2024年下半期期待の映画10選
昨日、上半期ベスト10を選出したばかりですが、さっそく下半期期待の映画の紹介にいきましょう!今年後半も面白そうな映画がたくさんあります。
↓2024年上半期映画ベスト10↓
①新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(8月9日公開)
期待度☆☆☆☆+
『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』『殺さない彼と死なない彼女』そして『恋は光』と青春映画を撮ればどれも傑作の小林啓一監督作品。脚本も『辻占恋慕』の大野大輔と期待させます。
キャストも主演に最近ドラマでも活躍中の櫻坂46藤吉夏鈴。脇を髙石あかり、久間田琳加、中井友望ら注目の若手俳優が固めるという盤石の布陣。
主人公が新米新聞部員として学園の闇を暴くというストーリーもそそられますね。
②モンキーマン(8月23日公開)
期待度☆☆☆
『ゲット・アウト』『アス』『NOPE/ノープ』のジョーダン・ピール製作、『スラムドッグ$ミリオネア』『LION ライオン 25年目のただいま』『ホテル・ムンバイ』主演のデヴ・パテルが初監督とこちらも期待の座組。
パテルが構想に8年という歳月をかけて完成させたストーリーで、母を殺されすべてを奪われた一人の男の壮絶な復讐劇だとか…
③ラストマイル(8月23日公開)
期待度☆☆☆+
ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』の監督・塚原あゆ子&脚本家・野木亜紀子の組み合わせというファンならよだれを垂らすようなタッグが映画でも実現。そのうえ、主題歌も『アンナチュラル』『MIU404』に続いて米津玄師が担当し、さらに『アンナチュラル』『MIU404』のキャストも総出演という豪華にも程がある布陣。
今回は主演に満島ひかりに迎え、『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描くサスペンス映画。
個人的に大好きな女優である満島ひかりとしての久しぶりの映画主演ですから、背骨としても肩に力が入りまくってしまうのも仕方ないのです。(フンフン)
④ぼくが生きてる、ふたつの世界(9月20日公開)
期待度☆☆☆☆
『きみはいい子』『そこのみにて光輝く』の呉美保監督9年ぶりの長編作品。作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を原作に脚本を『宮本から君へ』『正欲』の港岳彦、主演に吉沢亮と傑作の匂いしかしない座組。
なにより世界クラスの映画監督・呉美保の新作がやっと、やっと見られるというのがうれしくて仕方ありません。
⑤ナミビアの砂漠(9月6日公開)
期待度☆☆☆+
初監督作「あみこ」が高く評価された山中瑶子が監督・脚本を手がけ、今、若手最注目の俳優と言ってもいい河合優実を主演に迎え、現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描いた青春ドラマ。ある意味若手最強タッグが実現した映画と言ってもいいでしょう。
こちらの作品、今年のカンヌ国際映画祭監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞したというだけでも期待ですが、実はこの作品、試写させていただける予定なんですよね。観たらまた感想あげます。
⑥エイリアン:ロムルス(9月6日公開)
期待度☆☆☆☆
あの『エイリアン』シリーズのスピンオフ映画を『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス監督が描くという話題作。
『エイリアン』と『エイリアン2』の間の時代を舞台としているそうで、リドリー・スコット版『エイリアン』の履修はマストと言えそうです。
予告編の感じだと、オリジナルエイリアンに近い世界観のような…
⑦Cloud クラウド(9月27日)
期待度☆☆☆☆+
今年も新作が3本も公開される予定の、世界の巨匠でありながらノリにノッてる黒沢清監督が主演に菅田将暉を迎えて描く作品。
「転売で稼ぐ男の周囲で不審な出来事が相次いで起こり、それによって男の「日常」が破壊されていく姿を描く」とのあらすじから、いかにも黒沢清監督お得意の日常が異世界に侵食されていくような不穏なスリラーになりそうです。
個人的には今年公開される黒沢清監督作品では一番期待しています。
⑧シビル・ウォー(10月4日公開)
期待度☆☆☆☆☆
4月12日に北米で公開され、A24史上最高のオープニング記録を樹立したという下半期最大の注目作『CIVIL WAR(原題)』
監督は『28日後... 』で脚本を担当し、第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『エクス・マキナ』で長編デビューを飾ったアレックス・ガーランド。
連邦政府から19の州が離脱した近未来のアメリカを舞台に、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した西部勢力と政府軍による内戦が勃発するというショッキングな内容。
今も分断が進むアメリカでまるで現代の南北戦争ともいえる戦いが繰り広げられる中、どんな世界が描かれるのか… 注目です。
⑨ジョーカー フォリ・ア・ドゥ(10月11日公開)
期待度☆☆☆☆
世界的に大ヒットした『ジョーカー』の続編。前作同様、トッド・フィリップスが監督を務め、主演にホアキン・フェニックス。そしてなんとハーレイ・クイン役にレディー・ガガが出演するという期待の布陣。
正直、前作は絶賛とまではいかなかったのですが、予告編を見る限り、前作以上に期待出来るのでは… と、思っております。
⑩ルート29(11月公開予定)
期待度☆☆☆☆
長編デビュー作『こちらあみ子』で日本中の映画ファンの度肝を抜いた森井勇佑監督が、綾瀬はるかを主演に迎え、詩人・中尾太一の詩集『ルート29、解放』にインスピレーションを受け、撮りあげたロードムービー。
孤独な女性・のり子がある少女との出会いにより、からっぽだった心が満たされていく… というストーリーのようですが、なにより森井勇佑監督による脚本・演出と、同じく『こちらあみ子』で鮮烈なデビューをした大沢一菜の演技に注目です。
以上が、背骨が選ぶ今年下半期公開の期待の映画10選です。