【トッキュウジャー】6~10話+番外編

第6駅「探し物はなんですか」

 リーダーは君だ! 回。日本には「船頭多くして船山に上る」という諺があってだな。
 ただ、全員がリーダーと言っても、トッキュウジャーの5人はそれぞれ得意分野も苦手分野も違うので、誰か一人が突出することもなくうまいことバランスが取れているという印象。
 シュバルツ将軍の薔薇の花はただのオシャレではなく、その花びらの一つが盗聴器となって車体に付着していた。花吹雪のあとに花びらが一つくっついていたところで誰も不自然には思わないし、ナイスカモフラージュである。


番外編「烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル」

 かつて鎧武マラソンをしていたときに視聴していたので、放送順にここへ再掲。貴重なギャグ寄りの貴虎が見られて嬉しくなる。
 トッキュウジャーは沢芽市へ通りすがった立場のため、お話はどちらかというと『鎧武』寄り。アーマードライダーもトッキュウジャーもみなキャラが濃厚で、こってりした一時間であった。


第7駅「やるせなく、やる気なく」

 ハンコスタンピングでニンニン回。
 自分が悪いのに謝ることができず、どうしてもヒカリと距離を置いてしまうカグラ。わかるわかる、と深く頷きながら見ていた。怒られることや嫌われることへの恐怖、大変なことをしてしまったという自責の念と後悔、すぐに謝罪ができなかったことへの心苦しさときまり悪さ。色んな負の感情が渦巻いて、でも自分が悪いのだから人に相談することもできなくて、どうしようもなくなってしまうのだ。


第8駅「レインボーライン大爆破」

 さすがに乗客がライトたち5人だけでは、ワゴンさんのお商売も採算が取れない気がする。視聴者のあずかり知らぬところで一般乗客が乗り降りしているのか?
 チケットくんの生態(生?)については、深くツッコんだ方が負けという感じがぷんぷんと。そういう妖精なのだとでも思っておくのが吉である。


第9駅「思いは片道切符」

 先だっての盗聴器の一件もあることだし、何らかの見張りがついている可能性も否定はできないが、とはいえそんな見張りがいるならばわざわざ盗聴器などしかける必要もなさそうなので、逆説的にこの町でのシャドーとの出会いは偶然の産物であると言えそう。レインボーライン内にあまたある駅の中で、なかなかすごい確率である。
 最初にお姫様抱っこされていた彼女さんがどこへ行ってしまったのかは神のみぞ知る。マリオネットシャドーの力でほかの誰かとよろしくやっていたのかもしれないが、町が元通りになればおそらく元さやに戻ることだろう。めでたし。


第10駅「トカッチ、夕焼けに死す」

 タイプライターでコピーライター回。
 今まで雰囲気で理解していた「イマジネーション」という言葉について、トカッチの考え方が示される。茫洋とした空想や夢想ではなく、求める姿を強く思い描いて、そこに向かって突き進んでいくことこそがイマジネーションのあるべき姿だ。停滞ではなく前進のための指針とすべき想像力。他力本願なお祈りではなく、あくまでも自分の力で臨んだ結果を手に入れるための補助線なのだ。 

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