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2020年 クリスマス

今年のクリスマスは暖かかった気がする。
例年この時期の気温がどれくらいかを覚えているわけではないけれど、ダウンジャケットも着ずに外を歩けるくらいなんだから、きっと暖かかったんだと思う。

暖かいとは言っても、中南米原産の植物には日本の冬は堪えるのだろう。庭のアボガドの苗が12月になってめっきり元気がなくなってしまっていた。何もこんな日にわざわざ作業する必要はなかったのかもしれないけれど、クリスマスの貴重な時間を費やしてアボガドの苗に簡易的なビニールハウスを作ってあげた。本当は大きめの鉢に移して室内で育てるのが良いらしいけれど、家の中に適当な場所がない。

アボガドのハウス作りだけではないけれど、溜まった家事や買い出しなんかをしていたら、あっという間に日が傾く時間になってしまった。仕事をしているときもこれくらい速く時間が過ぎてくれれば良いのに。


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Leica M9にTTArtisan 50mm F0.95をつけて出掛けた。
アートフィルターを使わなくてもコダックCCDのこってりとした色乗りとこのレンズに顕著な周辺減光のせいで、ノスタルジックな雰囲気の写真になる。スナップには若干ヘビー過ぎるレンズだけど、こういう写りはスナップに向いていると思う。

マウントアダプターを使ってマイクロフォーサーズ機につけたら、このレンズの美味しいところだけを味わえるんじゃないだろうか。35mm換算だと100mmの中望遠レンズとして活躍してくれそうだ。


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最近はファインダーを覗かずに目測で焦点を合わせてシャッターを切ることも多い。
開放付近は激薄のピント面。この時は比較的上手く撮れた方だと思う。背景ボケのせいか立体感がよく出ている。

人によって空間把握能力は異なると思うけれど、自分から対象までの距離がどれくらいかはトレーニングによってある程度分かるようになる。パソコンの画面までの距離は約60cm、デスクから扉までの距離は約2.8m、横断歩道の向こうにいる人までの距離は約5m。
開放でピッタリとピントが合うことはまだ少ないけれど、大きく外すことはなくなった。スナップ写真であれば多少ピントが合っていなくても、それが味になることもある。"味"とは便利な言葉だ。

35mmレンズでF11くらいに設定して目測で気軽に撮ったらきっと面白いんだろうな。今度やってみよう。


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これも目測で。
円の向こうに円があって、実はさらにその向こうに円がある。少し絞って撮るべきだったと後から反省した。
最近のコインランドリーは清潔感がある。僕が学生時代にあったコインランドリーは昭和の空気をそのまま閉じ込めたような場所だった。読み捨てられた雑誌とタバコの臭い。ベンチには必ず落書きがあった。


ひとしきり写真を撮ったあと、息子と一緒に予約してあったケーキを受け取りに行った。
手にケーキを持っているせいか気分は上々だった。

しきりにサンタクロースが何時ころ我が家に来るのかを尋ねられた。
それはパパも知らない不思議のひとつ。パパもサンタに会ったことがないんだから。


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シャンメリーを飲んでケーキを食べたら、サンタクロースはもうすぐやって来る。


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