見出し画像

フランス・パリの食品展示会「SIAL」の出展・視察レポート

こんにちは、さっぽろ産業振興財団です。
 
アワベス*では、2024年10月19日から23日にかけてフランス・パリで開催された世界最大級の食品および飲料の展示会「SIAL」での視察を行いました!
今回の記事では、現地での視察の雰囲気を感じていただけるよう、写真を中心に、文章は簡潔にまとめ、視覚的に情報をお届けする工夫をしています。短時間でさっとご覧いただける内容となっておりますので、最後まで目を通していただければ幸いです!
(2024年10月時点の情報を元にレポートしています。)

*アワベスの詳細はこちら


SIAL Paris 2024とは

出展企業7000社以上、世界最大規模の食ビジネス展示会SIALは、
歩くだけで一日が終わってしまうほど広大。
精肉、ドリンク、お菓子などのエリアの中に各国ブースがあるという構成。
その他に、フランス地域やフードテックなどの特別エリアも。
国単位でのデザインの統一が目を引く。

フランスの地域ブース

Taste of Franceの共通テーマの下、地域ごとに統一された色とデザインでアピール。
酪農盛んなノルマンディー地方は赤。
赤、黒、青。同じフランスの中でも地域色がはっきり。
文字で伝える日本文化とデザインで視覚的に伝えるヨーロッパ文化との違いが感じられるところ。
にんじんペーストを試食。
フランスはパンなどに乗せてそのまま食べる食品が豊富という食文化を体感。

SIALイノベーションアワード

SIALイノベーションアワードのショーケース。
出願資格は全出展者にあるものの、日本企業の入賞は見られなかった。
フィンランドのKING KONJAC社のこんにゃく由来の寿司シャリが銅賞受賞。
別のスタートアップのプラントベースサーモンをのせた寿司を試食。
いずれも日本ではなくヨーロッパのスタートアップの商品。
ギリシャAEONSのペーパーボトル。
オーガニックオリーブオイルの瓶を再生段ボールで作り、パッケージ部門で受賞。
リサイクル可能、軽量化による輸送コスト削減などが期待できる。

非日系企業による日本食PR

日本食PRの参考として、日本企業以外のブランディング事例を視察。
イギリスのEmma Basicはミニマルなデザインで、
OEMの日本食材を自社ブランドでヨーロッパ向けに販売。
Emma Basicのカレールーは、欧州消費者のニーズにあわせてプラスチックトレーなし。
この製造を委託できる日本企業がなかったため、製造は中国とのこと。

最後に

アワベスおよびさっぽろ産業振興財団では、「さっぽろの食文化」を世界で高く評価されるものにし、EU市場進出に関する情報提供や勉強会を通じて、参加者がEU市場に対する理解を深め、国際展開の戦略を立てるのをサポートします。北海道の豊かな食の魅力を世界に発信し、国際市場での成功に向けて共に学びましょう!