【ポケモンユナイト】耐久値理論
HP5000のキャラは防御によるダメージカットが存在するため5000ダメージを受けても死にません。例えば20%のダメージカット (受けるダメージを元の80%に抑える) を持つなら実際は5000÷0.8=6250のダメージを受けることができ、この値を耐久値と呼びます。ビルドによって耐久を上げたい場合、HPや防御といったステータスではなく、この耐久値を比較すると耐久がよく見積れます。
ではまず、耐久値を与える式について考えます。物理耐久値はHP×(600+防御)÷600で与えられるため、素のHPをH、ビルドによるHP変化をdH、素の防御をB、ビルドによる防御変化をdBとすると、物理耐久値は
(H+dH)(600+B+dB)/600
=H+HB/600+(H/600)dB+dH+(B/600)dH+dHdB/600
=(H/600)dB+(1+B/600)dH+dHdB/600+a (aは定数)
と表せます。つまり、簡単に言うと素のHPが高いほど防御を盛れば、素の防御が高いほどHPを盛れば効率よく耐久を盛ることができると言えます。では、具体的には防御とHPの関係はどうなっているのでしょうか。
Lv10ピカチュウの素のHPは4747、防御特防の平均値は91.5ですので、耐久値の式に代入すると
7.91dB+1.15dH+dHdB/600
となります。HP50と釣り合う防御特防合計値は14、HP100と釣り合うのは防御特防合計値30で、大体HPメダル1枚は防御特防メダル3枚分の価値があると言えます。ユナイト技によるシールドやタワーの回復は素のHPを底上げしていると見なせ、例えばこれが2000あったとすると、耐久値の式は
11.28dB+1.15dH+dHdB/600
に変化し、防御盛りが有利になります。この条件ではHPメダル1枚は防御特防メダル2枚分くらいの価値まで下がります。それでも立場は逆転しないため、ピカチュウはHPを盛っておくのが丸いと言えます。また、この式を使えばビルド毎の比較も容易で、例えば気合いを持って防御特防合計を60上げ、かつ回復が1500くらい見込めるとすると耐久値の式は
10.41dB+1.20dH+dHdb/600
となり、ここからHPメダル1枚は防御特防メダル2.3枚分の価値と見積もることができます。
他のキャラについても同様にHPの価値と防御特防の価値を規格化することが可能ですが、肝心なのは防御特防を下げることはHP程ではなくとも耐久を減少させるデメリットを確かに持つことです。例えば上の例では防御特防をそれぞれ5だけ下げたときの耐久値変化は-40、これはHPを35下げたときの効果に等しくなります。防御特防はいくらでも下げてもいいというのは明らかに間違いで、あるステータスが欲しいけど他に下げるものが無かったら仕方なく防御特防を下げるかくらいの感覚が一番正しいです。
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