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中国海軍新型フリゲート「江凱(ジャンカイ)Ⅲ」級の一番艦が就役
中国海軍は1月22日、新型のミサイルフリゲート(FFG)「054B」型の一番艦「漯河(Luohe)」を就役させ、山東省の北海艦隊青島基地に配備した。054B型のNATOコードネームは「江凱Ⅲ(Jiangkai Ⅲ)」であり、日本の防衛省は「ジャンカイⅢ級」と表記している。
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23日付「解放軍報」によれば、Luoheの艦番号は545、排水量は約5,000トン。ジャンカイⅢ級を「独自に開発・建造したフリゲート艦であり、船体のステルス化、戦闘指揮システム、火力統合制御において画期的な進歩」を遂げたとし紹介し、ジャンカイⅡ級(054A型)よりも「戦闘効率」が向上したとアピールしている。
一番艦の艦名となった漯河は、河南省の都市名に由来するため、青島基地での国旗贈呈式には漯河市関係者も参列した。
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ジャンカイⅡ級は全長150メートル、全幅18メートル、喫水5メートルの船体にディーゼルエンジン4基を搭載する。兵装は、フェイズドアレイレーダー1基、100ミリ単装砲1門、VLS32基、4連装対艦ミサイル発射管2基、30ミリCIWS1基、近SAM1基、3連装短魚雷発射管2基で、Z-20F哨戒ヘリコプター1機を格納できるとされる。
香港英字紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は25日、ジャンカイⅢ級は「対潜水艦能力とレーダー能力が向上しており、空母打撃群の護衛で重要な役割を果たす予定」とする観測筋の見立てを紹介した。中国海軍は2024年に中国で3隻目の空母「福建」を就役させ、艦載機の発着艦訓練の映像を公開している。ジャンカイⅢ級は福建などとともに空母打撃群を構成することになる。現在、同級二番艦が建造されており、年内に就役するとみられる。
中国海軍の空母は、旧ソ連海軍向けにウクライナで建造された北海艦隊所属の「遼寧(Liaoning)」、遼寧を模した初の国産空母で南海艦隊所属の「山東(Shandong)」、国産で電磁カタパルトを装備した「福建(Fujian)が存在し、国産3隻目の空母、中国初となる国産の原子力空母の建造が計画されていると伝えられる。
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