【マジレンジャー】16~20話
16話「門の鍵 〜ウザーラ・ウガロ〜」
リンことルナジェルが記憶喪失であったことについて。「門の鍵はマジトピアにいる」というインフェルシアの思い込みを逆手にとって、自分の記憶を徹底的に封印し、ただの人間のふりをして地上界に紛れる「木を隠すなら森の中」作戦……などと妄想していたのだが、結局はライジェルに倒されたことによるショックで一時的に記憶をなくしていただけのようだ。地上界にいる間どうやって生活していたのか非常に心配である。今までインフェルシアに発見されなかったのも奇跡的。
結局は鼻歌からマジトピア関係者であることが分かり、小津家に保護されるリン=ルナジェル。記憶をなくしても無意識に口ずさんでしまった子守歌は、魁たちだけでなくルナジェルにとってもまた、自らの幼いころを温かく包み込むような、大切な思い出のメロディだったのだろう。
17話「優しさはいらない 〜ウーザ・ドーザ・ウル・ウガロ〜」
父親の最後の姿について、ルナジェルから知らされるきょうだいたち。蒔人たちは人間として生きていた父の記憶を持っているはずだが、ルナジェルの語る英雄的なブレイジェルの姿と特に齟齬は生じていないようだ。仮に違和感があったとしても、さきに「母が魔法使いだった」というビッグニュースを乗り越えてきた彼らであるから、「父にはそういう一面もあったのか」程度の認識でいるのかもしれない。
対して魁はおそらくほとんど父親の記憶を持っておらず、ある意味では架空の人物のごとく、母やきょうだいの言葉から自らの理想の父親像を作り上げているはずだ。だからこそ、そこに追加で提示されたルナジェルの熱いブレイジェルトークをまるごと受け入れ、自らその考え方を実践することができたのだろう。魁にとっての父親像は自らが作り上げたただひとつのそれしかなく、そのすべてを無矛盾として受け入れるだけの柔軟性が魁にはあるのだ。
18話「力を合わせて 〜マージ・ジルマ・ジー・ジンガ〜」
「門の鍵」はあくまでも魔力による封印なので、鍵の本体たるルナジェルが弱れば効力も弱まってくるのかもしれない。ということで、力押しでこじ開けブランケン様。力こそパワー。
弱音を吐く弟妹を奮い立たせる蒔人。母から受け継いだ勇気と氷魔法で、見事ブランケンを撃破する。
そのブランケンが持っていた、ン・マ様の牙から作られし剣ヘルファングを、今度はウルザードが受け継ぐ。あちらでもこちらでも、引き継がれることで思いは強くなり、力となる。
19話「魔法のランプ 〜メーザ・ザザレ〜」
どこかの青いジンを彷彿とさせる陽気なリズムとともにやってきた猫魔人、スモーキー。ランプの精らしく願いをかなえてくれるというが、かなえる願いは一つだけとネタ元よりやや少なめ。実体があるのかないのかもよくわからない、煙のような姿をしている割に、お刺身は食べるしマタタビにも大興奮。ランプに入って頭だけひょっこり出してる姿がとてもかわいい。
ライジェルことメーミィは、ミイラ状態から無事復活。魁たちは見るからに宝物っぽいランプにばかり気を取られていたが、ナイメアにとっての「お宝」はライジェルミイラの方であった。価値観の相違。
ライジェルがインフェルシア側で復活してくれたことにより、マジトピアに戻ったルナジェルの安全がひとまずは担保されてめでたい。ライジェルの隠れシンパが他に居なければの話だが……。
20話「キスしてケロ 〜ゴール・ゴル・ゴルディーロ〜」
麗ちん頑張るの巻。いや、本当に頑張ったと思う……。
呪文について。きっと何か法則性があるのだろうなと思いつつ、深くは考えずに流し見している。とりあえず一節目が使用者を指してるっぽいのはなんとなくわかった。マジレンジャーの使用する呪文はマジトピアから「ハートに着信」しているものだが、あちらでマジレンジャー仕様にカスタムしてくれているのかもしれない。