貯金ってなんだろう
#KENMAYA です。
今回は『貯金』について語ろうと思います。
『貯金』とは読んで字のごとく、お金を貯めることです。お金を貯める形は様々ですが、毎月固定額を積立し、銀行に預ける定期積立預金、まとまった金額を一定期間銀行に預ける定期預金、家庭で使わない財布にお金を溜め込むタンス預金、どれも全て『貯金』といえます。
これは基本的に月の稼ぎの中から家賃、水道光熱費、通信費、食費などの生活費を差し引いた額の中から、余剰となった金額を貯める行為ですので、ある意味でその人がどれほど倹約体質なのかを測るバロメータでもあります。
毎月余剰資金など全く無いぞ、という宵越しの銭は持たない主義の方は、経済を回し最も社会貢献をしているとも言えるので胸を張ってください。『貯金』は一見いいことのように思えますが、マクロで見ると【本来消費に回るべきお金を滞留させている】ことにもなるので、経済にとってはあまり好ましいことではありません。
しかし、『貯金』は大事です。人間生きていく上で予想可能な事象と予想不可能な事象があります。予想可能な事象とは、例えば結婚や出産、家や車の購入など自発的に行う購買行為であり、予測不可能な事象とは、事故や怪我、病気や災害など、本人の意思と関係なく発生するアクシデントです。『貯金』をするということはこの予測可能な事象のために『計画的貯金』と、予測不可能な事象のために行う『将来の不安要素のための貯金』とに分けることができます。
『計画的貯金』ははっきりと目的意識を持った貯金ですので、自宅を購入するためであったり、育児のためであったり、将来出費をすることを約束した貯金です。ですから将来的な出費の前借りと解釈することができます。よって経済に与える影響は軽微であり、『計画的貯金』は積極的に行うべきです。
逆に『将来の不安要素のための貯金』は、これから起こるかもしれない予測不可能な事象に備えた貯金であり、はっきりとした目的意識はありません。根本的に予測不可能な事象はいくら悩んでも予測不可能ですので、不安要素として持っているだけ無駄です。例えば将来の病気が不安なのであれば、疾病保険や入院保険、生命保険などに加入することが安心材料になりますし、地震や火事が不安なら地震保険や火災保険に加入した方が余程安心材料になります。
つまり『将来の不安要素のための貯金』は保険料に切り替えるべきであったり、不安要素を取り除くために元本を増やすべき貯金であると言えます。将来不安に感じるから貯金をしているのであれば、基本的にお金は増やすことでその不安は解消されます。例えば手元に自由に使えるお金が100万円あるとして、普通の人であれば30~50万を貯金、10万ぐらいを欲しかったものの購入費に、残りは遊興費やギャンブル、あるいは投資、もしくは再び貯金(結局60~80万ぐらいが貯金へ)となるでしょう。
この事例では100万と言いましたが、このお金の使い道が結局のところ『目的意識のない貯金』の使い方なのです。(※全額ギャンブルやソシャゲのガチャに突っ込むぜ!という人はギャンブル中毒ですので、早めに何とかしましょう。)大半の人は、ほとんど貯金に回ってしまうでしょう。現状、一律給付金が貧困問題の解決、消費喚起に効果的かどうかの議論もここがひとつの焦点であるわけです。
『貯金』にも様々な形があり、お金に対する価値観も人それぞれです。ですが、基本的には『貯金』は将来の出費の前借りであることを理解しておく必要があります。そして、今は誰もが将来的な出費に対する不安を抱えていると思います。正しい『貯金』の在り方を理解し、その『貯金』をどういう目的で貯めているのか、今一度見直してみることも大事だと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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