫さまほど上手くは踊れませんが」
カフェタイプを使いこなす彼女の歌声を、確かにカナは聴いたことがありました。
青山真緒は偽名(ヒント:ブルーマウンテン)であり、正体は「かみさま」。
ヨルやつづりの騒動の元凶でもある、雲の上の神の一柱です。
アイカツシステムとこの世界のアイドルへの干渉を禁じられている「かみさま」がプラネットで存在できているのには、「カナ」の存在が大きく関わっているらしいのですが……?
第五幕「新月とわたし」
ステージ:Inner voice(カナ)
朔桜は悩んでいました。
二人で活動する今の姿も大好きだけれど、そろそろ自分はカナと離れるべきではないのかと。
誰かの力を借りずに羽ばたいてみたい、と思ってしまったから。
「今日のステージ、一人でやってみてもいい……?」
それは、依代とのバランスが崩れるきっかけ。この一言を機に、二人の関係は大きく揺れ動きます。
この後の六・七幕は、詳しく書き起こしたものをpixivで公開しています。
補完されている箇所もありますので、合わせて読んでいただけるととても嬉しいです。
第六幕「Fly me to the moon(前編)」
ステージ:ファンタジっくイマジネーション(カナ)
「ミラーイン、できない……?」
あの日以来、カナの声が聞こえなくなっていた朔桜。プラネットなら話せるはず、とパスを通そうとすると、エラーのメッセージが。
「ごめん、ちょっと来てくれない?パスならここにあるからさ」
ノイズだらけの鏡からひょっこり現れた真緒に手を引かれ、アイドル『カナ』としてではなく『叶 朔桜』として初めてミラーインした二人が見たのは、
「カナ………!?」「おかしい、」
「覚醒があまりに早い!」
圧倒的な光で人々を狂わす、赤い瞳の月のお姫様の姿でした。
第七幕「Fly me to the moon(後編)」
ステージ:ファンタジっくイマジネーション(カナ・サクラ)
着物のようなドレシアを纏って、誰もいなくなったステージでなおも歌声を響かせる「月のお姫様」は、最早朔桜の知るカナの姿ではありませんでした。
「あのドレシア、苦しそう……」「無理やりにでも力を引き出しているんだろうね」
ちがう。
わたしとあなたのアイカツは、誰かを傷つけるような……こんな苦しいものじゃない!
光り輝くスイングポーチに導かれて、フクロウのドレシアが飛び出します。
「……いっておいで、プリンセス」「!」
「彼女を、助けてあげて欲しい」
赤い月の瞳は、次の対戦相手を見つめる。
「……いくよ!」
ー☽ー
ずっと、こわかった。
いつかあなたが大人になって、私を忘れてしまうのが。
私を置いて、忘れて、空想の存在だと決めつけて大人になっていくことに、耐えられそうになかった。
何もかもを忘れる衣を纏ってまで、私は。
大人に、なったわね。私がいないと、そのドレシアに話しかけることすらできなかったくせに。この間のステージでずいぶんファンが増えたじゃない、みんな朔桜が好きなのよ。
ああ、不老不死の薬があるのなら、本当にあなたにあげたかった。
ー☽ー
終幕「鏡合わせのお月様」
ステージ:「またまたまたまたまた明日(カナ)」
あの日起きたことが嘘だったように、世界は今日も回っている。
「わたし」にアイドルライセンスをくれたあの人は、責任?を取っていなくなってしまったらしいけど、いつかまたキッチンカーを見ることができるって信じてる。
「さぁ、盛り上がっていくわよ!」
大好きなもう一人のわたしのステージを見ていて、うっかり電車を乗り過ごしそうになっちゃった。
隣町の、大きな駅で降りる。
目的地に向かいながら、嘘じゃなかったことを噛み締める。
カナの本音を聞いてから、わたしたち二人は一つの決断をした。
真緒さんにも協力してもらって、カナをプラネットの空間だけで生きられるように、わたしと切り離す。
分離とか受肉とか巫女とか、難しいことは分からないけど、これからわたしたちはお互いに別々の人生を生きていく。
少しだけ怖いけど、そんな気持ちも二人で半分こすればなんてことない。
お互いに勇気を貰ったのだって、絶対に嘘じゃないから。
「No name production」と書かれた扉を、こんこん、とノックする。 「ようこそ」と笑って、事務員らしい赤い髪の人が出迎えてくれる。
「アイドルのオーディションを受けに来ました、叶朔桜です!」
終幕時点で「カナ」と「サクラ」のアカウントが別々に存在しています。
「青山真緒」=「かみさま」は、今回の暴走の件を止められなかったので現世への干渉禁止+いわゆる左遷をくらいましたが、まぁなんとかうまくやっていけると思います。
(架空の)アニメOP・ED含め、セトリをこちらで見られるようにしていく予定です。こちらもよしくお願いします!