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小川のせせらぎと翡翠と

久しぶりに近所の翡翠スポットに行ってみた。
すっかり秋になり川辺の植物も盛夏の頃の元気さを失っていた。



夏前に護岸工事が行われたので、翡翠がどこかに行ってしまうのてはないかと心配していたけれど、いつもの場所でその姿を見ることができた。住宅街の翡翠はちゃんとそこで生活していた。

MFTのライトな装備とはいえ望遠レンズを装着したカメラを肩から提げていると多少は目立つようだ。そんな僕が視界に入ると散歩中の奥様方が「鳥でもいるのかしら?」「シラサギがいるわね」「あら、私さっき向こうでカワセミを見たわよ」「この辺にはあまりいないのよね」などと話しなが通り過ぎていく。

鳥を撮る人間はただカメラで鳥を撮れればよいというものではなく、理想とする構図で鳥を写真に収めたいと思っている。できればイメージしたような瞬間を撮りたい。
イメージどおりでなかったとしても、「あの枝にとまっているところを撮りたい」とか、「日光がこの角度で当たっている時に撮りたい」とか、色々わがままな願望を持っている。

スナップ的に散策の途中で見つけた鳥を撮る程度の熱量しか持っていない。野鳥撮影に関しては比較的ライトな愛好家である自覚があるけれど、それでもただ撮れれば良いというわけでもないのが難しいところ。

帰りがけに近所の公園でジョウビタキを見つけた。
どうやらもう渡って来ているようだ。
いよいよ野鳥撮影のシーズン到来。

今年はどんな写真を撮ることができるのか。
小川のせせらぎを聞きながら翡翠が飛び立った後の揺れる枝を見ていた。


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