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旅行記(高知・大阪)

高校同期4人と雄大な自然の中でのレジャーと旬の鰹を求めて高知県へ。

1日目

ひたすらに移動だった。朝7時に札幌の自宅を出て成田で関東の同期と合流し高知空港に昼2時過ぎに到着。その後バスで高知市街地に向かい陸路で京都から来た友人と合流し高知城を観光した。
天守閣から辺りを見回すと市街地のすぐ奥に険しい山々が連なっており、四国は大部分が山で平地はほとんど存在しないという事と関東平野がいかに広いのかという事を改めて実感させられた。


17時ごろにレンタカーを借りて奥四万十地方に向かって出発。険しい山道を進む事2時間弱、到着は夜8時近くであった。この日の総移動時間は10時間を超えた。


BBQ会場では春高Tを着ていたのだが、隣の区画から「春日部じゃね...?」と話している声が聞こえてきた。声をかけてみると立教新座出身の立教大生の一行だった。高知の奥地まで来たというのに世間は狭いものである。BBQの後コテージに戻り空を見上げると満天の星であった。コテージの目の前を流れる四万十川の源流のせせらぎ、秋の虫の音、空一面の星々が一度に味わえる至福の時であった。

2日目

午前はコテージから西に50kmほど行き愛媛県に差し掛かった辺りでキャニオニングをした。全身フル装備で岩場を水流に逆らいながら登った。途中岩からの飛び込みなどスリルのある遊びも楽しめた。水は冷たくて透き通っていて「これぞ清流だ」と感じた。
午後は四万十川の上流に移動してラフティング。四万十川は自然への人為的な介入がいまだにされていない「日本最後の清流」として知られる河川である。四万十川の中から見る自然の雄大さに圧倒された。四万十川の上流部は川の両岸が山になっていて、日が傾き左右の山への光の当たり方に違い出てくることで醸し出されるその儚く幻想的な風景は穏やかさの権化としか言いようがなかった。


夜はBBQの余った食材や新たに買い足した食材を全て入れた寄せ鍋を作りビールを飲みながら一心不乱にかっ喰らった。

3日目

10時チェックアウトのスロースタート。奥四万十地方から高知の市街地へと移動した。行きとはルートを変えて海沿いの崖を通って市街地まで移動した。山の景色を見ながら潮風にあたるというのは山だらけの四国の特権なのかもしれないとふと思った。

お昼は高知市の土佐料理のお店で地ビールと地酒を味わいながら特産品のウツボ・鯨・土佐牛を堪能した。ウツボは鳥もも肉のような弾力と食べ応えのまま淡白な魚の旨みが詰まっていて美味しかった。鯨は臭みがなくすっきりしていながらも血を感じさせる力強い味わいであった。土佐牛はさしが非常にきめ細かくみかんのプチプチが弾ける時のように旨味の乗った脂が滲み出てきた。脂と身のバランスも程よかった。土佐料理を堪能した後は桂浜で龍馬像をみたりとベタな観光をした。


夜は待ちに待った旬の戻り鰹を食べに市場へ。カツオのたたきと刺身をまずはいただいた。たたきは火の通った外側の身が持つ酸味と魚の旨みが合わさって非常に美味しかった。刺身は流石旬の戻り鰹と言わざるを得ない脂の乗りで口一杯に鰹の旨味が広がった。本日のおすすめ欄の「メジカの新子」が目に入った。全国で食べられるのは高知県の海沿いのみで非常に足が速く県外には出回らない魚である。しかも食べられるのは8〜9月の2ヶ月弱のみ。食べてみると弾力と旨味が強い脂の乗った身が口の中にねっとりとまとわりつくどの魚でも例えようのない不思議な食感で非常に美味しかった。
この日は日本酒の他にも高知の特産品の栗焼酎を飲んでみた。後味にほんのりのこる栗の甘みとコクが魚に付ける醤油の後を引く強い塩味を和らげてくれて口の中が完全に中和されるのが心地よく癖になった。

カツオのたたき
メジカの新子
カツオの刺身

4日目

10時にチェックアウトし、お土産等を買ってから鰻屋へ。四万十川では鰻も取れるようで市街地には鰻屋がたくさんあった。関東風に仕上げられたふわふわの鰻は綿飴のように優しくスーッと溶けていった。脂が程よく乗っていて香ばしい鰻は胃が疲れていても酸味の効いた漬物が時折非常に良いアクセントとなり軽く食べられた。


鰻を食べた後陸路で帰る私と京都から来た友人は高知駅で皆と別れ帰路に着いた。岡山行きの特急はほとんどの時間山間部を走行するためどこを見ても山しかない。四国は本当に山しかないのだなぁとここでも思った。そして、人生で初めて瀬戸大橋を渡った。電車で川を渡る時のあの音がずっと続くのは小気味良かった。


岡山で東海道新幹線に乗ると一瞬で大阪に着いた。ここで京都まで行く友人と別れを告げついに1人となった。

大阪に着いた後まずは梅田へ向かい予約したホテルにチェックインし荷物を下ろした。そのあとは大阪出身の知人から教えてもらった新今宮の新世界にある八重勝という串カツのお店へ行き串カツを堪能した。薄い衣は揚げ油に少しラードが入っているのかサクサクで、ソースはさっぱりしつつもかなりしっかりとした味付けとなっていてどのタネの串とも相性が抜群であった。串を17本食べて大瓶2本小瓶1本ビールを飲んでも4500円と非常に良心的な価格だった。



串カツ屋を出た後は新世界をぶらぶらした。レトロなピンボールのゲーム屋があったので入って遊んでみた。よくわからないまま30分程度遊んでみた。600円スったところで店を出た。

麻雀でもやろうかと思ったが雀荘から出てきた店員に店のことを聞いたところ関東とはだいぶ違うルールでATMダッシュの可能性があったため辞めておいた。
そのあと梅田に戻りホテル近くのラーメン屋でラーメンとチャーハンを食べて宿でぐっすり寝た。既に胃もたれが始まっていた。

5日目

10時にチェックアウトし道頓堀へ向かった。梅田から道頓堀までどう行くのが正解か全くわからなかった。ホテルのフロントで聞いたところ「御堂筋線で心斎橋」が正解だそうだ。梅田・新大阪・難波という3つの拠点が存在して好き勝手やるもんだから大阪近辺の交通は分かりにくいのではないかと思った。東京の大手町、札幌の大通りのような駅があればもう少しわかりやすいのだろう。
道頓堀では有名なグリコの看板の写真を撮った後ネットで評判の高かった「美津の」へ。開店15分前から並んだのに20人くらいの並びがあった。ここでは山芋焼きとお好み焼きをいただいた。山芋焼きは序盤はふわふわだが終盤にかけてカリカリの場所が増えてくる面白い食べ物だった。お好み焼きはキャベツの甘みや香りが焦げた香ばしいコクのあるソースと酸味の効いた辛子マヨネーズが合わさって五臓六腑がビールを欲する兵器であった。

山芋焼き
お好み焼き


2人前平らげてだいぶ胃腸が疲れていたためソルマックを飲み干してネカフェでしばし休憩。休憩の後道頓堀へ戻り最後にたこ焼きとラーメンを食べた。たこ焼きはタコが大きくてしっかりタコの味が伝わってきて美味しかった。ラーメンは...ハズレでしたね(笑)


焦土と化した重たい胃を引きずって関西空港へ向かい飛行機で札幌で待つ日常へと戻った。これにて4泊5日の旅行は全て終了。



高知は過去の旅行で5本の指に入るのは間違いない満足度の旅行でした。今回のプランナーは僕だったのですが、会心の提案ができたんじゃないかと自画自賛してしまいましたね。終わってみて真っ先に「高知、ポテンシャル高すぎだろ」って思いました。The観光地というと沖縄・京都・北海道を思い浮かべる人が多いと思うんですけど、高知はこれらの観光地と並べても遜色ないくらいのポテンシャルを持っていると断言できます。鰹やメジカの新子などの食べものや「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川でのレジャーなどの他の地域では替えの効かないものが沢山あります。3泊4日という少し長めの旅行でしたが、高知は一瞬たりとも非日常から我に帰る隙を与えませんでした。関東からだと岡山で一回乗り換えるだけで高知まで行けてしまうと知っていましたか?そんなにアクセスも悪くないと思いますのでぜひ皆さんも高知に行ってみてください
「水着を履いてプールに行きパンツを忘れる小学生」を大人になってまでやらかすとは情けないですね。
大阪は全体的にヤニくさいけどビールが本当に安い街だなぁと思いました。どこ行っても「おおきに」って言われるのが楽しかったです。一部の人はご存知の通り高知から札幌の自宅へ送った荷物に鍵を入れっぱなしにしてしまいすすきののホテルに2泊する羽目になったので厳密にはあと2日旅行は続きました...
「水着を履いてプールに行きパンツを忘れる小学生」を大人になってまでやらかすとは情けないですね。
次の旅行は何個か候補はありますがまだ決めかねています。京都がいいかなぁなんて考えていますが資格試験等があるのでだいぶ先になりそうです。また小銭を稼いで次の旅行に備えたいと思います。

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