【非公式和訳】VRChatコミュニティガイドライン(2024.08.12版)【私訳】
こちらは、2023年8月2日に大幅改訂され、さらに2024年8月12日に一部改訂されたVRChatコミュニティガイドラインをせちろーが個人的に翻訳した非公式和訳になります。
もともと2023年8月にVRChatのコミュニティガイドラインの大幅改定後、それに対応したコミュニティガイドラインの日本語訳が見つからなかったため、自分のニーズから翻訳したものを公開したものになります。
原文は公式を確認してください。
https://hello.vrchat.com/community-guidelines
最初に免責事項ですが、わたしはVRChatの運営には関係がなく、この翻訳はわたしの所属しているいかなる組織とも関係がありません。また、非公式翻訳であり、内容の正確性を保証するものではありません。また翻訳者の英語力はほどほどですので、ChatGPTやDeepLなどの翻訳サービスを活用して翻訳を行っていること、ご理解ください。
以下、本文です。
VRChatコミュニティガイドライン
2024年8月12日更新
VRChatは、あなたが何にでもなれる場所であり、何でも創造でき、世界中の様々な人々と交流することができるプラットフォームおよびコミュニティです。あなたは楽しかったり、心を高揚させたり、あまり知られていなかったり、感動を呼ぶような唯一無二の体験に出会うことができるでしょう。
これらの体験は、素晴らしいコミュニティのおかげで実現しています!
コミュニティガイドラインに従うことで、VRChatは楽しく安全な場所になっています。
言うまでもなく、VRChatのルールに関しては「利用規約」が最終的な決定ではあります。このコミュニティガイドラインはVRChatであなたに期待されているふるまいを理解しやすくするためのものです。
このガイドラインでは、特に以下の2点を理解してください:
1.他人を傷つけたり、害を与えたりするような行動はしないでください。人々を怒らせたり、困らせたり、不快にさせるような行動は避けてください。
2.プライベートなことはプライベートに保ってください。もしあなたがアバターやそのほかのコンテンツで、センシティブだったり、特に親密な関係だけ許されるようなもの(※訳注1)だったり、または挑発的だったりするものを持っている場合、それらを同意するユーザーとのプライベートな空間でのみ共有してください。
利用規約はVRChat内のすべての活動を司っており、これらのガイドラインはその規約の内容をより詳しく、わかりやすく表現して、解説するためのものです。インターネットや世界が変化するにつれて、私たちはVRChatを安全に保つために、いつでもこれらのコミュニティガイドラインを改訂し、ケースバイケースで対処を行う権利を有しています。
VRChatでのコンテンツ作成に関するガイドラインを探している場合は、私たちのクリエイターガイドラインをチェックしてください。
一般的なガイドライン
相手がそう接してほしいと思うように接してください。相手を尊重し、相手に興味を持ち、理解を示してください。
VRChatまたはVRChatが提供するサービスを利用するには、13歳以上でなければなりません。
13歳から17歳の間の場合、VRChatを使用する前に保護者の許可を得る必要があります。
各アカウントは1人のユーザーが使用し、登録時に提供される誕生日は、そのアカウントの使用者の正しくかつ正確なものでなければなりません。(※訳注2)
行動ガイドライン
性差別的、人種差別的、憎悪的、嫌がらせ、または差別的な言葉、行動、アイコノグラフィー、グループ、またはコンテンツは、いかなる形でも許されません。我々は不寛容を許しません。(※訳注3)
人種、民族、カースト、国籍、性別、ジェンダー同一性、性的指向、宗教的所属、年齢、重病、障害、またはその他の保護された分類に基づいて個人やコミュニティを攻撃または差別しないでください。
意見の不一致は普通のことですが、繰り返し、持続的、または重度の否定的コメントをすることや、ブロックや禁止を回避することは嫌がらせになり得ます。
「ロールプレイング」や「歴史的意義」は言い訳になりません。
違法行為に従事したり、それを推進、組織、参加しないでください。
これには、暴力的な過激主義の組織、推進、支援が含まれます。暴力的な事件、その事件の加害者、または類似の行為や行動の賞賛を含みます。
暴力の脅威を与えたり、他人に危害を加えると脅迫したりしないでください。これには以下が含まれます。
直接的、間接的、または暗示的な脅迫。
個人情報を共有したり、共有すると脅迫するといったいわゆる「ドキシング(Doxxing)」(インターネットに個人情報を無断で公開すること)。これは該当の情報が一般に公開されているか否かに関わらず適用されます。
暴力、自殺、自傷行為を賞賛または推進するコンテンツや行動。
誤った情報やデマを共有しないでください。
物理的または社会的な危害の顕著なリスクにつながる可能性がある偽の、誤解を招く、または誤ったコンテンツ、行動、または情報は共有してはなりません。
ショッキング、憎悪的、有害、または違法なコンテンツを含むURLを投稿、アップロード、または案内しないでください。これには、ビデオプレイヤー、画像ローダー、ユーザープロフィール、チャットボックス、その他の類似のユーザー入力が含まれます。詳細については、クリエイターガイドラインをご覧ください。(※訳注8)
私たちは自警行動(自治行為※訳注4)を全く推奨しません。また、自警行為を行ったことに対して何らかの処分を行う可能性があります。これは、事件の調査や当局への報告を妨害する可能性があるためです。
VRChatを医療または治療ツール、装置、または方法論として使用しないでください。
開発者、モデレーター、グループの管理者やモデレーター、または同様の役割のユーザーをなりすますことは禁止されています。
他のユーザーやコミュニティをなりすまして誤解を招く行為はしないでください。
VRChatシステムと技術のガイドライン
VRChatアプリケーションのリバースエンジニアリングや改造は禁止されています。これには、インジェクション、リバースエンジニアリング、サイドローディング、悪用、またはそれに類似する活動が含まれます。
アンチタンパー(不正防止)ソフトウェアを回避することは厳禁であり、永久追放(BAN)の原因となります。
他のユーザーのアカウント、ネットワーク、システムへの不正アクセスや損害を意図した活動に従事しないでください。これには、権威ある人物のなりすまし、マルウェアの配布、認証盗難、フィッシング、DDoS攻撃、その他のハッキングまたはソーシャルエンジニアリング技術が含まれます。
VRChatの制裁(例えば、追放、公開追放、キック、その他のシステム)を回避しないでください。そうすると制裁の厳格化を招きます。
ユーザーを誤解させたり、だましたり、混乱させたりする目的でVRChatシステムを使用しないでください。例えば、ユーザーを混乱させることを意図したワールドやグループの命名は許可されていません。
VRChat製品を不正に使用しないでください。これには、VRChatアカウントの販売、サポートや報告フォームのスパム、VRChatシステムを使用した詐欺活動への参加が含まれます。
これには、VRChat製品やサービスを悪用するための「ボット」の作成や使用も含まれます。
「ボット」の一部の使用は問題ありませんが、ユーザーと同じルールが適用されます。
アプリ内の報告ツールとアプリ外の報告フォームを使用して、コミュニティガイドライン違反を報告してください。
VRChatサービスに関するエクスプロイトや脆弱性を見つけた場合は、エクスプロイト開示フォームに直ちに報告してください。
インスタンスにおけるふるまい
VRChatには多くの種類のインスタンスがあります!
各タイプは、作成したインスタンスに参加できる人を選択することができます。あなたがいるインスタンスに応じて、以下のガイドラインを頭に入れておいてください。
Publicインスタンス
Publicインスタンスは簡単にアクセスできます。これにはPublicインスタンスとGroup Publicインスタンスが含まれます。
公開インスタンスで煽動的な行動をしてトラブルを起こしたり、妨害しないでください。
例:成人向けの内容や行動、物議を醸すトピック
センシティブなもの、親密な関係にだけ許されるようなもの(※訳注1)、または挑発的な内容や活動
極端なホラーや「ショック」コンテンツ
他の人の活動やゲームを中断または妨害しないでください! すべてのワールドには独自のルールがあるため、すべての基準を網羅し、すべてのケースでの行動を管理するのは難しいです。これには以下が含まれます
不正行為
アプリ内またはゲーム内システムの悪用
スポーツマンシップがないこと、または単に迷惑をかけること
プライベートインスタンス
プライベートインスタンスには招待が必要です。これにはInviteインスタンスとInvite+インスタンス、FriendsインスタンスとFriends+インスタンス、GroupインスタンスとGroup+インスタンスが含まれます。
その場にいるインスタンススタッフ(※訳注5)が提示するルールに従ってください。これには、インスタンスの作成者、イベント運営者、グループや会場のモデレーター、パーティーホスト、ゲームマスターなどが含まれます。
VRChatのルールが対立が発生した場合の最終的な決定です。
「煽動的な行動」(※訳注6)のガイドラインの一部は、プライベートインスタンスで、全員が同意している場合には適用されない場合があります。
有害または憎悪に満ちた活動は、VRChatでは、たとえ情報を知っていても、または同意していても、決して許可されません。
グループインスタンス
Groupインスタンスとは、Groupによって作成されるインスタンスのことです。これには、Group Public、Group+、Group-Onlyインスタンスが含まれます。
グループは、自分たちの判断でインスタンスを管理することができます。グループのモデレーターは、口頭またはテキストによる警告、システムレベルの警告、追放、あるいはインスタンスBANを用いて、自分たちのルールを実施することができます。
グループインスタンスのルールは妥当でなければなりません。つまり、人々にルールを知らせ、ルールが公平で、環境に合ったものでなければなりません。
グループには、グループインスタンスの参加者にグループのルールを知らせる責任があります。
どのようなルールも公平であるべきです。それらは守ることが可能であり、VRChatコミュニティガイドラインの精神に従うべきです(ヘイト、害、嫌がらせはしない)
ルールは理にかなっており、搾取的であってはなりません。以下はOKなものとNGなものの例です。
OK: 混雑したイベントで、Poorまたはそれ以下の負荷のアバターを着用することを要求する
NG: グループインスタンスに参加する前に広告を見ることを要求する
グループは、VRChatのルールに優先するルールを実施することはできません。私たちのルールに違反するルールを実施することはできません。
グループは、グループ内でのモデレーションの申し立てやプロセスを持つべきです。ユーザーがGroup BANについてVRChatトラスト&セーフティに連絡した場合も、彼らはグループで解決するよう促されることになります。
グループにおける申し立てプロセスを持つことは理想的です。しかし、グループに申し立てプロセスを持つことは義務付けられていません。あなたは申し立てを拒否することも、ユーザーに「申し立ては受け付けない」と伝えることもできます。
こうしたタイプのインスタンスは比較的新しいものなので、これらのガイドラインは人々がそれらをどのように使用するかを学ぶにつれて変更されるかもしれません。これらの変更に注意してください!
VRChat外での行動
VRChatが管理していないプラットフォーム外で他のプレイヤーから嫌がらせを受けたり、連絡を受けたりしている場合は、そのプラットフォームのモデレーションツールや報告手順を使用して対処してください。
これには、Discord、Reddit、Twitter、Steamなどのプラットフォームでのダイレクトメッセージ、メール、電話、その他のメッセージングサービス、またはリアルワールドでの交流が含まれます。
以下のリンクをクリックまたはタップして、これらのプラットフォームについて詳しく知ることができます。
Online Harassment Resources (※訳注7)
利用可能なツール
VRChatでは、自分の体験を管理するためのいくつかのツールを提供しています。
ミュート:クイックメニューを開き、相手を指して「ミュート」を選択してユーザーをミュートします。
ブロック:相手を選択して「ブロック」をクリックすることで、あなたの視界からユーザーを消去します。彼らはあなたを見ることができなくなり、あなたも彼らを見ることができなくなります。ブロックされたユーザーは、あなたが認識できる方法で世界との相互作用を続けることができます。他のユーザーはあなたと彼らの両方を見ることができます。
セーフティシステム:サウンド、ビジュアル、アニメーションなど、他のユーザーのアバターの機能をセーフティシステムを使って非表示にします。
パーソナルスペース:メインメニューのセーフティの下で「パーソナルスペース」をオンにして、近くのユーザーを消します。彼らの声はまだ聞こえます。
報告:クイックメニューの「ユーザーを報告」ボタンを通じてユーザーを報告します。より詳細な報告のために、信頼と安全チーム(Trust and Safety team)に連絡します。
以上
訳注
※1 原文は「intimate」、言葉通りだと「親密」だが、性的な関係性を婉曲的に示す意味にも使われるため、ここではそのニュアンスを汲んで翻訳を行った
※2 同じアカウントを複数人で使うことが禁止されており、1人の人が複数アカウントを持つことを禁止と言っているわけではないことに注意
※3 原文は「We do not tolerate intolerance」。直訳すると「わたしたちは不寛容には寛容ではありません」
※4 英語直訳は「自警行為」ですが、日本語圏のネットコミュニティ、UGC(5chなど含む)ではユーザー自身が管理者のようにふるまう行為を「自治行為」と否定的なニュアンスで呼ぶことがあるので、その訳も追加
※5 原文は「Authority」で直訳は「権威者」「当局」。ここでは内容から「インスタンススタッフ」と訳出した
※6 原文は「inflammatory behavior」。内容的にはプライベートインスタンスでインスタンスにいる全員の同意があれば、個人の主義主張への賛同を求めるような話も許可されうるということのようだが、具体的な記載を避けているようなので、ここでは解釈を含めず、直訳を採用した
※7 リスト中の「Online Harassment Resources」、「Cyberbullying Awareness and Prevention」、「Suicide Prevention Lifeline and Chat」はアメリカ国内向けの一般的な相談窓口のようなので、この窓口に該当する相談はそれぞれ自分が住んでいる場所に応じたものに読み替える必要あり
※8 2024年8月12日の改訂で追加された文面