突然ですがアバランチを占ってもいいですか? -第二部編 前編-
アバランチも最終回目前ですね。
「突然ですがアバランチを占ってもいいですか?」も今回で最終回。
アバランチが追い込まれてきた第二部もいよいよ佳境ということで、
第二部の始まり(第6話)と最後(第10話)を重ねてホロスコープを見ていきたいと思います。
アバランチ第6話
2021年11月22日/大阪府
第6話冒頭では、羽生が特別指名手配されるところから始まっています。
これから羽生は、アバランチはどうなっていってしまうのか。
視聴者にはそんな戸惑いや不安、期待が渦巻いたことでしょう。
ホロスコープの観点からみると、木星と土星に位置する水瓶座が、第一話から変わらずに同じ位置を保っています。
ドラマの1クールは約3ヶ月ですので、周回の遅い土星と木星は、放送期間中同じ星座にいることもあると思います。
真理を求めて、追究したい水瓶座が、拡大の木星と制約の土星でひしめく、
アバランチのホロスコープは、太陽・射手座を船首として、波乱を抱えたまま進んで行くように見えました。
また、水星・さそり座が、太陽と0度(コンジャンクション)しており、そして木星と90度(スクエア)で、どちらも厳しい角度になっています。
情報やコミュニケーションを司る水星が、本当の姿を簡単には見せないさそり座にあり、まるで視聴者を含めた関係者の心情を代弁しているかのようです。
しかし、それも太陽と木星によって、引き裂かれるような、または、押しつぶされるような、アバランチのメンバーが散り散りにされていくようなキツさも感じられるのです。
ここではまだ二部が始まったばかり。
三年前のキーマンである元公安部長の戸倉に接近するも、アバランチは大山の思惑に翻弄されていきます。
そんな状況で見ておきたいのが金星・山羊座。
金星は火星・さそり座と友好な60度(セクスタイル)を築いており、また天王星・牡牛座とは120度(トライン)で結びつきが深くなっています。
この関係は、あくまでホロスコープ的な解釈として、ドラマの内面的な姿を象徴しているように見えます。
アバランチで語られる、羽生と戸倉・山守と大山の個人的な軋轢と、アバランチが世の中に問うた権力と市井の関係。
ミクロとマクロとも言える、アバランチの世界を示す二重円の構築を楽しむかのように金星・山羊座は支えているのだと思います。
そして、個人的な感情のエネルギー、そのミクロな部分を火星・さそり座が、革命と衝撃を一歩一歩進めていく大山的マクロを天王星・牡牛座が担っていると言えそうです。
ここで月の蟹座だけが、ポツンとしていました。
どの惑星とも繋がらず、堅い甲羅に覆われた内面の月。
誰の心なのか、羽生か、大山か。もしくは藤田か。
続きは後編で。