2019年KROK映画祭VLOG
今更!?と思われるかもしれませんが、そろそろ1年が経とうとしているので覚書き程度にメモを残します。
去年の9月20日。そこから約2週間、わたしはロシアに滞在しました。
滞在先はクルーズ船上。
サンクトペテルブルクからモスクワにかけ、海のように広いボルガ川を、途中観光スポットを降りつ巡りつ、ゆったりのったり渡ります。
驚いたことにその間、船内では毎日6時間近くアニメーションの上映会が開かれます。ロシア人は勿論のこと、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各国からアニメーション作家が集います。
そうして上映が終わったあとは夕食を食べ、夜が更けるまで船内のラウンジでお互いの国のこと、文化のこと、そしてもちろんアニメーションについて酒を片手に語ります。
そう、KROKは30年続く「船上の映画祭」なんです。
ちょっと、いや、大分変わってる。
今回はその旅路の思い出を動画に纏めたので、さらっとご紹介します。
まず映画祭ですが、もちのろんで現地集合です。
21日にロシアに着いて、プロレタルスカヤ駅をバスで10分くらい走った先のサンクトペテルブルク・リバーターミナルとかいう波止場に参加者は向かいます。地理わからん。
ちなみにここに至るまでの道中、ほぼ英語は通じません。私は英語がお世辞にも上手いとは言えず、また同行者の旦那は生まれつき難聴でヒアリング力は壊滅、加えてロシア人の多くは英語を知らない。無理ゲー。
たまたま乗り合わせたタクシーの強面おじさんドライバー(優しい)に、グーグル先生、ポケトーク、翻訳辞書で英⇔日⇔露語のシャトルランをして、結果、おじさん(優しい)にほぼ現地まで案内されました。おじさん……!
で、コンスタンティン・シモノブ号。
それがクルーズ舟の名前です。
デカい(詳しくは動画で)。
続けて3日目、ネヴァ川上流の観光地マンドロギ。
この時点で既に友人ができていた我々は、久しぶりに船外に放流されホッと一息。友人と語りつつロシアの自然の中を散策。実に気持ち良かったです。
そして午後はペトロザヴォーツクのキジ島。
マンドロギ同様、ここもカレリア共和国の観光名所ですが、共に船が無いとなかなか行けない場所なので、普通にクルーズ観光で日本人が行こうと思ったら30万は軽くかかる(私調べ)。
が、KROK映画祭の参加者は皆、宿泊費、昼・夕食代がタダ。嘘やんと思うほどに贅沢である。ちなみにご飯は「ほ、本当にこれが無賃で……!?」と思うくらい美味しいので謎の罪悪感が湧き上がるレベル。2キロ太った。
独特な雰囲気、キジ島。
その間も空いた時間は、ずっと日がな一日船の上で上映会である。
夜には「お楽しみ会」という名で漫才大会が開かれている。ほろ酔いのロシア人たち。浴びるように酒を飲む。つよい。
キリロ・ベロゼルスキー修道院。
実はここに至るまでにもう一つ観光地に寄って、由緒ある古き潜水艦も見た。が、大雨で動画が無いため省略。
こちらの修道院は湖畔の近くにあり、シンとして静か。なのに、一歩教会内に足を踏み入れると、厳かな祈りの声が耳から脳から体いっぱいに広がるのが不思議な体験でした。ロシアらしい曇天に白壁が映える。美しいね……。
め、召される………
そしてラスト地点はモスクワ。
名残惜しさも残しつつ、下船。
前夜2時までラウンジで友人と飲んだせいで、ややだるい。悲しい。だるい。また会おうねとインスタでバイバイ。
今もその友人とは繋がっている。
ということでKROK映画祭、かなり早足ですがこんな感じ。
実はありがたいことに、私の手掛けた作品は初日のオープニングセレモニーのトップでした。おかげでその後は「あぁ、あれね!あの恐竜のやつね!見た見た!」と色々な方に言ってもらえて交流が捗ったのは助かった……両手いっぱいの大感謝。
普通に、日本からの参加は珍しかったのもある。
■まとめ■
いま、また行きたいなぁと思います。
アニメーションが好きな方は本当に行って損無し。
ほぼ一日中アニメーションをパイプ椅子で見るのは体力的にもキツいけど(ちなみにその日の上映会に参加するかしないかは個人の自由です)、心は大満足になれるので。
船から見るロシアの眺めも良い。
夜は満点の星。朝は薄霧越しに虹がかかる。
ただ、「ハートフル特集」と銘打って、その実グロアニメ特集だったのは……ほんと、やってくれたなという感じ……(トラウマ)。
※ちなみに今回の旅に同行した旦那のノートの方が《《《数倍》》》情報量が多いので、もし次回以降 KROKに参加する人はそっちを見るのをオススメするぞ!
また行きたいと思えるロシア。
アニメを作るということ。
アニメを見るということ。
アニメを愛するということ。
それを改めて感じることのできるお祭り。
世界には、素敵なアニメがたくさんある。
■ p.s .
本当に美味しかった……
お腹減ってきたね。