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26歳とねこと映画

この狭い8畳の部屋には私の好きが詰まっている。

自分で撮った空の写真、ふんわり光るフェアリーライト、お気に入りの本と映画が詰まったブラウンの本棚、それからちょっととぼけた柄のある黒猫がいっぴき。

私はこの部屋が好きだ。風通しが良く、家の中で一番日の光が入る。
窓を開けて、本を読みながら車が走る音を聞くのが好きだ。

お気に入りに囲まれた私は最強になる。私はオタク気質な人間なので、好きになったものはとことん掘り下げて好きになる。その作業を黙々とできるこの部屋は、私のオアシスだ。

朝はコーヒーを入れて、Huluで海外ドラマを見ながら簡単な朝食をとる。
夜はプロジェクターで、フェアリーライトをつけて、お酒を飲みながら大好きな映画を見る。

私は放っておくと、一日中部屋に篭って映画ばかり見てしまう。だけど、それをひとつも悪いとは思っていない。
インプットの量は、多ければ多いほどいい。いつか自分の一部になってくれるから。

26歳、OL、土日休み、Hulu、映画、海外ドラマ、黒猫。

単語だけで私の人生を想像するのは容易い。
でも、私の心の中は一体誰にわかるというのだろう。

パターソンのような生活もいいな、と思う。
変わらない毎日と、少しのイレギュラー。
そんな私でも心を動かされたり、自分でがむしゃらに行動したり、そんな時も、ある。

この部屋には26歳のOLとねこがいる。
そして大好きな映画とお気に入りの本棚と、好きなものがたくさん。

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