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大量生産大量消費の時代から小規模生産エコ消費の時代になるのか?
こんばんわ。Twitterでわずかに炎上しかけた#意識低い系社長です。
下記は、以前わたしが書いた文章ですが、
読み返すと、「正直読みにくい!」
まぁ、こうやって一歩一歩読みやすい文章が書けるようになるんでしょうか。これも成長なのかな。と自画自賛しつつ、本題に入ります。
昔はサービスとか物が良ければとにかく売れる時代だったなと思う。今はサービスとか物はそこそこでも売り方を考えれば、前以上に売れるようになってるなって感じです。もちろんいい物・サービスを提供するに越したことはないけど、その後の売り方にも工夫が必要みたいです。
— まさや📚トリリンガル高校生 (@masaya_800) June 11, 2020
高校生、学びました。
上記は、わたしがフォローしているすごい高校生のツイートですが、
わたしはかなり的を射ているな、と感じました。
製造業にとって、大量生産という受発注システムは、コストを抑えてモノを製造する上で必要不可欠でした。
例えば、アルミ缶を例に取って考えてみましょう。
アルミ缶はアルミニウムで出来ています。当たり前ですよね。ですが、「アルミ缶」として個人向けに売っている会社はどこにもありません。なぜでしょう。
それはBtoB(企業間取引)の会社で一般消費者の知り得ないところで取引が行われているからです。
飲料メーカーとアルミ缶を製造する会社とで、大量生産の契約が取り交わされているのです。飲料メーカーが年間何億個という発注に対してアルミ缶を製造するメーカーがその発注数に対応できる製造ラインを構築するのです。
そしてアルミ缶を製造するメーカーはその大量生産に向け、アルミニウムを仕入れます。現在一般的に流通しているアルミニウムは、ほとんどアルミ合金で、純アルミはほとんど流通していません。アルミニウムはニッケルや銅、マグネシウムと合金にすることで、耐久性や耐摩耗性、耐熱性を得るので、そちらが現在は主流となってます。
そしてそのアルミ原料メーカーがアルミ缶製造メーカーに対して、ここでも大量発注の契約を取り交わします。
つまりBtoBビジネスにおいて、大量生産契約の取り交わしは、年間の収入の保証や製造パフォーマンスを測る上で最重要事項なのです。
大量生産大量消費がなくなるとどうなる?
では、先に挙げた飲料メーカーを例としてそのまま続けましょう。
飲料メーカーは消費者の動向を見て、「個人」に合わせた「ニーズ」を元に今までの生産を見直します。
当然、アルミ缶のデザインや中身の飲料も「個人」ベースで組み立てていきますので、大量生産は不可能になります。
そしてアルミ缶製造メーカーに要望を出します。
「個人」に合わせたデザイン性のあるアルミ缶を作れないか?
アルミ缶製造メーカーは困惑するでしょう。なぜならば、アルミの原料を仕入れ、大量生産するための製造ラインは既にあるからです。ちょっとした工夫を取り込むことはできても、あくまで大量生産前提の工作機械、プレス加工機械なのですから。
そして、これには「金型」という資産も絡んできます。
アルミニウムの原料の話に少し戻ります。
アルミニウムの原料はスラッグという塊を大型ローラーで圧延することで、アルミニウム板材というトイレットペーパーみたいなロール状の板材にするのが一般的です。
原料メーカーは基本的に板材を製造メーカーに供給し、製造ラインもその板材に併せて作られています。
そこで、問題となるのが「金型」です。
プレス加工は板材を自動的、もしくは半自動的に、機械の中に巻き込みながら、トランスファープレスという工作機械に投入するのが一般的です。
トランスファープレスとは、抜き、絞り、曲げ、穴あけ、等のプレス加工を連続して行う機械で、それぞれの工程の金型は耐久性が求められ、非常に高価です。
この「金型」という資産を償却するためにも、大量生産を続けなければアルミ缶製造メーカーは大赤字になってしまいます。
それなのに、時代の流れで飲料メーカーが無理難題を言ってきてると、当然反発します。結果として、アルミ缶製造をしてきた工場は閉鎖を余儀なくされ、仕入れ元だったアルミ原料メーカーにもその負の連鎖は波及していくことになります。
そう、まさに負の連鎖、連鎖倒産の嵐です。幅広く様々な業種に影響が出るでしょう。大量生産大量消費からの脱却は、今までの既成概念や価値基準を全てひっくり返すことでしか、達成できない。とわたしは考えています。
小規模生産・エコ消費は可能なのか?
では、小規模生産・エコ消費という視点で、製造を見てみましょう。
あくまで、この言葉自体は「大量生産大量消費」の反意語として、わたしが勝手に作った言葉ですので、勘違いなさらないようにお願いします。
まず、「個人」のニーズに合わせた生産は、メルカリのようなフリマアプリやBASEといったネットショップへの出品で誰でも簡単にできます。
ただ、大型の工作機械を使わないと作れないようなモノや、個人で製作するには需要が多すぎるモノ、は個人ベースではやはり作ることができません。
食品や飲料、薬品や化粧品などはやはり大量生産の形態が残るでしょう。
ですが、生活用品の中でも個人で製造可能なものは小規模生産にシフトしていく可能性は大いにあります。なぜならば、そこには画一化されたデザインにはないオリジナリティが存在するからです。
「個人」が欲しいと思ったモノは「個人」がこれに応えて作る。
既に実現している業界もあります。
では、「エコ消費」についてはどうでしょう。
今まで大量に消費していたもの、何が思い浮かびますか?
ティッシュ、トイレットペーパーといった紙類、プラスティック容器、ガラス容器、空き缶、いわゆる一般家庭ゴミと分類されるモノです。
その使用を減らすって言われても無理ですよね。プラ容器なんかもそうですが、基本的に提供される際、問答無用で中に入ってるわけですから。焼き鳥屋さんで手渡しで渡されたら、ちょっと・・・ってなりますよね。
消費者が意識的に変えなければ、変わりません。
つまり、大量生産されたモノやプラ容器に入ってるモノを買わない。使わない。捨てない。
こうした消費者の動向がメーカーを動かすのです。
「個人」に合わせたビジネスが加速する今、消費者の動向をメーカーは血眼になって観察しています。彼らもまた、ビジネスとして今後、今までのやり方を見直さなければならない立場だからです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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