2023年夏 青春18きっぷで美術館への旅はいかが?(東京発宿泊編)
今年の夏も青春18きっぷの季節がやって来た。
日々、いかにして旅の回数を増やしていこうかと、セコ旅の研究に余念がない私としては、18きっぷはやっぱり外すことができない。そして、旅も好きだが美術館も好きな私としては、都心を離れてリーズナブルに地方の美術館をめぐるために、18きっぷは欠かせないアイテムだ。
都心の美術館も良いけれど、地方の美術館も個性があって、訪れるだけでも楽しい。過去の記事からチョイスしてみたので、青春18きっぷを片手に、街から飛び出して、地方の美術館への旅はいかがでしょう?
(電車の時刻などの最新情報はご自身でお調べください)
東京発宿泊編
戦没画学生慰霊美術館 無言館(2泊3日)
長野県上田市にある、戦没した画学生たちの作品や遺品を全国から集めた「無言館」。18きっぷでのJR線から、しなの鉄道と上田電鉄といったローカル線に乗り継いでの旅。
1日目は姥捨駅からの棚田の絶景をめぐって別所温泉泊、2日目は「無言館」をまわってから、戸倉温泉へ。ドラマ『日本ボロ宿紀行』にも登場した「国楽館 戸倉ホテル」で昭和レトロな宿の雰囲気を味わう。
観光らしいことは棚田と「無言館」だけだが、信州の温泉地2つをのんびりとめぐることのできる、オススメの行程です。
石川雲蝶と西福寺開山堂(2泊3日)
最後は、美術館とはちょっと異なるが、「美術」というくくりで、寺院に残された圧倒的な彫刻美を紹介。
新潟の魚沼市のあたりには、「越後のミケランジェロ」という異名で知られる、江戸期の彫刻師・石川雲蝶の作品が多く残っている。中でも圧倒的なのは、江戸期のインスタレーション作品ともいえる西福寺の開山堂。時期を限定して堂内の撮影も許可しているようなので、お寺のホームページをチェックして、足を運んでみるのも良いだろう(2023年も9月末まで撮影可)。
宿泊は、ぬる湯として有名な栃尾又温泉がオススメだ。ラジウム温泉の「ぬる湯」でじっくり温まり、夏でも湯上がりに余計な汗をかくことなく、超さっぱりする。