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Angenieux zoom 35mm-70mm f2.5-f3.3の作例 というか楽しすぎた試し撮り

Angenieux zoomをSIGMA fpに付けて最初に撮ったのは愛犬の写真。
白毛の長毛犬なのでハイライトの描写を見るには丁度いい被写体。
人の家族と違ってじっとしていてくれるのも嬉しい。
次に撮ったのが妻と息子が戯れる様子。
この2枚だけで十分に元は取れたなと満足している。
カメラやレンズは趣味なので元を取るも何もないんだけれど、購入早々に満足できる写真を撮ることができたのは運が良いのかレンズが良いのか。

Angenieux zoomはテレ端のf値が2.5と明るい。
ワイド端でも3.3と明るい。
ズームレンズにしては明るすぎるくらいなので屋外では絞って撮るんだけど、絞った時の解像感がとても良い。
何となくFoveon搭載機で撮ったかのような雰囲気がある描写。特に被写体の解像感と後ろボケの雰囲気に共通点が多いと思う。フリンジが盛大に出るのはご愛嬌。
Lightroom優勝。



まるでFoveon案件。

R-Lマウントアダプタを介してfpに付けるとそれなりに長大なレンズになるので持ち運びやすいかと言われると「?」だけど、ボロボロの外観は使い頃だし、距離表示があるのがレンジファインダー機に慣れた身には嬉しい。
結果使いやすいということになり常用ズームのアガリレンズで良い気がしてきた。
fpのカラーモードはcinemaが一番相性が良くて、次点でモノクロ。powder blueも悪くはない。


f2.5の立体感。
正直なところ、開放のソフトフォーカスと情緒的な傾向の画くらいしか期待していなかった。
けれど、こんなにしっかりと、しかも面白く写るレンズなら色々な写真を撮りたくなる。

焦点距離や絞り値によって画の感じが違ってくるから統一感を持った写真を撮るには向いていないかもしれない。標準ズームとしてどうかと思うけどMade in Franceだしこんなもんだと受け入れよう。
被写体に応じて画角を選び、f値を決めて、シャッタースピードで露出を調整する。一枚一枚をしっかりと撮るレンズ。


開放のハイライトの滲みも良き。
SUMMILUXのそれよりも大人しく、ボケの感じも比較的素直(うるさくないとは言っていない)。

それにしても何て不自由なんだ。
コスパとかタイパとか叫ばれる現代に、時間を掛けても満足がいく写真が撮れないカメラとレンズの組み合わせ。
Oh、SIGMA!
Oh、Angenieux!
これこそ贅沢な時間の使い方だ。


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