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オーストラリア現地プロモーション 渡航レポート

こんにちは、さっぽろ産業振興財団です。
 
さっぽろ産業振興財団では、オーストラリアへの道産食品販路拡大の取り組みとして、2024年11月5日(火)~10日(日)にかけて「オーストラリア現地プロモーション企画」を実施しました!
本プロモーションには、道内食関連企業3社が参加し、現地に渡航し現地活動を行ってきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

今回の記事では、本プロモーションの様子を一部ご紹介します。
(2024年12月時点の情報を元にレポートしています。)


オーストラリアについて

オーストラリアはイギリス系移民によって作られた国です。
移民の歴史や地理的特性から影響を受け、オーストラリアの文化は多様性と創造性に富んでいます。
また、比較的歴史が浅い、農産品・水産品が豊富である、移民が多く大らかな気質が多い国民性など、北海道に似ている要素が多くあります。

事前ブリーフィング

現地渡航に向け、道内食関連企業3社との事前ブリーフィングを行いました。
本プロモーションの参加にあたり渡航企業の目標を共有したほか、支援メニューのひとつである「Trema」を活用し、オーストラリアという国の特徴や文化から分かる食品トレンドの理解を深めたうえで、渡航しました。

現地活動

今回の渡航では、オーストラリア最大都市で南半球の経済中心地であるシドニーと、第二の都市で芸術や文化の中心地であるメルボルンに行ってきました。
現地活動では、現地委託先企業と連携し、
①市場調査 ②テスト販売 ③企業訪問 を実施しました。

①市場調査

市場調査では、ローカル・アジア・日系スーパーでの商品調査のほか、日本食レストランや現地で話題のお店を視察し、オーストラリア人でのトレンドや嗜好を調査しました。

ローカルスーパーの様子。ベジタリアンコーナーが広いのが特徴的。
アジア・日系スーパーにはこのようなスペースはありませんでした。
ローカルスーパーでもう一カ所広く売り場を占めていたのが、量り売りコーナー。
ここでは自分の好きな分だけ袋に詰め、買うことが出来ます。
過剰包装やフードロスを防ぐための、サステナブルの意識の高さが窺えました。
現地で販売されていたカラフルなおにぎり。
見た目や味のアレンジがしやすくバリエーション豊かな点が海外で好評で、
いま世界各地でおにぎりがブームとなっています。
寿司も同様に海鮮ネタ以外がのったカラフルなものが多くありました。
チャイナタウンにあるアジア系スーパーの様子。客層もアジア人が大半であり、
北海道の認知度が高い様子が感じられました。
一方で、日本製造ではないのに「北海道」を謳った商品も多く、
消費者に本物の北海道商品を理解してもらうための差別化が課題であると感じました。

②テスト販売

今回の渡航では、メルボルンとシドニーの日系スーパーで各1日、道産食品のテスト販売を行いました。

1カ所目は、メルボルンの市街地にある日系スーパー「Hinoki」でテスト販売を行いました。
日本食材のみを取り揃えるこのスーパーでは、アジア人だけでなく白人のお客さんも多く、
あらゆる角度から率直な意見を聞くことが出来ました。
2カ所目は、シドニーの北部にある老舗日系スーパー「Lucky Mart」でテスト販売を行いました。
月に一度の20%オフデーであった当日は、開店前から長蛇の列となり、
多くのお客様に道産食品を知っていただく貴重な機会となりました。

③企業訪問

企業訪問では、現地委託先企業との同行営業や、商品に関するインタビュー調査を実施。
渡航企業の商品に対するご意見をいただいたほか、
現地で好まれる日本食や道産食品の可能性についてお話を聞くことが出来ました。

まとめ

本プロモーションでは、勢力を拡大するアジア系スーパーやテスト販売での様子から、日本食材に対する想像以上のポテンシャルを感じました。
また、マーケティング支援メニュー「Trema」を活用し、事前に現地食品情報を学習することで、より効果的な現地活動を実施することが出来ました。
さっぽろ産業振興財団では、今後もオーストラリア市場を含む海外への販路拡大支援を継続する予定です。

最後に

さっぽろ産業振興財団では、「さっぽろの食文化」を世界で高く評価されるものにし、海外進出に関する情報提供や勉強会を通じて、参加者が海外市場に対する理解を深め、国際展開の戦略を立てるのをサポートします。北海道の豊かな食の魅力を世界に発信し、国際市場での成功に向けて共に学びましょう!