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【RX】第31話~第34話

第31話「怪魔界を見た女」

×ガデゾーン→〇ガテゾーン(ずっと間違えて覚えていた……)

 ガテゾーン様、さすがは怪魔ロボット大隊隊長。自らの機械の体を活用した奇襲にアイデアとセンスが光る。まさか生首だけで飛んでくるとか、そんなホラー方面の振る舞いをなさるとは思わなんだ……。
 ヒーローが民間人に拳をふるうのはあんまり褒められた話ではないが、光太郎は濡れ衣をかぶせられた時とかく自力で解決(物理)してしまうイメージがある。そこが人間味と言えば人間味か。


第32話「愛と希望の大空」

 谷底へ転落した後、桃源郷伝説の残る山寺に保護されていたユウコ。その桃源郷こそがかつての怪魔界であり、寺の主ははるか昔に人間界へやってきたクライシス人の末裔であった。閉ざされた通路を再び開くためには、寺の幼い孫娘が心の底からそれを願う必要がある。マリバロンはユウコの姿をして孫娘を篭絡せんとしたが、本物のユウコの必死の呼びかけにより、危機はすんでのところで回避される。
 ゲートをオープンするには、地球上へばらばらに散らばった鍵を集めることと、怪魔界の血を引く子どもが地球側から祈りをささげること、この二つの段階を必ず踏まねばならない。地球人だけでもクライシス人だけでも、実行するのは困難だ。二つの種族が手を取り合ったときはじめて交流が再会されるように、かつてのクライシス人たちは取り計らったのであろう。クライシス皇帝の魔の手が伸びることを慮り、わざわざ国交を断絶するような慧眼の持ち主である。ありがたくも切ない事である。


第33話「瀬戸大橋の大決戦」

 四大隊長はそこそこ出張ってきているが、ジャーク将軍を外で見かけるのはなかなかレアな気がする。クライス要塞もステルス性や機動性では素晴らしいが、やはり地に足つけて拠点を築いてこその植民支配。以前の「水の城」もなかなか壮大な計画であったが、今回はさらにスケールが違う。なにせ四国一帯クライシスランドである。字面は楽しげだが、やろうとしていることは占拠による乗っ取りだ。
 その第一歩となるのが交通の要所を破壊することで、具体的には瀬戸大橋の爆破である。方法は至って原始的で、超強力な爆弾を体内に納めた怪魔異生獣ガゾラゲゾラが、シージャックした船ごと橋桁へ特攻するというもの。妙な小細工を弄するよりも、最終的にはシンプルな作戦の方がいいとの判断か。あとはマルチアイさえなければ完全犯罪になるところであった。
 出航した咸臨丸を追いかけるため、光太郎は遊覧ヘリを急遽借り受ける。印籠のように佐原航空の名前を出していたが、あとで社長に怒られたりはしないのだろうか……。ところで前にもこんなことがあったような気がするのだが(血清を届けた時か)、光太郎が飛び降りた後のヘリはどうなってしまったのだろう。無事不時着・回収されていることを祈るばかり。


第34話「四国空母化計画!!」

 日本各地で行方不明になる、超能力を持った子どもたち。デスマダーたちの狙いは、四国を岩盤から切り離し、子どもたちの潜在能力を使って完全なる浮遊島に仕立て上げたうえで、クライシスの超巨大空母とすることである。「なんだか本州から離れているし、いっそ別物としてぶんどってしまおう」という方向性自体はジャーク将軍と大差ないのだが、クライシス民衆のための用地として確保するのか、地上界を攻撃するための橋頭保として活用するのか、目指すゴールの違いが興味深い。ダスマダー的にはちまちま土地を奪うよりも一度更地にしてしまいたいくらいの勢いなのかもしれぬ。桃源郷を不毛の砂漠に変えたクライシス皇帝のことだから、そのあたりについてはお手のものであろう。

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