【ゆる説】ターゲットのイメージが湧かないときは、彼らがよく見るメディアをハックすればよい説
注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。
先日、「ジリ貧に陥ったブランドは思い切ってターゲットを見直した方がいいんじゃないか説」を唱えたが、実際にターゲットを見直そうとすると、クライアントはさまざまな問題に直面する。
例えば、
・新しいターゲットがどんな人なのか、イメージが湧かない
・(なんとなくイメージがあったとしても)何が彼らの心に響くのかわからない
などなど。
まぁ、あえて、既存顧客から離れた「飛び地」を狙うので、当然と言えば当然である。
しかし、ここで踏ん張って新しいターゲットを理解しようと努力するのか、「イメージ湧かないから、やっぱり今のままでいいか」と思考停止するのか、大きな差を生む。
とはいえ、何も手立てなしに、「ターゲット理解が大事なんです!わからないなりに、調べてみてください!」とクライアントに促したところで、決してうまくいくことはない。
なので、そういうときにどうするかというと、次の二つだ。
一つは、以前別の記事で紹介したように、ターゲットが居そうな場所を洗い出して、とにかくそこへ足を運んでみることだ。
現場に行ってみると、会議室では見えてこなかった、その場の雰囲気だけでなく、ターゲットのリアルな人物像や、何が好きそうか、などの一次情報が手に入る。
そういう情報があるとないとでは、ターゲット理解に天と地の差が生まれるものだ。
そして、その上で、この記事で紹介するもう一つの方法を試すと、ターゲットの解像度は一気に上がる。
それはズバリ、
ターゲットが見ていそうなメディアのやり口をハックしてみる
だ。
一つ目の方法は、特にターゲットのイメージが全然湧いていないときに有効だ。
しかし、ターゲットが日々どんな情報に接しているのか、何を期待してその場所にいるのか、どうやってその場所に向かわすことができるのか、などは窺い知ることはできない。
なので、ターゲットが普段接している情報に幅広く触れてみて、そこから学ぶことがとても重要になってくる。
具体的には、以下の3つをよくやってみることが多い。
1.ターゲットが接していそうな、Webメディア、動画・チャンネル/番組、雑誌、サービス紹介LP、SNSアカウントなどを思いつく限り、片っ端から洗い出してみる
2.それぞれのメディアについて、よく使われている言葉やコピー、写真や動画と文字のバランスや情報量、フィーチャーされている人・もの、特徴的なコンテンツ、コミュニケーションスタイルやトンマナなどの共通項を書き出してみる
3.洗い出したメディアのうち、一番イメージに近そうなものをピックアップして、2で書き出した共通項を意識しながら、自社の商品・サービスをそのメディアにどのように当てはめるか、仮に当てはめられない場合、何を変えた方がいいのか、を考える
例えば、意識が高い大学生をターゲットにするなら、HOPE by NewsPicksを見てみる。
すると、エッジの効いたデザインに、西野亮廣のようないかにも若者に受けそうなインフルエンサーが登場し、やたら「経済」「共創」「コミュニティ」といったワードが溢れている。そして、Webだけでなく、オフラインイベントが定期的に開催されていることに気づく。
そこからヒントを得て、ターゲットへの具体的なアプローチ方法などブレストしてみるのである。
実際この3つをやってみると、ターゲットへの訴求方法のツボがすぐわかるため、絵空事ではなく割と実効性のあるアイディアが湧き出てくることが多い。
ターゲットのイメージが湧かないなぁ、とお悩みの方。まずは、先駆者のやり方をハックしてみるところから始めてみてはどうだろうか?
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