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【マジレンジャー】47話~最終話
Stage.47「君にかける魔法 〜ルルド・ゴルディーロ〜」
マジ47話見た 出征前に慌ただしく式を挙げるカップル、なんか最近こんなん見たなと思ったら再放送中の朝ドラ「マー姉ちゃん」であった その展開で行くと麗ちんが出版屋さんになってしまうわけだが……/プロポーズの瞬間のお父さんの微妙な表情よ 本人も曰く5歳から急に花嫁だものなあ
— 望戸 (@seamoon15) March 12, 2022
『マー姉ちゃん』どころか、よく考えたら『カムカムエブリバディ』も安子と稔さんがばたばた祝言を挙げていたような。出版屋さんよりはおはぎ屋さんの方がまだ麗っぽい気もする。なお『カムカム~』はジョーさん推し。五代君の2000の技にはトランペットの演奏は入っているのだろうか。
天空聖界に帰り戦いに身を投じれば必ず自分が死ぬと分かっているからこそ、麗の思いに気づかぬふりをし、拒絶するヒカル先生。もう二度と会えないからこそ、自分の思いをきちんと伝えたい麗。ヒカル先生の思いやりも、麗の一世一代の我が儘も、理解できるだけにもどかしい。きょうだいの如くやきもき。
— 望戸 (@seamoon15) March 12, 2022
普段はきょうだいのフォロー役に回っている麗が珍しく見せた強い感情。去り行く人に自分の気持ちを一方的に託そうとするのは、残される側の単なるエゴと言ってしまうこともできるだろう。
ヒカル先生のやり方はスマートで大人でそつがない。「思い出」とラベルを付けた箱に片付けてしまえば、生々しい心を直視せずに済む。そして一度片付けてしまった心は、戦いの邪魔にならないところにそっと置いておくことができる。
だが、麗はまだ子どもなのだ。大人びて見えても、大人の手口なんて知らない。彼女の心は一見片付いているように見えて、実は上から乱暴に蓋をしているだけだ。隙間から漏れ出た感情はやがて強い光を放ち、隠しようが無くなってしまう。
しかしすべての告白が衆人環視で行われるあたり、あの家族にプライバシーは無いのかと一瞬心配したが、「家族の絆」を一番に重んじる(スフィンクス様のお墨付き)小津家にとっては家族が増えるか増えないかの一大事であり、当人たちにとっても喜ばしいことであるので、あえて隠す必要もないのだろうな
— 望戸 (@seamoon15) March 12, 2022
ぱっと見では一番生産性のなさそうな恋愛をしている芳香からして、劇中では麗より先にウエディングドレス姿を披露しているのである(未遂だが)。小津きょうだいの価値観の中では、恋愛と結婚は分かちがたく結びついているのだろう。元が大家族であるがゆえに、ひとりやふたり増えたところで喜びこそすれストレスには感じないのかもしれない。
かくいうスフィンクス様は先日の問答で人間の可能性をみとめ、神罰の執行をやめるよう提案する。あのガチガチ神罰派のスフィンクス様が! しかしその願いは聞き入れられず、彼女はマルデヨーナ世界へ隠遁する。知恵と理性の冥府神として、どうしても譲れない一線が彼女にもあったということか。
— 望戸 (@seamoon15) March 12, 2022
ン・マによる破壊と人間による発展をはかりにかけて、スフィンクスは後者を選択した。お眼鏡にかなうことができて何より(眼鏡だけに)。
Stage.48「決戦 〜マジ・マジュール・ゴゴール・ジンガジン〜」
マジ48話見た 「勇気とは、己を知り、信じること」。魔法の源たるポジティブな強いエネルギーを餌にして、飢餓と虚無の化身ン・マは己の飢えを満たそうとする。ルナジェルとスノージェルの助けを期待したいところではあるが、時間すら食らい超越してしまうン・マに対して勝ち目あるのか……?
— 望戸 (@seamoon15) March 13, 2022
ン・マの飢えは魔法のエネルギーをいくら食らったところで癒されはしないのだろうと思うとなんだか気の毒にもなる。すべてを飲み干して時間も空間もなくなったとき、虚無に一人取り残されるン・マは何を思うのだろう。
折角増えた家族も、やっと取り戻した家族も、瞬く間に失われていく。きょうだいはまた5人だけに戻ってしまったが、一度手に入れたものを理不尽に再度奪われることの悲しみと絶望よ。だが、それでも彼らは立ち上がらねばならぬ。ルナジェルの言う通りに、5人は最後で最強の希望なのだから。
— 望戸 (@seamoon15) March 13, 2022
ただ悲しみの底に揺蕩っているよりも、一度浮かび上がったところを再度深淵へ叩きつけられるほうがよっぽどダメージが大きい。落差が大きければ大きいほど、つまり数瞬前が幸せであればあるほど、それを失うことは悲劇であり、恐怖だ。
きょうだいたちも、最大級の絶望に遭遇してしまった。唯一救いがあるとすれば、それはきょうだい5人が誰一人として欠けていないことだ。そして、5人それぞれの身体の中には、消えていった家族たちの思いが熱い血潮となってめぐっている。もはやきょうだいは、物語のはじめのころのような、たった5人のチームではない。目には見えないけれど、確かに家族から受け継いだものが息づいている。
前の回であんなにおちゃめな神父をやっていたスモーキーが今回身体を張って麗を守るのずるいじゃん、泣くわ
— 望戸 (@seamoon15) March 13, 2022
三枚目の唐突なシリアスは反則。
Final Stage「伝説への帰還 〜マージ・マジ・マジェンド〜」
マジ49話見た 最終回なのにOPがちゃんとある! しっかり見納めできてそれはそれでよし/「我ら魔法家族!」溢れる勇気でン・マを溢れさせて倒す作戦。飢餓の神であるン・マが満たされる。再復活は当分なさそう/一年後、住む場所は違っても家族は家族(魁ちん学校は??)翼のボクシング再開が嬉しい
— 望戸 (@seamoon15) March 19, 2022
からっぽの心と体にポジティブな魔法のパワーを充填されて、ン・マもある意味では救われたのではなかろうか。インフェルシアの住人だからと言って、救われてはいけない道理はない。
そして家族は日常へ回帰する。父が戻り、麗は嫁に行き、魁はインフェルシアと地上を行ったり来たりの様子。戦いを始める前とはだいぶ様子が違ってしまったが、しかしこれが小津家にとっての新しい家族の形である。
かねての計画通りボクシングを再開した翼。父が帰還したことだし、蒔人もぜひ留学の夢をかなえてもらいたいところ。魁と山崎さんのその後は描かれずじまいだが、正体もバレていることだし、いっそ新しい家族として迎え入れる手もアリか。
夏映画だけ見れていないが、マジレンジャーこれにてひとまず完走。お疲れさまでした。