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PIERROTのライブに行ってきた

昨日!10月12日!ANDROGYNOS- under the Red Moon -に行ってきたよ!!

※もともとツイートしようと思ってたけど下書き長すぎてなんか気が引けたのでとりあえずまとめただけのnoteなので、これまでのnoteとは違い日記みたいな感じです。予めご了承ください。




私の兄はピエラーであり、キリターである。世代的にはドンピシャより少し下だけれど、高校生だか大学生の頃にキリトのソロライブかトークイベントか何かに行って最前列に座り、「どうしたらキリトになれますか?」と質問していたくらいのキリターである。ちなみにその時キリトさんは「まずは美千子(=キリトのお母様)と養子縁組してもらって……」とか答えてくれたらしい。真顔でボケるキリトさん。

そんな兄に連れられて行ってきました!!ANDROGYNOS!!!

私はどれくらいPIERROTないしキリト(ないしAngelo)が好きかというと、ヴィジュアル系の中でひとつだけ好きなバンドを挙げろと言われたら迷わずに答えるくらい、好きです。ヴィジュアル系に限らなくても、これまで好きになってきたアーティストとして絶対に挙げるくらいには好き。

ヴィジュアル系をよく聴いていた思春期の頃、Angeloは現在進行形だったけど、PIERROTは「解散した=もうやることのないバンド」だという大前提だった。「歴史」みたいな認識で、「昔の曲」だと思っていた。

兄から20000曲以上の曲を入れてもらっていたiPodに1500円のイヤホンを繋げて、登下校時に毎日聴いていた。そのお気に入りの曲をまとめたプレイリストの中に、PIERROTもたくさん入れていた。そんなPIERROTの曲たちをまさか生で聴ける日が来るなんて、あの頃の自分に教えてあげたい。


大学生になりスマホを使うようになってからは、自分のiTunesと同期した曲やサブスクで音楽を聴くようになり、サブスクにないPIERROTは日常で自分で口ずさむことこそあれど聴くことはほぼ無くなっていた。兄からライブに行くか聞かれたのが割と急だった(ギリギリで生きてる兄の性格上)こともありそんなに心構えできず、良くも悪くも気楽な気持ちでライブに来ていた。

なのに、休憩明けPIERROTが始まり、初っ端HEAVENで白い羽が舞い落ちる映像のなか真っ白な衣装で歌うキリトを見て、思わず泣きそうになってしまった。あの頃からHEAVENがずっと大好きで、HEAVENから始まるあのアルバムが大好きだった。ステージの音と光がキラキラ眩しかった。

2曲目PSYCHEDELIC LOVERも、最近PIERROTのサブスクが解禁されて真っ先に聴いたくらいには好きな曲。その後もイントロの度に沸く周囲と同じテンションではないのに全曲覚えていてわかるし、なんなら振り付けも半分くらいはわかってしまう自分に笑ってしまった。

そして「アンコールで絶対やる!!!」と兄が早口で何やら口走っていたHUMAN GATE。

きっと誰もが同じだけの 苦しみ背負いながら
それでも笑顔見せている
いつか無機質な現実で たとえ動けなくても
それでも生きていかなければ

HUMAN GATEのサビの歌詞

非現実の夢の世界から現実に戻らなければいけないライブの終わり。「子どもの頃夢見た白馬の騎士」なんて現れない「灰色の毎日」=現実で、「唇噛んで」、「涙を流」して、しんどくても、動けなくても、日常は続くんだ、それでも生きていくんだと優しく寄り添い力強く背中を押す曲。ライブのアンコールになんてぴったりの歌詞なんだと感極まってしまった。




私が思春期に好きだったアーティストたちは活動を減らしていたりやめてしまったり、解散してしまったりしていた人たちばかりだった。だけど、思春期が終わる頃に好きになった東京事変は数年後に復活し、SixTONESを好きになってその軌跡をずっとおっていられて、"同時代性"ってなんて尊くて素晴らしいだろう、とこの数年はずっと思っていた。

自分にとってPIERROTは完全に過去の歴史のような半分は幻のような存在、つまり"同時代性"とはかけ離れた存在だったPIERROTが、同じ空間で演奏していて、その爆音が絶え間なく耳に注がれて、数えきれないほどのピエラーさんたちがヘドバンしたり踊ったりしているのが視界には映っているの見て、PIERROTが急に実態を持って"現在"に現実として浮かび上がってきた感じがした。

とはいえ、これが自分にとって最初であり最後のPIERROTのライブになるんだろうな、この場にいられて良かったな、と噛み締めるように聴いていた。

そんな中で「かつて憎きライバルだったDIRは、今では世界で一番PIERROTを辞めさせてくれない存在です」と来年のワンマンライブを発表して"未来"まで提示されて、今日初めてライブに来た自分でさえ胸がいっぱいになった。当時から追っていたであろう近くのピエラーさんが泣き崩れるのを見て、その気持ちを想像して、"同時代性"ってこれなんだって強烈に実感した。

ついでに25年後のSixTONESを想像して、ちょっと泣いた。


来年2月のライブはどうしても行けないから、その後もPIERROTやめないでほしいなあ。昨日聴けなかった曲たちもライブで聴きたい。お願いDIRさん!!これからもPIERROTを辞めさせないで!!

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