どうしてこんなにテクノを愛してしまうのだろう。
どうしても離れられない。
他の音楽と違ってBPMでより強固に制御されているのに、とってもエモーショナル。
歌詞は無いものが多く、あってもスポークンワードのように掴みどころが無い。
ヒップホップのように押韻もパンチラインも無い。
硬い。
それでもこのジャンルの黎明期からの音楽家たちは、未だマシンの出す、ひとつの音に心血を注ぐのです。
僕が92年に生まれたからか、同じ時に生まれ育っていたにも関わらず、ある時点まで出逢えなかった親友のような存在だと思っています。
今やロックフェスでもedmやbrostepのDJが招聘されたりする、敷居の低くなった感のあるテクノ(?)ですが、それらを含めても本筋のテクノをしっかり聴く方は女性ではほとんどお会いした事がありません。(男性もですが😭)
もしよろしければ、私と同じようにテクノが好きだよ!という方、ぜひコメントしてください♪🥰
テクノってどんな音楽なの、とよく云われますが、僕が思うにやはりフェスティバル的なものでは無くて、寂しさや虚しさを愛するための音楽だなって思います。
白いお月さまみたいにいつも内面にそっと居てくれるものだったんです。😉
さて、今日は僕の持っている、一生を添い遂げると決めたレコードとCDを紹介します。今回はレコード盤編です🐳
僕はコレクターではないので、uk盤が良いとか、再発盤が、とか言われてもよく分からないですし、興味もないです。😉
また、例えどんなにその音楽家の音楽が好きでも、フォロワーのように、何でもかんでも揃えたりは絶対にしません。まずはyoutubeやvimeo、soundcloud,レコードのサンプルとかを舐めるように聴いてリサーチします。
且つアルバムのうちどんなに好きな曲がちらほらあっても、アルバムを通して一貫性やコンセプトを感じられなければ、涙を飲んで手放してきました。
だって、たった数曲の突出した曲のためにアルバムを買ったら、他の曲はただの背景になってしまうのですよ?それって本当に好きって言えるの?って思っちゃうんです。
そしてもう一つ重要なのはアートワーク。
CDやレコードの音を視覚的に象徴する部分。人でいうところの顔です。
とりわけ用いられる色彩、デザインは最も重要。
という訳で、持っている数はめっちゃ少ないです☺️
Ricardo Villalobos
Dependent and Happy1-3/Perlon
ヴィラロボスさんの音楽は、本当にカラフル。
音の抜き差しからして完璧。timemorfとzuipoxは聴いていると柔らかい光の差す場所に連れていってくれる。サンプリングされた小鳥の囀りや、抜けるような風の音がとっても優しい。色彩もパワーパフガールズみたいでかわいい。
808 the bassqueen
美しい。高かったけど僕のところに来てくれてありがとう、と言いたい。
文字通り、TR-808への強い愛情を感じさせてくれます。
ベースを捜しているの?君を何て名付けよう?ベースラインの女王808、と。
最後の転調前の静けさは、満天の星空を映してくれる。
Alcachofa
CDとレコードの両方を購入してしまうくらい愛しい。レコードはドイツで購入。
それぞれで入っている曲が少し異なっているのに、本筋は全く揺らがない稀代の名盤。
アートワークのような植物の生命を感じる。翠。
CDのfools gerdenはまるで誰もいない水族館の大きなガラス槽の中で泳ぐクジラを見ているような気がします。
レコード盤の最後の曲fusions the enemiesは最期この曲に後ろから刺し殺されます❣️❣️
Shackleton
Three EPs
黒。全くの底がない深淵。チェルヌイシェフの創った奈落のような曲たち。
世に黒を用いたものはレコードに限らず数多ありますが、本当はココシャネルのドレスのような、強い意思と威厳がある色です。そしてこのレコードは黒を体現しています。
ベースラインの暴力的な強さとそこに加わる悪魔のような恍惚感。
ゾッとするくらい蠱惑的。
there’s a slow train comingでも小鳥の囀りがサンプリングされているのに、まるで実体の無い影の鳥が囀っているかの様です。
そのくせit’s time for loveなんて愛のかけらもないような曲にふざけたタイトルを付けてたりする。
Villalobosに並ぶ奇術師。
はい!以上です!少ないでしょ?音楽家もふたりだけ。
それでもこれらに出逢うためにターンテーブルを買って本当に良かったと思っちゃうんです。
そして数限り無いレコードを買っては切り捨ててきました。。
わての趣味は病気や。。🤤