語学学習に年齢は関係ない!〜50歳を過ぎての再挑戦〜
いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます。
セカンドスター運営の藤野ことです。整理収納アドバイザーの資格を生かして片付けコラムニストとして活動し、たまにフランス語→日本語の翻訳のお仕事をしています。
先日、セカンドスターのイベントで「語学座談会」を開催しました。私のフランス語学習歴はなんと33年。フランスに2年間留学していたこともあります。いまでも翻訳の仕事をいただいたり、フランス語学習についての記事を書いたりして、フランス語とは細く長い付き合いをしています。
とはいえ、いつまでも中途半端な自分の語学力。そこを打開しようと始めた挑戦についてお話ししようと思います。
いつまでも中途半端な語学力
学生時代は「フランス語を使ってバリバリ働きたい!」
そんな夢がありました。
でも、現実はそんなに甘いものではなく…知り合いを通じて頼まれたら、副業として翻訳を引き受けるくらい。普段は職場で事務仕事をしていて、フランス語を生かせる機会はほとんどありませんでした。職場では英語がメインだったので、私の出番がなかったんです。この時は「英語も勉強しておけばよかった」と何度も思いました。
結婚して2年ほどは共働きをしていましたが、「仕事」「副業&語学の勉強」「家事」と何足もの草鞋を履くことに疲れ、仕事を辞めて専業主婦に。ここでも細々と翻訳の仕事とフランス語の勉強はしていましたが、本当に「細々」とでしかなく…その後、妊娠・出産してからは完全な専業主婦になりました。
そうなると、いくら留学していた経験があっても、細々とフランス語の勉強をしていても、どんどん忘れていくし、感覚も鈍くなっていきます。
専業主婦になったことは自分の選択です。だから家のこと、家族のことに専念すると覚悟したつもりでしたが、どんどん社会からも語学からも遠ざかっていくことにモヤモヤを感じるようになりました。
せっかくここまでフランス語を勉強してきたのに、こんなに中途半端に終わっていいのだろうか?
そういう気持ちが強くなっていったのです。
モヤモヤからの再挑戦
ずっとそんなモヤモヤを抱えていたのですが、40歳を過ぎて子どもが小学校3年生になったときに「もう一度フランス語を勉強してみよう。翻訳も続けたい」と思うように。
そこで夫に相談して、週に1度の翻訳教室に通うことにしました。まだまだ家族をさしおいて自分のやりたいことをやることに罪悪感はある(当時はまだ主婦の呪いにかかっていたので笑)ものの、この機会を逃したら一生このままかもしれないという思いから決意をしたのです。
フランス語翻訳の勉強をしながら、再びフランス語とも向き合うようになりました。それが、なぜだか以前よりも断然楽しい!今までにないほど学習意欲に満ち、充実していたように思います。
そんな折に自分の実力を試してみようと思い、フランス語検定(仏検)の準1級にチャレンジ。見事に一発合格しました。
そこで調子に乗った私は、翌々年に仏検1級を受験したのですが、一次試験で不合格。合格点にもほど遠い結果でした。準1級と1級とのレベル差を思い知らされました。正直、簡単に準1級に合格してしまったので1級を侮っていたのです。完全に勉強不足でした。
それからはもう一度仏検1級の試験に申し込もうと思いながら、ここまできてしまったのです。
ここまできたらフランス語を極めたい!
それからは勉強を続けつつも、「1級はもういいかな。1級でなくても翻訳の仕事はできるわけだし」という思いもありました。
ところがある日、仏検1級に合格した60代の方の体験記を読んだのです。何度不合格になっても諦めない姿勢に、ものすごく刺激をもらいました。
「まだ50歳の私がここで諦めるのはまだ早い。せっかく長年やってきたのだから、フランス語を極めよう。1級に合格するまでやってみよう」
そう思えるようになったのです。こちらがその決意表明。
というわけで、翌年の仏検の試験に向けて、再び勉強を始めました。
語学学習に年齢は関係ない。熱意さえあれば、何歳から始めてもいい。それが語学学習です。40代・50代になっても、チャレンジできることはたくさんあります。まだまだ諦めるわけにはいきません。
セカンドスターの皆さんと数年後には海外旅行をする!これを目標に頑張っていきたいと思います。
執筆:こと