女児向け痛バについての憶測
はじめに
「デリシャスパーティ♡プリキュア ステーショナリーショルダーポーチ」という商品をご存知でしょうか。
ニチアサをご覧になっている方、もしくはお子さんのおられる方なら既にご存知かもしれません。(筆者の住む地域では10/30放送回でCMが流れましたが、もっと前に宣伝されたり売り場に並んでいる可能性もあります)
筆者はこれを見た時、実用性とかわいさを兼ね備えた同製品に感心すると共に一抹の既視感を覚えました。
これは痛バなのではないか?
あるいは痛バについて
「痛バ」、もしくは「痛バッグ」。
より
かわいいバッグの中に缶バッジやぬいぐるみ、チェキなどを入れて飾ったもの。最近ではWEGOにも取扱があるようです。
キャラクターへの愛を存分にアピールできる痛バ文化は、この記事によると2000年代から流行り始めていたようです。
痛バについてふんわりと理解したところで、筆者には女児向け×痛バといえば思いつくものがありました。
「アイドルタイムプリパラ」の「プリチケみせかわバッグ」です。
アイドルタイムプリパラのゆめかわ文化とみせかわバッグ
「プリチケみせかわバッグ」とは、上記のサイトの通りおもちゃやカードファイル、様々なグッズを名前の通り「見せながら」かわいく収納出来るバッグです。
「アイドルタイムプリパラ」のアニメの放送年が2017〜2018年。痛バ文化を取り入れることも可能な年数であると見るのは穿った見方であるでしょうか。
アイドルタイムプリパラという作品は、「ゆめかわ」要素を多く取り入れています。
主人公ゆいちゃんの口癖は「ゆめかわ!」であり、先述したみせかわバッグもアイドルタイムプリパラから登場した商品。
「ゆめかわ」という言葉はこの記事によると2013年頃が発祥のようです。もともとはモデルの方がブログで使われていた言葉であるとも。
ユニコーンや虹、わたあめといったふわふわパステルカラーな夢見るモチーフ。
こういったゆめかわなアイテムたちは女の子にとっても憧れなのではないでしょうか。
「ゆめかわ」輸入にあたり、痛バ文化を女児向けナイズしたのではないか、というのは私の完全な憶測です。
女の子の文化とお姉さんの文化
子供服の中には、時に少し上の世代の文化を取り入れたものが登場する時もあります。
雑貨屋さんや服屋さんで韓国向けのアイテムを見ることや、ローティーン向け雑誌では韓国系ファッションが取り上げられることも。
「痛バ」はキャラクターへの愛を表現する手段でもありますが、それだけではありません。
ファッションがポジティブな意味での自己満足、自己表現を大いに含むように痛バもそうであるのではないでしょうか。痛バ用のトートの中には、フリルやリボンのついたかわいいものも存在します。
お姉さん世代のファッションに憧れるように、痛バ文化、さらにはファッションとしての痛バについての憧れが、みせかわバッグやステーショナリーショルダーポーチといったバッグを市場に出しているのではないでしょうか。
※この記事は憶測を多分に含みます。情報は2022/10/30のものです。