なぜ転売ヤーが悪とされるのか
おはようございます。
#KENMAYA です。
まず、第一にわたしのポジショントークであることをご了承ください。
(※経営者サイドの視点)
わたしは「転売行為」自体は「悪」とは思っておりません。
広義の意味では、世の中の販売業全てが「転売」とすることもできるからです。
自家製豆腐を店頭で売ってる豆腐屋さんも、大豆の種播から栽培まで全部自分でやっている、なんて豆腐屋さんはまずいないでしょう。
余程こだわりがなければ、農家さんから大豆の仕入れを行い、
豆腐に加工して販売するわけです。
つまり仕入れが発生している以上、加工しているかどうかの違いはあれど、転売に近い業なのです。
では、なぜ世の中で「転売ヤー」が悪いとされているのか。
以下にわたしなりの見解を述べていきます。
1.嫉妬
「転売ヤー」を悪としている最も大きな動機は、「嫉妬」です。
これには様々な意見や反論はあるでしょうが、
高値で転売をし儲けている「転売ヤー」に対する嫉妬心による憎悪が向けられていることに大きな差異はないでしょう。
そう、単純に自分より楽にお金を手に入れていることへの嫉妬です。
「需要と供給のバランスが崩れる」や「正常な経済活動の阻害になる」という理由については、後述しますが、基本的には嫉妬からくる憎悪だと、
わたしは解釈しています。
嫉妬心を捨てることは容易ではありません。
容姿や学歴や収入といった他者との比較による嫉妬は、大きな原動力にもなりますし、大きな負の感情にもなります。
毒にも薬にもなるってやつですね。
2.正常な商取引の阻害
次に供給者と需要者間での正常の取引の阻害です。
つまり、市場経済にフェアでない要素が入り込むということです。
「転売ヤー」には供給側の提示価格よりも需要が大きいと見込んだ物品を大量に仕入れ、高値で転売を繰り返します。
大抵の場合、それは「買い占め」という行為によって、需要者に行き渡らないという事象を引き起こします。
わたしが問題視しているのは、この「買い占め行為」です。
買い占め行為は江戸時代からあり、打ち壊しや一揆といった事件を引き起こしていますし、1973年には、生活に深い関わりのある物資の一部について買い占めや売り惜しみを禁止する「生活関連物資等の買占め及び売惜しみに対する緊急措置に関する法律」が施行され、生活必需品の買い占めは法律で規制されています。
また2019年には、人気コンサートのチケットを始めとした、「チケット不正転売禁止法」が施行しましたし、昨年は消毒用アルコールやマスクの転売を禁止する国民生活安定緊急措置法第26条及び第37条の規定に基づいて政令が改正されました。
つまり、この「買い占め行為」はどんどん法律違反となっているのです。
なぜ、買い占め行為がどんどん法規制されるのか。
これはモラルハザード(道徳意識の低下)が進んでいるからです。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」
これはビートたけしさんの生み出したギャグですが、
これがリアルに日本社会(もはや全世界)で起きているのです。
3.買い占めさえなければ正常な経済活動
わたしが前項でお話した、
「買い占め行為」さえなければ「せどり」、「転売」は古物商の免許さえ持っていれば法的に何ら問題もありませんし、
むしろ市場で正当な値付けがされていない商品を見つけ出し、
正当な価格で転売するためのリサーチ、そして販売するためのプロモーションをつけるわけですから、れっきとした経済活動なんです。
「転売」と聞くだけで過剰に拒絶反応を示す方がいらっしゃいますが、
これはあまりに暴論と言わざるを得ません。
「転売」を業とされている方も過剰な買い占め行為に走るのは自重すべきです。どんどん自分たちの首を締めていることに気付いて欲しいものです。
ちなみにわたしの場合、PS5は一度ヨドバシのネット抽選に外れて以降、
転売騒動やらを見ていて、「欲しくなくなりました」。
もはや、通常価格で買うこともないでしょう。
さすが世界のSONYです。人の物欲までコントロールできるとは…。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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