愛猫との別れ。備忘録

公開用ではないのでいきなり始めます

土曜日
まだまだ元気でドアを開け俺の部屋(2階)に乱入し水を求めて大騒ぎ。どう考えても俺の部屋に来るより水場へ移動する方がローカロリーだと思うのだが…どうにも入れたてを飲みたいらしい

日曜日
急に様子がおかしくなる。寝床からあまり動かず行動は水を飲むのみ、去年から命を繋いでくれたチュールも全く食べなくなる(食事量は減っていたためこれは急ではないのだが)。家族と病院につれていくか悩んだが数年前に旅立った先住猫は延命しようとして苦しそうにさせてしまったのでやめた。この時点でもう助からないだろうなと一匹の最後を目にしたことで何となく理解していたがこの日はドアを開けてトイレには行ったようだ(家族が開けたのかも) 
追記:猫が開けてたらしい

月曜日
寝たきりになる。この日は仕事なので家族に任せたが容態は悪くなる一方だった、水はまだたくさん飲むしトイレにも行ったらしい

火曜日(深夜)
夜鳴きが激しくなる。人の気配が消えてしばらくすると鳴き始めてしまう、家族が休みの日だったため家族に対応を任せる形になる

火曜日(朝~)
朝は普通に横になっていた。家族によると少し食事をしたらしい。仕事のため家族に任せ離脱、このあたりでいよいよと考え水曜を休みにすることに。仕事でボコボコにされながら帰宅、家族によると水も少ししか飲んでいないらしい。とりあえず撫でてあげるもここからゴロゴロを言わなくなった、この段階まで来るともう万に一つも回復の可能性はないだろうと思いまだ希望を持ってた自分に少し呆れた。このあたりから病院に行っておけばもしかしたら…と思ったものの壁に吐き出された食事の残骸を見つけもう何も受け付けず何をしてもこうなってたんだろうなと思った。認知によるものかトイレはその辺にしていた、つまりまだ意識してトイレをしていたようだ

水曜(深夜)
水曜は休みにしていたのでずっと撫でてあげていた。寝床は風呂場の端っこを選んでいたのだがそこを拠点にとにかく一緒にいた。しかしここで様子が変わり浴場に入ろうとしていたようだ。ドアを開けてあげるとヨロヨロ入っていきなんと浴槽(蓋はしてある)に登りうろうろしていた。元気なときはここに登り何故か残り湯を飲んでいたことを思いだしどうかと思ったが流石に飲まなかった。少し散策し満足したのか寝床に戻りまた横になった。完全に寝たかなと思い少し席を外すと数分後大きな声で鳴き出した。何事かと思うとなんと階段を1段登っておりそこからさらに上へ行こうとしていた。猫の意思に任せることにした俺は後ろから支えながら1段ずつ階段を登っていった。階段を登りきると猫は一目散に俺の部屋へ、そして俺の部屋に来たときに休んでいたスペースに直行するとそこで横になり休み始めた。ここで俺に会いに来たんだとわかると涙が溢れて止まらなかった、先住猫が逝ってから涙を流さず今回もうどうしようもないとわかっても不思議と涙が出なかったのだがこれはダメだった。一応元気だった頃は俺の部屋に来る=水や食事の要求だったので出してみたが手をつけず。ならばと望み通り一緒にいてやり約1時間後再び階段へ移動。登りと違って下りは援護のしようがなく危ないのでだっこをして降りることに、そういえばよくこうして一緒に降りてたなぁ。そして寝床に戻り猫は就寝(してたと思う)俺は猫をずっと撫でてやり家族が起き出したところで交代、家族は基本的に静かにさせてやるスタンスだったのでずっと起きてた俺に驚いていた

水曜(昼~)
ついに猫が離れているとき鳴き声をはっさなくなった、近くによると追い払うように鳴く。この瞬間猫の精神は早朝、もしくは最後の力を振り絞り俺に会いに来たときに逝ってしまったんだと理解した。外敵と家族の区別がつかなくなってたのである。ここから俺も気づかれないように遠くから見守る方向へとシフト、寝返りをうつ姿を見守る。家族がここで他の猫(あと2匹いる)と気づかれないようにお別れ会をしていた

木曜(朝)
トイレが垂れ流し状態になり全身が濡れていた。仕事前だったがもう仕事している間に全てが終わってしまうだろうなと理解していた

木曜(昼)
仕事に手がつかずボケッとすごす。そして昼食後に電話がかかってきて猫が逝ってしまったのを聞いた。衝動的に休憩スペースに移動し気持ちを吐き出したかったのでこのnoteを書きました


ここから追記
木曜(夜)
帰宅後猫の亡骸を見た瞬間込み上げてくるものが耐えきれず号泣、火曜日に枯れたと思ってたけどまだ出るみたいだ。変わり果ててしまった…というほど見た目には変化がないが確かに逝ってしまっている猫をだっこしとにかく泣いた。ほんとは布団に入れて寝たいくらいだったが腐敗してしまうので泣く泣く棺代わりの段ボールに戻してやり腐敗防止のため保冷剤などを変えていた。ここで火葬の予約を行った、次の日の午後に来るとのこと
ここでスマホの待受を逝ってしまった猫の生前の寝姿に変更した。逆に辛いかもしれないけど…

金曜
この日は在宅勤務にしたので火葬の対応は自分が行うことに。猫の亡骸を撫でてやりつつ時間を待つ。残り20分となったところで流石にもう腐敗は大丈夫だろうと思いだっこしたり撫でてやったり毛並みを整えてやったり一緒に横になったりと今までしたことを懐かしみながら振り返った。涙はもう枯れたらしく出なかった。そして火葬対応の時間、今までの感謝を想い火葬車へ。数時間後火葬車が戻ってきて遺骨を受け取った、先住猫の時と同じようなケースに入るかと思ったけど全然違った。これはこれで並べたときに一目でわかるから良いかなと思った。そして先住猫の隣に遺骨をおいてやり完全に逝ってしまった猫に祈りを捧げた。どうか安らかに、天国で久しぶりに先住猫と遊んで貰ってるといいな


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