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【ボウケンジャー】第25話~第30話
Task.25「禁断の果実」
ボウケン25話見た ゴミから生まれたアクタガミ。作戦行動においては絵に描いたような独活の大木っぷりを見せてくれるが、丼5杯もご飯を食べられるのはある意味才能って気もする/風のシズカさん寝るときはふつうにパジャマなんですね ご飯食べたりお手洗いがあったり、普通の生活の様子が新鮮
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
ダークシャドウ、あんな古式ゆかしき和風の感じだけれど、シズカは案外現代っ子なのであった。お仕事モードの時はデキる女秘書みたいなコスプレをしているし、別に必ず純日本的な生活をしなければならないというわけでもないようだ。
シズカはあのアジトで暮らしているようだが、ヤイバ様やゲッコウ様はご飯やお風呂をどうしているのだろうか。もしかしてヤイバ様もオフの時は人間体になったりするのか。そもそももともと人間なのか? ガワ的な見た目が平常なのか? もしかしてシズカは人間のコスプレをしているだけなのか? 謎は深まるばかり。
映士は今話で2回アクタガミを見逃している。1度目にその無害さから。2度目に見逃したとき、アクタガミは知恵の果実の効力を失い、最初の状態に戻っていた。再び無害になったことで、彼は命をつないだわけだ。友情や同情にほだされて逃がしたのではなく、無害だから放逐したという言い訳もたつ。
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
賢いモードのアクタガミがどこまで計算していたのか、今となっては知る術もない。映士が自分を殺せないであろうことを、もしかしたら悟っていたのかも。
知恵を得て進化したアクタガミは人間から受け入れられず、地球環境のためと称して人類を駆逐せんとする。知恵を失ったアクタガミはすっかり敵意をなくしているが、さきの惨事とその化け物らしい見た目のため、またも人間との共存は望めない。人目につかない森の中だけが彼に残された安住の地なのだ。
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
映士も明石らも苦い思いを抱える中、映士からキュウリをもらったアクタガミだけがご機嫌で森へと消えていく。映士は「頭のいい奴が勝つ」とアクタガミに説いていたが、最後に本当に勝ったのははたして誰なのか/自分を無力化するためのお札を「友情の証」として託したアクタガミの心境やいかに……
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
むしろ勝った奴なんているのだろうか。
唐突に『リバイス』の話をするが、赤石とギフが実行せしめんとしていた「人類の戦略的退化」の見本が、この知恵の果実を失ったアクタガミの状態なのだろう。他者から与えられた指示と利益を喜んで受け入れ、疑問なく従う様子。滅ぼすためには効率が悪そうだが、支配するためにはちょうどいい加減になりそうだ。
Task.26「ガラスの靴」
ボウケン26話見た 女装というかコスプレ回だー!!! 出会え出会えー!!! 蒼太子とさくら王子お綺麗ですね!!! 映士執事の胡散臭さもよい!!!/菜月の読む世界名作絵本シリーズ、ちょっと懐かしい絵柄で時代を感じる バーコードはあるけどさすがにオリジナルの小道具かしらね
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
王子姿もドレス姿も似合うさくらさんのお美しさよ。話数を重ねながら見せてきた凛としたたたずまいがさらに綺麗さに拍車をかけている。さすがです。
最近の名作絵本シリーズはだいぶ少女漫画寄りの可愛らしい絵柄になっていると聞くが、菜月の読んでいるものはすこしレトロな雰囲気。といっても『ボウケンジャー』自体が2006年の作品なので、その頃にはまだレトロ系の方が主流だったようにも思う。時のたつのは早いものだ。
打って変わってお話はそこまで明るくない。12時を過ぎると魔法がとけなくなってしまうガラスの靴へ、せっせと新しいシンデレラを誘い続けるクロリンダ。王子様の膝元で踊り続ける彼女たちは、さくらの目から見ても幸せそうだ。だがその幸福はあくまでも押し付け、彼女らが自ら願ったものではない。
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
クロリンダ嬢については不勉強にも存じ上げなかったのでググるなどする。ロッシーニのオペラ版での義姉の名前とのこと。
ともあれ、クロリンダは新たな生贄を王子の元へ運び続けているがゆえに、王子に侍ることを許されている。彼女はそれを幸福だと信じていたが、さくらとの出会いにより、自分のそれも他の生贄たちと同様、押し付けられた義務的な幸福感であることに気づく。
西堀家のお嬢様であるさくらが本当に欲している物は、きっとお金で買えるようなものではないのだろう。彼女自身ですらまだわかっていないそれを、かりそめの王子などが与えられるはずもないのだ。/個人持ちの武器やビークルでのイケイケドンドンは目新しい感じ。よっぽど腹に据えかねたか。
— 望戸 (@seamoon15) June 17, 2022
ボウケンジャー各位が至上命題としている「自分だけの宝物」。それを探す人生の道程こそ冒険である。他人から与えられるのではなく、自ら追い求め、見つけ出すからこそ意味がある。菜月がハザードレベルだけでなく、背後の物語を含めて「宝物」をみとめるのと同じことだ。
Task.27「風水占いの罠」
ボウケン27話見た 開運おじさんあらわるの巻 安定の大和屋先生である とりあえず龍穴には宇宙ターミナル建てたくなりますね……/ターロンさん、ショウ・ロンポー指令を彷彿とさせるおちゃめな僕キャラである。角度によってちらりと見え隠れする首の宝玉がオシャレ上級者の予感。
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
絶対当たる風水盤VS絶対信じない男。軍配はあっけなく風水盤に上がり、明石は思いつく限りの不運に見舞われてしまう。出自的に陰陽道にも造詣が深い映士だけが、その効力を理解しているギャップがよい。見た目だけで言ったら明石とタメを張るくらい占いなんて信じなさそうなのだが。
「占いは信じない」と言い切る暁だが、風水克服のために使うのは信じないはずの開運グッズの数々。だが、主義主張を変えたわけではなく、それを渡してくれたみんなの気持ちに支えられることで、力づくで悪運を突破していくという剛毅なスタンスである/とはいえ開運財布を持ち始めるあたり人間臭くて◎
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
時折発揮されるチーフの小市民ムーブ、完璧人間の明石にも弱みがある事が分かって嬉しくなってしまう。おそらく真澄あたりとは同じ感想を分かち合えるのではなかろうか。
Task.28「伝説の鎧」
ボウケン28話見た アクセルラーを壊したせいで「総員出動」できなかった真墨のお話。そんなに大事なアイテムならぜひ予備の代替機をとも思うが、個人個人の仕様に合わせた一品ものだとすればそれもなかなか困難か。個人的な携帯としても使っているわけだし(蒼太のアドレス帳/菜月の占い然り)
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
あんなにガシガシ使っているから忘れそうになるが、本来携帯電話といえば精密機器のはずである。耐ショックだの耐水だのは冒険者仕様でがっつり対策してあるだろうが、いくら予防線を張ったところで壊れるときには壊れるのだ。……とはいえ、昨今のきな臭いネガティブ情勢を考えると、試作機の一つでも牧野先生の手元に置いておいて欲しかったのが正直なところ。あいにくそんな都合の良い予備は無く、真墨はひとまずお留守番である。
アクセルラーが無いなら無いなりに、いささかお行儀の悪いやり口でガイと渡り合う真墨。さすが元泥棒、もとい世界で2番目のトレジャーハンターである。罠とハッタリとクソ度胸によるスタンドプレー、明石と蒼太のいいとこどりって感じだ
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
残念ながらおとなしくお留守番をしているタマでは無い真墨、アクセルラーもなしに生身で現着。昔取った杵柄に加え、先輩たちの一筋縄ではいかないところをしっかり学習して成長しているようだ。正攻法ではなく搦め手ばかり真似していくのが真墨らしくて微笑ましい。
伝説の鎧を纏って無敵の強度を得たクエスターロボ・エリート(スタイリッシュ)に対して、戦力不足のこちらが取れる「今あるものを最大限に生かす」作戦は、持てるビークルを全投入した「究極の持久戦」である。外側から壊せないなら内部で自壊するのを待つ、敵が試運転中でないと踏み切りづらい一手。
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
クエスターロボが応急処置だけしかされていない半故障状態であることを知っていたからこそ、その手に踏み切れたという側面もあろう。結果的に真墨の独断専行、大正解である。ひと眠りしたら菜月のココアで大いに癒されてほしいところ。
— 望戸 (@seamoon15) June 25, 2022
クエスターロボ・エリートはなかなかかっこいい外見をしている。ジャリュウなんかは地中に専用のドックを持っていたが、クエスター組はどこで巨大ロボの設計・製作を行っているのだろうか。たった二人で組み上げたというだけでも驚嘆すべきところである。体力やら腕力やら、体内のゴードムエンジンがいい仕事しているのかも。
それにしても今回の真墨はお手柄であった。スーツや組織に依存しなくとも自力でミッションをこなせる胆力と、冷静に敵の状態を判断し、仲間の力も借りながら頭を使って追い込んでいく知力。まだまだ新人と思っていたが、そもそもボウケンジャーに入れるくらいなのだから、元々のポテンシャルが高いのだ。何もわからない菜月と二人三脚でトレジャーハントをしてきたという実績もある。まだまだ伸びしろがありそうだ。
Task.29「黄金の剣」
ボウケン29話見た レムリアの幻獣、頭の輪っかと穴だらけの飛べない羽が印象的 古代レムリア人は遺伝子改造で天使でも作ろうとしたのだろうか/とうとうリュウオーン様の出自が明らかに。部下に裏切られ、人類を憎むようになった元人間。一代でジャリュウ一族を築く有能さは憎しみの発露なのか?
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
冒険者のなれの果てであるリュウオーンと、今まさに冒険のただなかにいる明石。人間関係のトラブルもある意味、冒険に付きまとうリスクのひとつである。大がかりなアタックを敢行する際には、自分一人の力では限界がある事もあるだろう。その点、明石はよい仲間に恵まれた。リュウオーンの部下たちが離れていった理由がリュウオーン自身にあるのか、それとも部下たちの側にあるのかはわからないが、きっと適切なコミュニケーションが取れていなかったのだろうと予想する。誰も信じてくれないレムリア文明をひとり追い求める五十嵐博士の姿は、きっとかつてのリュウオーンに似ている。
黄金の卵と対になる黄金の剣は、正しい魂を持つ者のみが扱える。戦闘生物である幻獣を唯一制御するためのアイテムなので納得のセキュリティだが、判定には説得の余地あり。「持ち主を選んでるつもりか? ふざけるな! 俺が選んだんだお前を!」からの抜刀めちゃかっこいいな……!
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
告白シーンと見まごうチーフの説教。最高です。
リュウオーンは幻獣を操り人類を滅ぼすためなのでまあ正しくはない。五十嵐博士は研究のためなので人聞きはよいが、自分をかばった明石を捨て置いて先に行ってしまうあたりがよろしくない感じ。明石の「貴方を守る力、仲間を救える力」は目的意識がはっきりしており、剣側としても評価しやすかったか。
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
何を持って正しいとするかの判断基準が問題である。時代背景によってはリュウオーンや五十嵐博士こそ正しいとされるようなパターンもあったかもしれぬ。現代のわれわれから見ても一番「正しい」魂を持った明石が剣に選ばれたということは、レムリア人とわれわれの「正しさ」はそこまでかけ離れたものではないのだろう。奇跡的なことである。
五十嵐博士の気持ちもわからんでもないが。伝説の文明をただ一人で研究する困難さ(あの学術書も下手したら自費出版では?)、遺跡がすべて200年の昔に破壊されているという虚しさ。唯一の先行研究者は消息を絶ったと思ったら怪物になっている。せめて剣を手に入れ自らの正しさを証明したいと……。
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
もはや五十嵐博士のライフワークの物証となってくれるのはこの黄金の剣だけなのだ。それさえ持ち帰れば、博士は自らの人生を世に認めさせることが出来る。
しかし剣は明石を選んだ。博士の生涯をかけた研究はわずかに残された手掛かりを失ってしまう。五十嵐博士がレムリアの存在について一人で納得し、満足するならば問題はないのだが、わざわざ書籍を上梓するくらいだから他の人にも知ってもらいたいと思っているのは明らかであり、となると今回の件はかなり手痛いはずだ。ほかにもリュウオーンの壊し残した遺跡が現存していればよいのだが。
などといい感じで終わりかけていたら急に剣が変形したのでお茶吹きそうになった えっそういう??? どういう???/大神官は中身のない卵を拾って企み顔。レムリア文明はゴードムやアトランティスより前という話だから、大神官にとっても伝説の文明だったのかも。謎技術力でいったい何をする気だ?
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
ガジャ様も大抵フットワークが軽い。しかも手に入れたプレシャスを使いこなす賢さも持っているからたちが悪い。大神官ともなるとなまなかな頭の良さでは就任できないのであろう。とぼけた顔をして、実はなかなか手ごわい相手かもしれぬ。
Task.30「怒りの黄金魔人」
ボウケン30話見た 黄金のヒロインのお出ましですね!!!!!\ズバーン!/ ちんまり座って指いじいじするのも雛鳥のように明石について回るのも子どもに囲まれて嬉しそうなのもかわいいぞ! お姫様抱っこもよきだ! 「もう二度と離さない」らしいので明石とお幸せにね!!!(語弊)
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
前回拾った剣がまさかの大変身である。しかもかわいいタイプだ。言葉も「ズ」「バ」「ー」「ン」の4音しか使えない。それで何となく意思疎通できてしまうのだから不思議である。
正しい魂の持ち主である明石にひたすら懐いている様子が最高に微笑ましい。シノビマルちゃんらといい勝負である。
レムリアの卵は幻獣の保管容器ではなく、それ自体が幻獣を生み出すためのゆりかごである。クローニングした細胞によっていくらでも幻獣を生み出すことが出来る。隠し味のゴードムエンジンを加えて新たに生み出された幻獣・ゴードラムは頭のリングの位置が変わり、羽のエッジも鋭くスタイリッシュ。
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
前回のぼろぼろ天使から一転、ゴードムエンジン入りの幻獣はピカピカボディでやる気満々の御様子。この間は、長年放置されているうちにエネルギーが目減りしてしまったということなのかもしれぬ。となれば、ゴードムエンジンで無限の動力を手に入れたこの姿こそ、幻獣の本来の姿か。
鳴かぬなら殺してしまえとばかりに剣を破壊しようとするガジャだが、そうは問屋が卸さない。ズバーンと心を通わせた子どもたちはその声を聞くことが出来るようだ。笑顔や思いやり、友好の心こそがズバーンの求める「正しい魂」であり、子どもたちはそれを持っていた、ということだろう。ご注進感謝です
— 望戸 (@seamoon15) July 2, 2022
無邪気な子どもこそがズバーンの想定する「正しい魂」の持ち主であるというのなら、お守りよろしく明石にくっついているのも何となく納得する。古代レムリアでは、正しい魂を持つ要人やその家族・子どもらのボディーガード的な役目も任されていたのであろう。