あえて泣かせる育児
うちの家族は、どちらかというと溜め込む。
ちょっとイヤなことがあっても、別にいいやとなかったふりをしたり。他の人のこと考えたり。
心のつらい・イヤだを感じるコップみたいなのが多分あって、それにどんどん注がれていく。
コップが満タンになるまでは、自分でもそこまでつらいを溜め込んでるとか考えてないように思う。
ただ、少しずつ、少しずつ溜まったソレは、
勝手には減らない。
なのである程度、多くなると、ほんのちょっとのことでもココロから気持ちがあふれやすくなる。
過敏になるというか。ほんとはそっちが本当なのかもしれないけど、そんなに過敏に反応してることを周りにきづかれるのが、すごくイヤなんだと思う。
だから、私が落ち込んでしまうときも、多分それはきっかけなだけで、今までのナニカが溜まりまくってそろそろ限界ですよ~とお知らせしてくれてるのかもしれない。
子供たちもそうだ。
泣くきっかけは、「○○がイヤだった!」と言ってるけれど、そのイヤを受けとめても解決しても、理論づけてもどうにもならない。
とにかく泣いて泣いて、イヤで溜まったコップの中身が空になるまで、受けとめて、泣かせてあげるのが大事なんだろうなと思う。
「こんなに泣かせて」とか、
「そんなに泣かないの」とか、
そんな声も耳にするんだけど、
言ってる人も大した意味はなくつい口癖のように自分が育てた、育てられた時代の呪縛が、つい言わせちゃうのかもしれないけれど。
泣かせない育児ではなくて、あえて泣かせる?
泣いたらとにかくしっかりと、泣かせてあげる。最後まで受けとめる。
今日は、幼稚園に迎えにいったあと、息子はいつものように園庭で遊んでいた。…が突然泣きだした。大泣きした。
「○○がイヤだった」と言ってるが、
そのあとも、滝のように涙は流れ、
抱っこしても泣きやまず、結局家に帰っても
いろいろ理由をつけては、泣きまくった。
こうなったときは、とにかく抱っこして、
泣きまくる息子を抱きしめて、
その感情につきあうことにしている。
朝起きたらママがいなかった事も、マラソン大会の練習でたくさん大人数で走ったことも、とにかく色んなイヤがあったんだろうなと。
とにかく泣いて泣いて、オヤツを食べたらスッキリして、いつもの息子に戻って、
YouTubeを見たりしはじめた。
スコールが降ったあとの空のように晴れやかな顔で。
これにつきあうには、私の心の余裕がないとむずかしい。
今日は5時間のパートのあとクタクタだったけど30分ほど昼寝をしておいてよかった。
子供を見習って、私も自分が落ち込んだときに本当は泣いたらいいのかもしれない。
でも大人になって泣くのが下手になってしまってるから、せめて頭の中に負の感情が出てきたとき、心がどんよりとしているとき、頭の中でもう1人の私がそれに寄り添ってあげたらいいのかもしれない。
気持ちがどんよりしてる→どうやったら上がるか?じゃなくて、
「今は気持ちがどんよりしてるな」と眺める。受けとめる。
本当はその気持ちを誰かに聞いてもらったり、紙に書いたりしたらいいのかもしれないけど、急にドーンと落ち込みの渦にのまれてしまった時は、
そういった表現方法も怖くてできなかったり、気持ちが固まってしまっていて、
何にそんなに落ち込んでいるのかもわからなくなるので
ただただ、見つめる。それができるようになりたい。
私の中の「良い子癖」や「私が泣くと母が悲しい顔をする」呪縛は、
そろそろ自分で解き放ってもいいんじゃないか。
常にニコニコなママじゃなくて、ママも泣いていい。
怒っていい育児を私はしたい。