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大人の女性を写真修正するスキル【10455文字】

写真の修正には注意しなければ。

写真と本人を見比べて、修正が受け入れられる場合もあれば、逆に失笑されるときもあります。

過度な修正で「センスがない」とか「丸わかり」と影でいわれてしまう無残な場合も。

そうです。
修正には程度も境目もあるのです。
このレポートでは、そのバランスについて示していきます。

今回は、大人の女性の写真の修正に限定します。
控えめでさりげない修正を目指します。

男性の写真の修正についてはよくわかりません。
中年男性ともなれば、修正くらいではどうにもならないと思ってます。

なにも、投げやりになっているのではありません。
女性が持つ美感の対極にあるのが、おじさんが漂わせる醜感ではないでしょうか?

ということで、可否の判断は男性目線とはなっております。

以下には、女性の顔の修正についてさんざんとレポートしてますが、美感を求めるあまりであって、決して貶める意図はないのをご理解ください。


写真修正はレタッチともいいます。
以下からは、レタッチとします。

それにしても。
レタッチソフトやアプリの進化は凄まじいですね。

10年ほど前まではマウスをカチカチして1時間かかっていた職人仕事が、今ではクリックやタップのひとつで1秒で完了します。

この進化により、レタッチに求められるテクニックは減少しています。

今後はAIの進化により、レタッチのテクニックの多くは不要になるのかもしれませんね。

ただ、人の手による微調整は、今しばらくは必要でしょう。
そうするためのレタッチの基準も、頭の片隅に置いてあっても損ではありません。

ポイントは多くありますが最小限に絞り、むずかしいこともないので誰でもすぐにできます。

この『大人の女性を写真修正するスキル』は10881文字。
画像を23枚添えました。
読み終えるのは10分ほど。

この時間をかけて、次からのレタッチに、なにかひとつを取り入れることができれば大成功とします。

こんな場面で参考になれば

大人の女性を写真修正するスキル - こんな場面で参考になれば

私もフリーランスです。

以前の私がそうだったように、以下の場面で少しでも情報を集めている方もいるかと思い、いささかの参考になればと思い書きました。

■ ホームページ制作 ■

  • 写真をレタッチからコンテンツまで一貫加工したい。

  • レタッチソフトを必要なだけ使いこなしたい。

  • レタッチの外注の際には細かな指示を出してクオリティーを高めたい。

■ ホームページデザイン ■

  • 現状はレタッチは外注しているが内製化したい。

  • レタッチした写真を元にして、看板やポスターやリーフレットの出力データの作成まで広げたい。

  • アルバイトにレタッチの基本を教えないといけない。

■ 写真撮影 ■

  • レタッチも含めたクオリティーの高い写真を提供したい。

  • レタッチ込みの高単価の料金にしたい。

  • レタッチがわかってないクライアントに、しっかりと説明しなければならない。

写真撮影とレタッチはひとつのプロセスとなってます。
別記事の『女性をよく撮るスキル』も合わせて参考にしてください。

「センスがない」原因 

大人の女性を写真修正するスキル - 「センスがない」原因

実践に移る前に。

もし、あなたが、レタッチ初心者だとして、念のために前置きしておきます。

私の経験からいうと、ほぼ100%のレタッチ初心者はやりすぎてしまいます。

レタッチの変化が面白くなって「こんなにもよくなった!」とビフォーアフターをやることでしょう。

女性本人にも「ほら、これが、こうなった」とビフォーアフターを見せると、多くが「アアッ」などと叫んで戸惑います。

一種の羞恥プレイ、いや、生殺与奪権すら握っているかのような愉悦がありますよね。

わかります。

しかしながら、それらを楽しんでいるうちはレタッチ初心者です。

あと重要なもう1点。
レタッチ初心者は、知らず知らずのうちに自身の好みに寄せていくものです。

レタッチ初心者が「こんなにもよくなった!」と喜ぶのは、大概が自身の好みに合わせただけです。

女性本人の、雰囲気が壊れてしまっているのもめずらしくありません。

たとえばです。
今まで好きになった女性の雰囲気がなぜか共通している、という経験だって、見聞きだってしたことあるでしょう。
このように、無意識のうちに好みを判別しているのです。

レタッチも同じです。

いいですか。
まずは、写真を修正する前に。
自分自身の好みが修正できてないといけない。

誤解がないように補足すると、あなたの好みが、いいとかわるいの話ではありません。
どのような好みであっても尊重すべきです。

しかしレタッチにおいては、知らず知らずのうちに好みという " 癖 " が出てしまうのは避けなければです。

" 癖 " がわかってないままレタッチをやるから、本人の雰囲気と写真がチグハグになるのです。

本人がタヌキ顔でも、キツネ顔にレタッチしてしまう。
その逆もあって、わざわざキツネ顔をタヌキ顔にレタッチしてしまう。

お姉さん系の雰囲気でも、ロリ系にレタッチしてしまう。
その逆もあって、ロリ系の雰囲気を、わざわざお姉さん系にレタッチしてしまう。

それができるというのは、レタッチの技術があるのは間違いないですが、この " 癖 " により本人の雰囲気が崩れているのも確かです。

ここが「なんかちがう・・・」と首を傾げられてしまう原因です。

いえ、首を傾げられるくらいだったら、ギャグとして楽しめまて笑ってごまかせます。

しかし、フリーランスが1回でもそれをすれば致命的です。
センスがない」となれば、もうレタッチは任せられなくなるでしょう。

それだけは避けなければいけない。
だからこそです。
実物に軸足を置いたレタッチをしなければ。

私ですか?

しっかりと「センスがない」と言われました。
はい。

笑ってごまかせましたけど、今、思えば、クライアントがメチャクチャいい人でしたね。
会社のお金を使い込んで、どっかいっちゃいましたけど。

余計なことはともかく、実践編に進みます。

■ メイクアップコース ■

大人の女性を写真修正するスキル - メイクアップコース

基本としては『メイクアップコース』ですね。
私1人だけ用語の『メイクアップコース』です。

その名のとおり、気分はメイクアップアーティスト
軽快にレタッチします。
所要時間は20分です。

で、以外なようですが。
完璧にメイクができている女性はさほどいません。

あれだけ鏡を覗いていじくり回しているのに、なにをやっていたのだろうと不思議になるほどです。

それにメイクが完璧であっても、1秒でも時間が経てば、大自然の原理でどこかしら崩壊がはじまるものです。

その崩壊をレタッチできた達成感!
崩壊を食い止めた満足感!

女性の顔の上で、これだけのドラマが生まれているのです。
このドラマは、何度もレタッチで苦心した者でなけらばわからないでしょう。

とにかく、以下のポイントをアドバイスします。


目元のレタッチ

大人の女性を写真修正するスキル - 目元のレタッチ

■ 黒目に光を2つ ■
まずは、目を輝かせます。
ディスプレイいっぱいに目を拡大します。

Photoshop あるいは、無料ソフトの GIMPでいえば、ツールは『ペイント』の『ペン』を選択。色はホワイト。濃度は100%を指定します。

黒目に白い点を2つ入れます。
真ん中に大きく1つ。
その脇に小さく1つ。

これだけで、目力アップ。
得体のしれないビームが放たれます。

■ 充血の除去 ■
あとは、白目の充血を除去。
以外に、女性の目は充血してます。

メイクに気合を入れすぎて、見開いたり触れたりするからでしょうか。

Photoshop あるいは、無料ソフトの GIMPでいえば、ツールは『スタンプ』を選択。選択範囲は小さくして、濃度は5%~10%を指定します。『スタンプ』は多用します。

これは、目力アップのついでなので、目立つ血管を1本か2本でも消せばよしとします。

「1本か2本なんて、そんなに変わらないんじゃないの?」と、あなたは思うのかもしれません。

ですが、さりげないレタッチのポイントは、多くの箇所を少しずつです。
少ない箇所を多く、ではないのです。

ほんの少しを積み重ねて変えていくのです。

■ クマの除去 ■
あと、やらなければいけないのは、目の下のクマの除去。
肌色に慣らします。

Photoshop あるいは、無料ソフトの GIMPでいえば、ツールは『スタンプ』を選択。濃度は5%~10%を指定します。『スタンプ』の使い方は「習うより慣れろ」ですね。

しつこいですが、やりすぎてはいけません。
むしろ、ちょっとクマが残るくらいでいいかも。

■ 涙袋に色を差す ■
クマの除去と同時に、涙袋に血色を差すのを忘れずに。
薄いピンクを塗ります。

いえ、ほかの色もあります。
が、薄いピンクが無難です。
目元が明るいイメージになります。

Photoshop でも GIMP でも、ツールは『ペイント』の『ブラシ』を選択。色はピンク。濃度は5%を指定します。

慣れてくれば、女性の雰囲気に合うのなら、涙袋の下側に淡いベージュの線を描いていいのですが、詳しくは省きます。

Photoshop でも GIMPでも、ツールは『ペイント』の『鉛筆』を選択。色はベージュ。濃度は10%にして重ねて描く。

描く色も位置もメイクと同じです。
あなたは、メイクアップアーティストとして検索して調べてみてください。

■ まつ毛の補正 ■
次には、まつ毛を書き入れます。
濃い黒色を上下に10本ほどいれます。

まつ毛は左右で本数が違っているものです。
本数を合わせようにして書き足しもします。

Photoshop でも GIMP でも、ツールは『ペイント』で『ペン』を選択。色はブラックで濃度は100%を指定。わかりやすいように太めに描きましたが、もっと細い線のほうがいいです。

ちなみに、眉毛の書き込みですが、これは時間があるときに慎重にやるようにします。
今は、触らないで次に進みます。

■ アイライン、アイプチは除く ■
アイラインもずれていたり、アイプチも失敗気味だったりするでしょう。

ただ、眉毛と同様に、ここも触れないでおきます。
1箇所に凝りすぎると20分で終わらない。

それに、20分以上の時間をかけて『メイクアップコース』を施す状況というのは、その前の写真撮影が手抜かりです。

撮影のとき、しっかりと目力を出させて、いい角度を見つけて撮っていれば、さほどレタッチは必要ないのです。

また時間をかけてレタッチしすぎると、そのうちに女性の元の雰囲気を崩してしまいがちです。

ですので、さらに次に進みます。


鼻のレタッチ

大人の女性を写真修正するスキル - 鼻のレタッチ

■ 鼻頭の黒ずみを消去 ■
目元が終わったら、次には鼻です。
鼻をディスプレイいっぱいに拡大。

鼻頭の毛穴には脂が詰まって、小さな黒い点がたくさんあります。
この小さな黒点をひとつひとつ消去します。

無料ソフトの GIMP。ツールは『スタンプ』を選択。選択範囲は極少で、不透明度は10%を指定します。Photoshop と同じです。

次は鼻の脇。
ここのファンデーションは、噴き出した脂でクチャグチャになっているでしょうから補正します。

この脂の黒ずみやクチャグチャは、女性がどうのこうのという小さな目線ではなくて、大自然と向き合う心でレタッチしていくのが肝心です。

■ 鼻筋をスッキリ見せる ■
続いては鼻筋をスッキリに見せます。

これは、鼻筋に薄いホワイトを塗ります。

Photoshop でも GIMP でも、ツールは『ペイント』で『ブラシ』を選択。色はホワイトで濃度は5%を指定して重ねて描きながら具合をみます。境目は『ぼかし』を施します。

メイクのハイライトを入れると同じです。
これについても、あなたは、メイクアップアーティストとして検索して、様々な手法を知ってください。


口元のレタッチ

大人の女性を写真修正するスキル - 口元のレタッチ

■ 唇のシワの補正 ■
さあ、20分で終わらせます。
つぎは口元です。
まずは、唇をディスプレイいっぱいに拡大。

撮影の光の加減で、唇のシワが細かな黒い縦筋となっているのがわかります。
この黒い筋を、リップの色と同化させます。

無料ソフトの GIMP で作業中。ツールは『スタンプ』を選択。色に気をつけながらカチカチカチッとクリックを連打。不透明度は10%を指定します。Photoshop でも同じ操作です。

全体を同一色にします。
唇は、若干やりすぎてもいい。

■ 歯のホワイトニング ■
歯は、普通に撮っていると影になって黒くなるものです。
後になってレタッチするよりも、撮影のときに意識してレフ版を使わなければです。

もし、歯が影になっていれば、自然な範囲で少しだけ白くします。

■ 唇に光沢をつける ■
仕上げに唇に光を入れます。
白い光の筋を、唇の縁に入れるのです。

Photoshop でも GIMP でも、ツールは『ペイント』で『ブラシ』を選択。色はホワイトで濃度は100%を指定。境目は『ぼかし』を施します。

そうすると、水々しさがアップ。
プルルン唇になります。

そういう目線で見てないのに『この人、妙に色っぽいな』と内心で戸惑ってしまうのは、この唇が原因です。

この光を入れないと、凹凸がなくなり書きこんだような唇になるので必ず入れてください。

■ ヒゲ除去 ■
あと、口回りの小さなヒゲは除去。
毛穴も埋めて、なかったことにします。

以外なようですが、産毛のヒゲが生えている女性っているものなんです。

あれだけ鏡を覗いてながら、どこを見てるんですかね?

まあ、とはいっても、女性は忙しい。
髭剃りまで、毎日やってられないのでしょう。
細かなところまでいうのは無粋です。

ちょっとヒゲが生えているくらいは、「あ!カワイイ!」と思い込んで、そっとレタッチしてあげましょう。

決して、間違っても「ヒゲ、剃ったほうがいいよ」などと本人に告げてはいけません。

本人が気がつくのをお祈りしながら、デリカシーに配慮しながらレタッチを続けます。


頬のレタッチ

大人の女性を写真修正するスキル - 頬のレタッチ

■ ファンデーションの補整 ■
まだあります。
頬のファンデーションの補整です。

汗でクチャグチャ、あるいは乾燥崩れ、単に乗りが悪い、そんなこんなで剥がれたファンデーションを補整するのです。

無料ソフトの GIMP の編集画面。ツールは『スタンプ』を選択。選択範囲は指先ほどで、不透明度は5%から10%を様子をみて指定します。Photoshop も同じです。

これは少しずつ薄くやりましょう。
というのも、自然な肌感には、細かな凹凸からくる陰影が必要なのです。

あまりに均してしまうと、立体感が失われます。
ピクサーの映画のキャラクターみたいになります。

「修正しすぎじゃない?」とすぐにわかる写真は、この肌感が原因です。

■ ニキビや吹き出物の除去 ■
ニキビや吹き出モノも、除去しましょう。

ホクロは、1ミリほどだったらファンデーションでも隠せるので除去してもいいでしょう。

泣きボクロは残してもいい、と個人的には思います。

■ チークの補整 ■
頬にピンクをわずかに入れて血色を出します。

メイクのチークと同じやり方です。
頬骨から耳にかけて入れます。

Photoshop でも GIMP でも、ツールは『ペイント』で『ブラシ』を選択。色はピンク系で濃度は5%を指定。ほんの少し薄く施します。

チークも、慣れないうちは、微かに施すだけで止めといたほが無難です。

おそらく、あなたは、やりすぎてしまってリンゴ娘みたいになるのが目に浮かびます。

少しでも「なんかちがう」と感じたら、躊躇なく最初に戻ってやり直してください。


髪のレタッチ

大人の女性を写真修正するスキル - 髪のレタッチ

そして髪です。
髪のレタッチこそ難しい。

縮毛だったら簡単なので、施してもいいでしょう。
ボサッとしている部分を撫でるようにして押し込めれば、なめらかに整えられます。

気分は美容師。

ちなみに私は過去に、大通り沿いにあるオシャレなガラス張りの美容室に意を決して1回行きましたが、大通りの通行人からは目に入らないようにするためでしょう、ホコリがかぶったような奥の隅の席に座らされたのがショックでした。

そんな私が、気分は美容師だなんて!

GIMP のツールだったら『ワープ変形』。Photoshop では『ゆがみ』。名称は違いますが使い方は同じです。髪を押し込めることできます。

が、美容師の気分は長くは続きません。
ヘアカラーのレタッチとなると難しい。

髪はグラデーションがかかった光沢を帯びて、大きく目につく部分でもあるため、あれこれやらないほうが無難です。

レタッチソフトやアプリによっては、自動で髪を取り替えれる加工もできますが、髪だけはアリかもしれません。

いずれにしても、レタッチとしてムリなのは、根本が黒くなっているプリン髪です。

オシャレなプリン髪もあります・・・

というよりも、髪を気にしてない女性は、すべての美感を気にしてないものなので、レタッチが多量になってきて、カチカチやっているうちに腹立たしさを覚えることもあります。

誤解しないでください。
決して貶しているのではないです。

こっちはもっとキレイにしたいのに、という想いが反転して腹立たしい、とご理解ください。

この場合は、できることならですが。
時間や仕上がりを考慮すると、写真を撮る前に「美容室にメイク付でいってくださいね」と本人に告げたほうが確実に早くてキレイです。

そういうところでいうと、やはりレタッチよりも撮影の段階のほうが重要なのです。

後でレタッチで苦心しないように、撮影の前に今一度だけ目視で実物を確かめるのが必要です。

慣れてくるとですが、写真を撮りながらレタッチしなければならない部分がわかるようになります。

その部分は多めに工夫して撮っておくことで、後のレタッチも楽に上手に進みます。

このように、写真撮影とレタッチは一貫したプロセスと考えたほうがいいでしょう。

別記事の『女性をよく撮るスキル』も合わせて参考にしてください。

最終仕上げのポイント

大人の女性を写真修正するスキル - 最終仕上げのポイント

これでおおよそ完成です。
慣れれば20分できます。

エンドレスにやりすぎないのが最大のポイントですので、20分という時間を区切ってます。

気になる箇所を再度のレタッチができる余地を残しておく、そのくらいがベストだと思ってください。

あとは、保存はPNG形式で。
JPEG形式は、保存する度に画質が劣化する仕様なので、レタッチして保存を繰り返すとクリアでなくなります。

それに通信速度が向上したため、ホームページにPNG形式でUPしても早く表示されるようになりました。

すべてをPNG形式で行っても問題ありません。

■ エステコース ■

大人の女性を写真修正するスキル - エステコース

『メイクコース』から『エステコース』に進みます。

所要時間は30分。
気分は美の施術師です。
そしてこの『エステコース』からは中級者向きです。

先ほど述べた“ 癖 ” を把握して、客観的に多面的に女性が見れているとします。

それができてからの施術方法となります。
レタッチというよりも、施術といってもいいでしょう。


目力アップ

大人の女性を写真修正するスキル - 目力アップ

目を拡大します。
数値としては1%。
これだけで十分です。

くれぐれも、やりすぎに注意です。
謎の中国人モデルみたいになります。

photoshopでいえば、ツールは『拡大』を選択。選択範囲は目全体を指定。で、ワンクリックのみ。やりすぎると黒目が巨大化します。やりすぎというよりも、いわゆる『ゾーン』に入ってしまって境目を見失っているのです。

もっと目を大きくしたほうがいいという場合は、写真撮影の時点で失敗してます。

あなたの撮り方がまずい。
女性を叱咤してでも、目力を入れさせて、大きく目を開かせて撮らなければいけなかったのです。

くどいようですが。
撮影とレタッチは一貫のプロセスです。


リフトアップ

大人の女性を写真修正するスキル - リフトアップ

次は、リフトアップですね。
頬肉を少し上げるのです。

GIMP のツールだったら『ワープ変形』。Photoshop では『ゆがみ』。名称は違いますが使い方は同じです。頬を押し上げることが簡単にできます。

女性を多く撮っているとわかりますが、女性は20歳を過ぎると早くもたるみが出てきます。

ここも女性がどうのこうのという小さな心ではなくて、大自然と向き合う心が必要です。
雪崩に立ち向かう救助隊員みたいな。

とにかく、実寸でいえば、片側でも最大で1ミリ。
やっても2ミリほどのリフトアップに留めます。

それ以上はやりすきです。
果てには、異次元の中国人モデルみたいになります。

極端な例ですが、これも『ゾーン』に入ってしまったのでしょう。「あとちょっと!やっぱもうちょっとだけ!」という状態です。こうならないように、とにかく落ち着いて見直しましょう。

注意点としては、リフトアップは頬のみ
アゴはやめてください。
下手すると、首長族になってしまいます。

あとアゴが小さな女性
その分だけ、逆に頬肉のたるみが目立つようになって、やりすぎ気味になるものです。

胸が大きい女性肩幅が広い女性にも注意。
このタイプの女性は、リフトアップしすぎると、かえって体が太く見えてしまう場合が多いです。

「じゃあ、体を細くしよう!」というところから、次第に現実との乖離がはじまっていきます。

体のラインのバランスをみながら試して、少しでも「なんかちがう」と感じたら最初に戻ってやり直してください。

メイクコースよりも、エステコースが10分長くなっているのは、やり直しの時間が含まれているからです。

メイクコースは割合と変化がなく共通してますが、エステコースは全体のバランスを見ながらなので、1回で決まらないと思ってください。


小鼻

大人の女性を写真修正するスキル - 小鼻

そしたら今度は『小鼻』です。
鼻の穴部分の横幅を小さくします。

GIMP のツールだったら『ワープ変形』。Photoshop では『ゆがみ』。名称は違いますが使い方は同じです。鼻の脇を押し込めます。

鼻の穴の脇を押し込めます。
実際の顔の実寸でいえば、片側0.5ミリほど
両側で1ミリです。

「1ミリ!」と思うかもしれませんが、これだけで小鼻になるのです。

ほんの少しでいいのです。
ほんの少しで、どれだけ雰囲気が変わるのか知ってください。

かくいう私も『ゾーン』に入ってしまいそうでした。仕上げる前にいったんやめたので雑になってます。レタッチが久しぶりだったので『ゾーン』に入りやすくなってたようですね。やっぱコツは “ 慣れ ” です。

あとは、本人は優しい性格なのに、写真では気が強い印象を受ける場合があります。

これは、鼻の穴です。
また、あなたは撮影で失敗しているのです。
撮られた女性は頑張ったのに。

女性をよく撮るスキル』でもあるように、アゴの調整をしないまま撮ってしまっています。
この場合は、穴の上部を埋めて対処します。


口角アップ

大人の女性を写真修正するスキル - 口角アップ

あと口角アップです。
これは必ずやります。

拡大したり縮小したりして顔全体を見ながら、どこまで上げてもいいのか限界まで試します。

GIMP の『ワープ変形』で口角を上げました。もうちょっと『スタンプ』を丁寧にやってもよかったのか。バナーやサムネイル、L版用紙へのプリントであれば、唇はこのくらいでいいかもしれません。上げ度は用途にもよります。

この口角アップは、けっこうやっても大丈夫です。

女性によっては、口裂け女寸前レベルまでやっても違和感がない場合があるので不思議です。

最終仕上げのポイント

大人の女性を写真修正するスキル - 最終仕上げのポイント

それでも、なかなか“ 癖 ” は気がつきにくい。
意識すると、迷うばかりで1つに決めれないものです。

そのため念を入れて『エステコース』では3パターンをレタッチします。

そしてプレビューしたりプリントして、周囲の人に見せて、多くの反応を確かめてください。

このときです。
女性本人に見せても、さほど、いやまったく参考にならないのに気がつくはずです。

というのも、多くの女性は変身願望があるのか、別人のようにガラッと変わるレタッチを好みます。

「わたしじゃないみたーい!」というレタッチが、彼女らの正解になります。

それに、良識もある優しい女性であっても、レタッチとなると別の話で「騙されるほうがわるい!」という態度で、確信犯としてのレタッチを要求してくるものです。

恐ろしい話です。

以上のことから、本人以外の周囲にプレビューやプリント見せてください。

本人が見たがっている場合は、“ 確信犯バージョン ” を別に作成しておけば対応がスムーズです。

とにかく、本人以外の周囲に見せてからは、ダメ出しを必ず求めてください。
必ずです。

ほとんどの人は遠慮して「いいんじゃないかな」という曖昧な反応を見せます。

しかしレタッチをするあなたは、それで喜ぶのではなくて「どこかイマイチな点はないですか?」としつこく求めてください。

「本人のほうがいいかも」とか「なんだか雰囲気がヘンになった」というマイナスの意見を求めてください。

このときが重要です。
自分が苦心して仕上げた写真をわるく言われると、多少は腹立たしいかと思います。

でも、いいですか。
腹立たしいうちは、まだレタッチ初心者です。
自分の好みの女性が貶された気になっているだけです。

まとめ

大人の女性を写真修正するスキル - まとめ

ダメ出しは、少なくとも5つはあったほうがいい。

そりゃ、自分の好みとなるまでレタッチした女性が「ちょっとちがう…」と言われれば誰だって腹立たしい。

しかし、それは本当のレタッチではないのです。
あなたの激しい妄想が入ってます。

ここは修業でしょう。
レタッチ道の。
この先、AIの発達で消滅するかもしれないレタッチ道の。

なんにしても「ちょっとちがう…」くらいのほうが、自身の “ 癖 ” がつかめます。

客観的に好みが座視できて、さらに平常心で妄想をいじれるようになって、淡々と“ 癖 ” を排除できるようになってレタッチ中級者です。

おそらくですが。
そのときのあなたは、美感の中級者としても、他人の“ 癖 ” を冷静になって見極めるようになっているはずです。

そうなると相乗効果が生まれます。

写真撮影のときも、女性の魅力が撮れる中級者になっていると思われます。

あと1点。
初心者から中級者となるのは “ 坂 ” とはなってません。
階段状です。

あるときまで出来なかったことが、急に出来るようになるものです。

そのときがくるのを信じて、女性の撮影にレタッチに励んでください。

「修正なんてしてないよ」と言い切れるほどの自然な大人の美がある女性の写真に仕上げてください。

偉そうにいったところで気持ちがよくなったので『大人の女性を写真修正するスキル』は終わります。

終わりに

大人の女性を写真修正するスキル - 終わりに

とにかく、女性のレタッチについて明かしました。

レタッチの方法は沢山ありますし、私よりもスキルがある方は多いと思いますので、指摘があれば、お気軽にメールをください。

そして、それらは『大人の女性を写真修正するスキル』のバージョンアップ、あるいは次作に使わせていただくことを、事前にご了承ください。

その他にも質問があれば、私の知っていることを無料で公開します。

ただし「なんでも無料」と誤解される方もいらっしゃいますので、以下の基準を申し上げます。

私が何かをつくること、私が何かを考えることは有料です。

おそらく、それらは1日や2日で済むことではないので、もちろん料金も1万とか2万以上はかかります。

「簡単でいいので無料でつくってください」「空いている時間でいいのでお願いします」「じゃあ、1,000円でやってください」といった要望には対応できません。

ちょっと小うるさくていけないのですが、実際にホームページ制作などを名乗っていると、そんな要望ばかりでキリがないので何卒ご容赦ください。

さて。
冒頭には、このレポートを読んで、次からのレタッチに、なにかひとつを取り入れることができれば成功とかきました。

果たして成功できたのか。
実践できたのか。
ヒントになった点はどこなのか。

それとも。
AIの発達で不要なスキルになってしまうのか。

そのような、興味深いお知らせが来るのを、楽しみにしています。

セカンドコンテンツ 坂本太郎
sakamoto@second-contents.net