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真実はいつもひとつ、とは限らない。
#KENMAYA です。
今日は少し哲学的なお話をしたいと思います。
タイトルは『名探偵コ○ン』の有名なセリフのひとつですが、数学、科学的根拠やデータに基づいた真実は確かにひとつしかありませんが、世の中にはたくさんの事象があり、それら全ての真実が必ずしもひとつとは限りません。
例えば、現在我々が置かれている現状、ウイルスによるパンデミックだと捉えている人もいれば、ただの風邪と主張する人もいます。ワクチンを早く打ちたい人もいれば、ワクチンは体に毒だと主張する人もいます。
テレビやインターネットから得る情報だけで我々は世の中を知った気でいますが、それはあくまで観測者である我々が自ら得た情報ではなく、誰かによって与えられた情報であり、それが正しいかどうか判断するには我々自身が決めなければなりません。
哲学的分野では『シュレディンガーの猫』や『哲学的ゾンビ』、『悪魔の証明』など様々な課題で研究がなされてきました。全てを要約して一言で表すなら、「あなたがそれを見た証明を誰も立証できない」ということです。
つまり、あなたが「幽霊を見た!」といくら叫んでも、他の誰もあなたの見た幽霊と全く同じ幽霊を見ていなければそれは真実とはならないのです。
真実はいつもひとつ、とは限らない。というのは、このことです。
あなたの考える正しい情報と他の人の考える正しい情報とは常に同じであるとは限りませんし、相手の情報が間違っているという科学的根拠やデータを用いて、説得したところであなたには一銭も入ってきやしません。それどころか、その相手との関係性が悪くなってしまうかもしれませんし、他の友人関係にまで悪影響を及ぼしかねません。
ですので、以前『サンドボックス的思考』について書きましたが、頭の中に議論のできる場(サンドボックス)を設けられる人同士であれば、話し合いや議論することが可能ですが、そのように相手の思考を一旦、受容することのできない相手とは議論をするだけ時間の無駄であると考えます。
🔽サンドボックス的思考術🔽
さて、わたしから皆さんに、正解のない問題をひとつ出したいと思います。
経済産業省が2021年5月末に作成した「ものづくり白書」というものがあります。
この中で製造業の大きな課題として「レジリエンス・グリーン・デジタル」の3つをニューノーマルとして掲げています。
グリーンとデジタルについては皆さんもよくご存知でしょうから、ここでは割愛しますが、聞き慣れない「レジリエンス」とは、「うまく適応できる能力」のことで、「ものづくり白書」内では、「サプライチェーンの強靭化」のことです。(※サプライチェーンとは部品や材料の調達のことです。)
もちろん、自然災害や火災、IT障害などによるサプライチェーンの毀損に対する事前の備えはもちろん、世界的なイデオロギーの対立によるサプライチェーン問題にもしっかりと言及しています。
これは米ソ冷戦時でもそうでしたが、今世界は確実に米中冷戦へと動いています。
アメリカは中国との取引を既に「リスク」と判断して、中国企業への禁輸措置や資産凍結など厳しい動きを見せ始めています。
日本の年間輸出額は2019年時点で、1位アメリカ 約152兆円 19.5%。次いで中国 約146兆円 19.1%です。年間輸入額は、1位中国 約184兆円 23.5%。次いでアメリカ 約86兆円 11%です。
どちらもトップ2であり、どちらかを切って捨てることなど日本には無理だということがお分かりになるかと思います。しかし、政治的にアメリカ側陣営にいる日本としては、ある程度アメリカの方針に従わざるを得ないところもあるでしょう。
さて、今後日本はどうするべきでしょうか。
是非ご意見ご感想をお聞かせください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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