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2019年の増田セバスチャン

今年も、たくさんのモノ・コトを生み出したけれど、思うようにいかずに足踏みすることも多く、また、考えさせられる出来事も多かったなーと思う一年でした。

それでも、今は、来るべき2020に向けて、丁寧にひとつづつ弾(たま)をこめている時間だと考え、世に出た仕事出ない仕事とあったけれど…たくさんのお仕事に関わらせていただきました。

おそらく世界中で大転換期になるであろう2020。
アーティストとして、果たしてどんなメッセージを投げることができるか…?

考えれば考えるほど、怒り悲しみ失望落胆、どんどん闇の中に落ちていく感覚がカラダを突き抜けていくのだけれど、反して、0.5秒後には、ひらめくアイデアが矢のように降ってきて、それは、RPGゲームの難問にぶちあたってヒントにひらめく感じにも似ていて、あ、そうだ、この次から次へといろんなアイデアが湧いてくるからこそ、この世界で戦っていけるんだと、頭をぶるんぶるん振ってパワーを充満させる、ということの繰り返し、をする日々です。

しかし!
そんなムツカシイ心の内側は置いておいて、自分はモノ(コト)を作るのが本分。

まだまだ、斬新で、みんながびっくりするようなことを考えているので、ブレーキの壊れたダンプカーが、カチンカチンに固まったコンクリートブロックに突っ込む様を見届けてください。

来年もよろしくお願いします!

増田セバスチャン


<2019年の主なニュース>

Newsweek Japan「世界が尊敬する日本人100人」に選出

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アーティスト。現代日本文化の代名詞の1つである「カワイイ」カルチャーを世界に発信する立役者。きゃりーぱみゅぱみゅのデビュー時の美術演出でも知られる。自身がプロデュースしている原宿のコンセプトレストラン「KAWAII MONSTER CAFE」は来日する外国人の間で新たな「聖地」となり、ケイティ・ペリーといった海外セレブもお忍びで訪問。(Newsweek Japan 2019年4月30日号)


・アートを通じたグローバルコミュニケーションと、若者のハブとなる知の交換の場を目指すNPO法人「HELI(X)UM」 立ち上げ

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25歳から原宿で活動してきて、やっと形になったのが20年後です。僕が精神的、体力的に今のクオリティーを保ったまま作品をつくることができるのはあと10年だと思っています。それまでに日本のアートに何を残せるか。若い世代に何を伝えられるか。未来をつくるために、今始めないといけないと思いました。(BUSINESS INSIDER:増田セバスチャンが若者支援するNPO立ち上げ、「社会」とつながらないアートと学生に危機感https://www.businessinsider.jp/post-191847


宮城県の牡鹿半島と石巻市街地を舞台にしたアート・音楽・食の総合祭「Reborn-Art Festival2019」にて新作「ぽっかりあいた穴の秘密」展示

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ネガティブな存在である「穴」をポジティブに変えることができるか?というテーマのもと作られた作品。一見、素朴な木で作られたモニュメント。階段を降りて中に入ると、一面に広がるキラキラした世界。見上げると空には穴が…。作品の中で一夜限りのナイトイベント「ぽっかりあいた穴の秘密:秘密のはなし」も開催されました。


増田セバスチャンとディズニーストアの共同企画「ARTIST COLLECTION by Sebastian Masuda」のアイテム発売

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デザインは増田セバスチャン作品と同様、商品やマテリアルをアナログで構成して制作。これまでにディズニーストアで販売をした「トイ・ストーリー」シリーズのアイテムが使われています。


Booking.comとのコラボレーション宿泊ルーム「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」

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Booking.com史上日本初の試み、アーティストとのコラボレーションルーム。十二単に代表される古くから日本が誇る柄と柄を合わせる豪華絢爛な色合わせをソースに、現代のグラフィックでアバンギャルドな日本を「東京に夢中!」というコンセプトで表現した一室です。


<展覧会、ワークショップ>

「FOREVER COLORS」@六本木ヒルズ A/D Gallery

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時間と記憶がテーマの個展。元・世界時計「As Time Goes By」、ペインティング新作「Bring Back My Colors」、インスタレーション「記憶の山」など、記憶を追体験するような作品を中心に展示されました。


アート×ブロックチェーン「startbahn」を使ったグループ展「富士山展2.0」

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2019年年初めに展示した作品「百年の孤独(Fuji)」は、富士山を下から覗いたような奥行きがある作品。実は「ぽっかりあいた穴の秘密」の着想の原型でもありました。

「アッコちゃんとイトイ。」矢野顕子さんx糸井重里さんの楽曲「ふりかえればカエル」モチーフの作品

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ほぼ日が新生・渋谷パルコにオープンさせたギャラリー「ほぼ日曜日」の杮落とし展示、矢野顕子さんと糸井重里さんコンビの楽曲をモチーフにした展覧会にお声かけいただきました。作ったのは、息を吹いたら飛んでいきそうな実態の無いカエル。名前は「Flow Flow Frog」(フロフロフロッグ)です。

「THE ドラえもん展 OSAKA 2019」巡回展示

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2017年からスタートしたドラえもんモチーフの現代美術展はまだまだ各地で巡回中。今回の大阪会場ではワークショップ「世界にひとつだけのドラえもんをつくろう!」も開催しました。2020年は新潟での開催が発表されています。


・ベルギー アントワープのミュージアム「MAS」に代表作「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」展示を含む「COOL JAPAN」展巡回

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オランダ・ライデンにある国立民族学博物館「Museum Volkenkunde」で企画・展示された「COOL JAPAN」展がベルギーへ。原宿やKAWAIIを民俗学的に紐解いている面白い展示です。2020年4/19まで。上記リンクはインタビュー動画です。1つ目が展示全体の説明やメイキング、2つ目がベルギーの街を歩きながらの単独インタビュー。


インドネシア ジャカルタにてアートワークショップ

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「6%DOKIDOKI New Generation Kawaii Tour 2019」:カナダにてレクチャー、Time After Time Capsuleワークショップ、6%DOKIDOKIファッションショー

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6%DOKIDOKIのカナダツアーに合わせて、レクチャー(講演)はGeorge Brown Collegeのファッション学科とジャパンフェス・Otakuthon会場にて、Time After Time CapsuleのワークショップはトロントのJapan Foundationにて開催しました。

↑今回カナダに呼んでくれたアレクシアによる詳細レポートと、今回カナダにいった経緯などを話している現地メディアのインタビュー。


<プロデュース、コラボレーション>

「未来のピース保育園」ビジュアルプロデュース

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東京・千駄ヶ谷にある「未来のピース保育園」のコンセプトやビジュアルのプロデュースをしました。外観は子供たちを見守るユニコーンのユニキュン。内観は優しいパステルカラーを基調に、パズルをモチーフにしたキャラクターがいる可愛い作りになっています。海外のファンからのリアクションが今年一番大きかった仕事です。


第66回よさこい祭り・DDよさこいチーム ビジュアルプロデュース

6年連続で関わらせてもらっている高知のよさこい祭りでのチームのビジュアルプロデュース。今年は「よさこいNEW時代」をテーマに漢字やフェニックスをモチーフに地方車や衣装などをディレクションしました。


ダンスボーカルユニット「TEMPURA KIDZ」ビジュアルプロデュース

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よさこい祭りでもずっとタッグを組んでいる「TEMPURA KIDZ」の新しいイメージを作りました。原宿生まれのパワフルなパフォーマンスはKAWAII MONSTER CAFEの水曜夜イベントでも観ることができます。


<アートディレクション、デザイン>

東南アジア11カ国からの選抜チーム「ASIAN ELEVEN」ロゴ・ユニフォームデザイン

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「ASIAN ELEVEN」の<国境・人種・性別・年齢を飛び越えたカラフルな精神性・強さ・ アツさ>と、チームが一丸となれるように<世界という大海を渡る 1 つの生命体>をユニフォームにデザインしました。ロゴは人・太陽・サッカーボールを感じさせるデザインにしています。選手の皆さんが世界中で情熱的なプレーをしてくれることを願っています。


テラスモール松戸にクリスマスツリー「Dream Baloon Christmas Tree」

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幼き日に目を輝かせて遊んだ故郷の情景に、大きくふくらんだ夢が空高く飛んでいくイメージを表現したファンタジックなツリーです。


Nintendo Switch「ヨッシークラフトワールド」CM美術

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ゲームの世界観に合わせてダンボールなどクラフトのセットを制作。画面以外CGなしのアナログ美術です。


ロッテ「エンジョイイースターシリーズ」チョコパイ、カスタードケーキ、コアラのマーチパッケージ

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2年連続でハロウィンとイースターのチョコパイ、カスタードケーキ、コアラのマーチなどのファミリーパックパッケージのデザインを担当。


「ビックリマンチョコ」スーパーゼウスデザイン

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表参道ヒルズ「DELL Design Labo」とのコラボレーションオブジェ制作

表参道ヒルズのポップアップストアに大きなセバスベアのフォトスポットが登。新PC発売を記念したコラボレーションで、ブース体験&SNS投稿でDELLのくまぬいぐるみ「DELLベア」のピンクベアがプレゼントされました。


・伊勢丹限定で公式グッズブランド「Sebastian Masuda ART」と 瞬足X-1のコラボレーションシューズ発売


<レクチャー、パネルディスカッション>

「文化庁文化交流使フォーラム2019」


観光庁「ナイトタイムエコノミー推進協議会」パネルディスカッション

観光庁「ナイトタイムエコノミー推進協議会」に、ロボットレストラン田中寛典さん、小橋 賢児 (Kenji Kohashi)さん、杉山 央さんと共に登壇しました。テーマは「夜間の文化的価値とインバウンド施策」。カワイイモンスターカフェの実例やローカルコミュニティの大切さなど、仕掛け人でありプレイヤーでもある立場からお話しさせていただきました。


フェリシモ「神戸学校」

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参加料は全額「あしなが育英会」を通じて東日本大震災遺児支援全般に活用されるFELISSIMOさん主催のトークイベント。「KAWAIIの小宇宙~心をいつもカラフルに」をテーマにお話ししました。


「Rakuten Optimism 2019」パネルディスカッションに千秋さんと登壇

昔から自分でブランドやショップをやっている&90年代原宿ストリート繋がりで、千秋さんと対談。


NPO法人HELI(X)UMプレゼンツ「増田セバスチャン 5時間トーク」

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5時間トーク(結局7時間近く)へのご来場誠にありがとうございました。少人数でまったりと思ってましたがイスが足りないほどの人数に!途中退場が少なかったのにびっくりしました。この時のことはまた改めてまとめます。


<出演>

テレビ東京「東京交差点」


J-WAVE「GOLDEN PASS」


NHK world「Kawaii International」Tokyo Tour Vol.1 ~Dreams Come True~ ゲスト出演


「スナックエリー〜六本木アートナイト2019 スペシャル〜」出演

<インタビュー、掲載>

朝日新聞が運営するウェブサイト「Telling,」にインタビュー掲載


日本空間デザイン協会60周年記念出版「空間デザイン帖 リアル⇄バーチャル」寄稿

民間外交推進協会 広報誌「FEC News」寄稿

ディズニーのオフィシャルマガジン「ディズニーファン」10月号にインタビュー掲載

「海外からお客さんをむかえたら話してみたい! 伝えてみたい! ニッポンのこと 聞いてみたい! 1海を渡ったニッポン文化」情報提供


<大学授業>

京都造形芸術大学 情報デザイン学科「アートディレクション論」(客員教授)
横浜美術大学(客員教授)

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