ポイント点火のオートバイ。
───あなたのオートバイ、ただ乗るだけ、ただラーメン食いに行くだけ、の道具になっていませんか？
あなたのオートバイは、果たして「相棒」と呼べる存在でしょうか？
オートバイに乗る楽しさは、ただその辺を走るだけで完結されません。
右も左も分からぬ、まだ免許取り立ての若かりし頃、それでも下駄のような愛車を、「相棒」と呼んでいたのではありますが。
特に古いハーレーダビッドソンなどを所有する時。
見た目のカスタムも去ることながら、自らが手を汚して整備し、トラブルを切り分け修理し、そして共に地球を感じる瞬間にこそ、本当の喜びがあると考えます。
そんなオートバイに乗車時、ヘルメットの他にプロテクターの装着が推奨されて、Tシャツで乗るなんてとんでもない！という風潮が当たり前になって来た昨今と、その軽装を叩く行為の蔓延。
しかし。
その論点がズレている事に気付くライダーは、一体どれほど居るのでしょうか。
剥き出しだからこそ肌でダイレクトに感じることの出来る風、この地球の大気。
そして、その匂いは脳に直結し、様々な感覚を研ぎ澄ませてくれます。
例え鋼鉄のヨロイを身に付けていたって、転んだらダメージを受けるのがオートバイです。
その、「危険である」という本質から目を背けることは、つまりオートバイの本当の楽しさからもまた、遠ざかる事なのだと知って下さい。
───「僕にも乗れますか？」
割とサラッとキックでエンジンを掛けたり、フットクラッチで走り出したりするヴィンテージ・ハーレーを目の当たりにすると、そのような疑問に至ることもあるのでしょう。
しかし、ごめんなさい。
「ええ、乗れますとも！」なんて無責任なセリフは吐けないのです。
アナログを手足のように乗りこなすためには、やはり反復して練習し、体で覚える部分も多いです。
そして何よりも、最低限のメカニズムを理解する必要があります。
それでも危険がウリのオートバイですから、つまりは、もしかしたら将来的にあなたの人生を奪うような、そんな最悪な事故に繋がるキッカケを与えてしまう事もあるのだと知って欲しいのです。
では、Lit Motors、転ばないオートバイ。
それが未来の標準になるとしたら、あなたはどう思いますか？
きっと練習も要りませんし、ぶっちゃけメカニズムなど聞いても理解出来ません（笑）
この乗り物がオートバイの正常進化だ！と心躍るタイプの人と、こんなのオートバイじゃないやろがい！と憤慨するタイプの人種。
更には、ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ、という金田のバイクファンも含めて、しかし誰もが、「ここからが新しい時代の本番」であると認識するはずです。
文字通りこれまでのオートバイとは一線を画す乗り物である事は、もう揺るがない事実なのです。
「転んで怪我をする」というのは、オートバイにとって、それほどに重要なものなのです。
ボタンを押したらエンジンが掛かり、すぐにアイドリングして、クラッチを握ったらガチャリとシフトペグを踏み込んで、スロットルを開けて走り出す。
そんなオートバイを運転する一連の操作が、もはや全てセンサーにて管理されているのをご存知でしょうか。
およそ最近のモデルにおいて、あなたが自分で運転していると感じていたオートバイは、実はもうあなたは運転していないという状態に近いのです。
言うなれば、そろそろ乗り物は、運転手を必要としなくなります。
事故を未然に防ぐという意味で、AIによる自動運転以上のものは存在しないからです。
そしてヒトが運転してはいけない、法律でそのように決められたエリアが、近い将来必ず設定されるはずで、特に娯楽趣味ホビー全開100%のアナログなどは、本当に一部の富裕層のための、アドベンチャラスな趣味となるでしょう。
もしも、そんな時代になろうとも。
あなたの相棒、究極のアナログ、1/1ディアゴスティーニは、ヴィンテージ・ハーレーダビッドソンだけです。
修理しながら乗り続ける為の部品が、ほぼ全て新品で手に入るアナログ。
あなたの手で、組み上げる事の出来るアナログ。
これはつまり、ハーレーダビッドソン以外に存在しないと言っても過言ではないからです。
その相棒を自身でメンテナンスし、自ら修理する事、そして実際に、そう、あなたが！脳を使って走らせる事への価値、そして素晴らしさについてを皆さんと共有できる事。
これが自身の幸せでもあります。
是非、北海道の地平線を望む道を、ヴィンテージ・ハーレーと共に駆け抜けてください。
それはアナログの魅力を感じるだけでなく、あなた自身と相棒との、新たな絆を深める冒険となるでしょう！
Title photo by @yoshio_fortyfour
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