見出し画像

3Dプリンタ×釣り🎣

3Dプリンタが一般ユーザ向けに出てきたころ(2010年くらい?)面白そうだなとは思っていましたが、値段も高く造形速度も遅かったので、遠目に眺めているだけでした。

時は流れて2020年くらいになると値段はどんどん下がり、インクジェットプリンタ🖨️並みに。(実際には高級機と廉価機に二分した感じ)
数が出たおかげか、フィラメントも2~3千円で買える時代になっていました。

「インクジェットプリンタと同じくらいの値段なら、一家に一台くらいあっても良いんじゃね?」ということで、2021年末にAmazonでポチりました。
えぇ、特に何を作りたいという目的も無しに・・・
(こういうのはイキオイが大事だと思っている)

3Dプリンタ

まずは3Dプリンタの紹介から。
使用している3DプリンタはKingroonのKP3S。

2021年末にAmazonで2万円切るくらいで購入。
ダイレクトエクストルーダ式で、ヒートブロック260℃、ベッド110℃まで加熱できるので、そこそこいろいろな素材のフィラメントを使えそうだと思ったのが購入の決め手。

改造はビルドプレートをPEI鋼板に変え、3D Touchをつけたくらいです。(あ、ノズルも交換してたわ)

フィラメント

使用しているフィラメントの種類についても軽く紹介。

PLA

【ザ・定番】
値段安い、固い、対候性あまりない(らしい)
結構適当な設定でも失敗せず出力できるので、造形の出力確認とかに使うこともある。
対候性というより、熱に弱いのが欠点(夏の車内だと軟化する可能性があるとか)

TPU

【柔らか素材】
値段安い、柔らかいけどグニャグニャではない、対候性あり
実験的に3年ほど屋外に雨ざらしで放置してみましたが、柔軟性失われず。(若干黄ばんだくらい)
ぶつけても壊れないし、対象物に傷をつけないので使用率高め。

PETG,PETG-CF

【万能選手】
値段安い、そこそこ固い、対候性はある気もする(浜辺に打ち上げられたPETボトルもそんなに崩壊していないしね😞)
CFは炭素繊維(Carbon Fiber)入りでちょっと強い。(気がする)
糸引きはどうしても出るけど、ライターで炙ればOK。

PC-CF

【頑丈】
値段まあまあ、そこそこ固い、対候性あり
PCはポリカーボネートで、CFは炭素繊維入り。
力が掛かったり、強度が必要なところで使用。
吸湿とか温度高めとか少々気を遣う。けど良い奴。

主に使用しているのは、TPUPETG-CFですね。

釣り関係で作ったもの

この3年間でなんやかんや作ってきましたが、趣味の釣り関係で作ったものを(だいたい)時系列順に並べてみました。
詳細は(気が向いたら)別途記事にしようと思いますが、まずはざっと紹介のみで😋

・ノットアシスト&ラインブレイカー(の一部)(2021/12)PETG

黒くて丸いパーツ

シンプルな形状の小さなパーツですが、これが重要

・タイラバネクタイ抑えパーツ(2022/3)TPU

オレンジのパーツ

所謂バックファイヤーキャップですが、ネクタイが広がるように釣鐘形にしてます。
(さほど効果に違いはなかったけどね)

・ロッドホルダー(2022/4)TPU

ロッドホルダー(プロト版)
折り畳める

ドカットにロッドホルダー付けようとするとハンドルに干渉する問題を何とかするため、折りたたみ式で作成。
(この後もうちょい問題修正して完成させたけど、写真がプロト版しかなかった)

・竿尻キャップ(2022/5)TPU

竿尻の丸い部分

置き竿で青物に竿持っていかれないように、竿尻に膨らみ持たせて引っかかるようにしてます。
(フィットしすぎてて、どの部分が自作かわからんね)

・タイラバ遊動パーツ(2022/7)TPU

サルカンの付いた黒いパーツ

ビンビンスイッチ的な何かを作ろうとして、ジグタイラバなるものを生み出してしまった。実は船アオリ仕掛けにも使えるスグレモノ😄

・ラインストッパー(2022/10)TPU

黒いパーツ

古いリールのラインストッパーが破損したので作成。単なる飾りです。

・ロッドガード(2022/10)TPU

真ん中の黒いパーツ

船のロッドホルダーによっては、バット部のブランクスが削られる事があるので保護パーツを作成。

・ツールボックス立て(2023/4)PETG

黒いバント状のパーツ

小物入れが倒れないように押さえのパーツを作成。裏でロッドホルダーを止めるネジと一緒に止めています。

・ニードル(2023/5)PC-CF

ネジ部分

お祭り解き用のニードルを普段は針先が出ないように収納するため、ネジ部分を作成。
(普通のネジに穴開けるのは大変やからね)

・ライン巻き(2023/1)PETG

黒と白の丸&六角形のパーツ

高速リサイクラーでライン回収して塩抜きするためのライン巻き。ちなみに、ハンドル1回転で1mになるように作った(わけではないけど、結果的にそうなってる)

・プラダンカッター(2023/8)PETG

・高速リサイクラー関係(2023/12)PC-CF

もうどれとも言えない

高速リサイクラーめっちゃ良いんですが、テンションかける構造が納得いかなくて、魔改造しまくってます😅

・電動リールのバッテリーケース(2023/12)TPU

ケーブルに付いてるパーツと受けの部分

防水バッグからバッテリーケーブルを引き出すためのコネクタ。完全防水ではないけど、船の上で潮被るくらいなら耐える。

・ドカット天板メッシュ掛け(2024/5)PETG-CF

・タコジグ錘の型(2024/6)PETG-CF

左上の赤紫色の造形物

錘の型をプリンタで出力して、耐熱シリコンで型取り。溶かした鉛を流し込めば完成。
(3D-CADで重量も計算できることに気付いてしまった)

・仕掛け巻き(2024/7)PETG

黒いメガネ状パーツ

弓角やショアタイラバ、青物ノマセの仕掛け等、長いハリスの仕掛けを素早く出せることに特化した仕掛け巻き。
これも数パターン作って試行錯誤してますね。

・フィッシュグリップのガイド(2024/7)PETG-CF

赤紫色のパーツ

フィッシュグリップの口の部分に隙間があり、青物が暴れるとズレて外れやすかったので、遊びをなくすためのガイドを作成。

まとめ

「とうとう3Dプリンタ買っちまったぜ」と同僚に話すと、「ルアーでも作んの?」と即返しされました😅
ルアー作るんだったら、FDM(熱溶解積層)ではなくSLA(光造形)でしょうね。(残念ながらルアーを作るほどのデザインセンスはない)

ここでは釣りに関する例をメインで取り上げましたが、他にも加工のための治具や、ちょっとした小物をぴったりサイズで作れるので、3Dプリンタ買って正解でした。

とはいえ、3D-CADを使ったり、穴あけ・やすり掛けなどの追加工が必要だったり、なによりプリンタ本体のメンテが必要だったりするわけで、まだまだ3Dプリンタが万人向けというわけではなさそうですけどね。
取れたガイドのスレッド巻き直しや、リールをバラシてのメンテなんかは自分でやっちゃうよって人は、3Dプリンタ持っていて損はないと思いますよ👍

いいなと思ったら応援しよう!

Kiik
ちょっと役に立ったなって思ったら、コーヒー一杯おごってください☕