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【ニンニンジャー】第15話~第20話
忍びの15「妖怪、ワタシ失敗しないので」
ニンニン15話見た ロデオマル、バイソンバギーでなく口車にご乗車回 オトモ忍って指紋あるのか……/美人代理人コスの霞姉、契約書の不備を突いて無効にするのかと思いきや、相手のメンタルをコントロールして契約書自体を破棄させるテクニカルプレー。やられたらやり返す!(別番組)
— 望戸 (@seamoon15) May 7, 2022
オトモ忍の指紋、組み立て・運搬時についた微細な傷などを指すのだろうか。最初から指先の意匠に組み込まれていたのならそれはそれですごい。
霞の攻略法は裏技じみているが、そうでもしないと裏を掛けないほどきっちり契約書が作られていたのだろうなあと予想。さすがは失敗しない口裂け女、抜かりなし。
キンジに提示された契約書、「ロデオマルとの労働契約の見直しにかかる契約」のはずなのに相手方が妖怪になっている時点ですでにおかしい罠。ヒーハーも写メも禁止されたらただの忍者になってしまうではないか いやそれはそれで正しいのか???
— 望戸 (@seamoon15) May 7, 2022
確かに口裂け女はロデオマルの代理人だが、契約書の名義まで代理をするのはさすがに越権行為である。そこを気付かせずにハンコをつかせてしまうのが口裂け女の手腕といったところ。
九衛門から弟子入りの誘いを受けた後、神妙な顔つきをしていたキンジだが、天晴達がやってきたことに気づき慌てて口角を上げ、振り返る。内心の動揺を悟られぬよう、咄嗟の演技だろうが、それだけに彼の「終わりの手裏剣」への気持ちが本物であることがわかる。まだなんか事情抱えてんのか! いいぞ!
— 望戸 (@seamoon15) May 7, 2022
一番パーリナイな奴が一番シリアスな背景を背負ってる展開、こんなんなんぼあってもええですからねえ……。
忍びの16「父ツムジはスーパー忍者!?」
ニンニン16話見た 晦にニンニンジャーのウィークポイント扱いされてるお父さん 以前から自分が忍者になれなかったことを相当不甲斐なく感じているようだし、この扱いは悔しかったろうなあ/あの竜巻が以前のコンディションだとして、それが「扇風機にも劣る」微風になれば、心も折れるよなあ……
— 望戸 (@seamoon15) May 7, 2022
というわけで父ツムジ回。サブタイトルが「ツムジは~」でも「父さんは~」でもなく「父ツムジは~」となんだか説明口調である。「ツムジ」だけだとぱっと見で誰だかわからないかもしれない(役名は漢字の「旋風」だし)ので、何となく選ばれなかったのも合点がいくのだが、それならわかりやすく「父さん」「お父さん」などの単語を使ってもよいところである。だが、天晴の父、八雲たちの叔父であるという普段の立ち位置を一歩はみ出して、一人の(元)忍者としての旋風をメインに据えた今回のお話には、やはり「ツムジ」がサブタイトルに入っていてほしい気持ちもすごくわかる。
普段の保護者枠「旋風」をカタカナの「ツムジ」に書き換えているのは今回のケースがイレギュラーで特別なものである(旋風とツムジはいわば別人である)ことを思わせるし、頭に「父」をくっつけることで、「ツムジ」のスーパー忍者化が父の立場であるがゆえに発生した=子どもらの手によるものであることが窺える。語尾の「!?」は話者から見てその事実が意外であったことを意味するだろうから、普段の旋風とスーパー忍者・ツムジのギャップがこれでもかと強調されている感じ。確かに扇風機未満が竜巻に化けたら大びっくりである。
万年筆から生まれたカサバケはモヂカラ使いで涙雨を降らせたがるタイプ。通り雨を降らせたのもカサバケの力の一環か? 失われた万年筆は父の日のプレゼントで補完され、伊賀崎親子が仲良く傘をさして買い物に行くシーンで話は終わる。傘は雨を降らせるのではなく、雨を避けて肩を寄せ合う為の物よな
— 望戸 (@seamoon15) May 7, 2022
一つ屋根の下ならぬ、一つ傘の下。
旋風がなくした大切な万年筆は妖術によってあやかしのものとなり、しかし子どもらのおかげでその状態は回復されて、旋風は再び万年筆を手に入れる。こうやって書くとまるで何かの暗喩のようだが、恐らくは気のせいであろう。
忍びの17「グッバイ、スターニンジャー!」
ニンニン17話見た どんなに打ち解けてとうとうあだ名で呼ばれるようになったとしても、キンジはキンジであり、伊賀崎の人間ではない。キンジの家族は目の前で失われた父と兄だけであり、一度は伊賀崎家がその傷を埋めるかとも思ったが、好天はあくまでも弟子入りを拒み、キンジを国へ帰してしまう。
— 望戸 (@seamoon15) May 12, 2022
血は水よりも濃い、ということわざもある。ニンニンジャー一党の内部には、まず旋風ー天晴-風花の親子関係があり、そのすぐ外縁にいとことしての凪・霞・八雲、そしてそれらすべてを包み込むように、旋風の父かつ天晴らの祖父である好天が存在している。
キンジはただの弟子志望の居候であり、伊賀崎流につらなる血族ではない。だから弟子入りができない、というわけでもないだろうが、孫たちには無条件でラストニンジャの後継者争いをさせる一方、好天はかたくなにキンジの事を受け入れようとしない。なんなら最初のころの凪たちよりもよっぽど忍者的向上心に溢れているにもかかわらずだ。
その向上心故、独学でここまでできるようになったキンジである。これからも我流忍法を極めればそこそこいい線行くのではとも思うが、あえてラストニンジャを志望していくあたりに、さきに見せた終わりの手裏剣への秘めた情熱が関わってきそうな予感。
餞別にオトモ忍サーファーマル(チャラかわいい)を贈り、キンジのいない場所でも彼の事を「スターニンジャー」と呼んでいることから、好天は別にキンジに忍者をやめさせたいわけではないのだ。過去のトラウマを克服できないのは実は好天のほうなのかもしれぬ。
— 望戸 (@seamoon15) May 12, 2022
あんなに完璧で怖いものなしに見える好天にも、拭い去れない後悔があるのだ。Nobody’s Perfect、私の好きな言葉です。
天晴達5人はそれぞれのやり方で(といってもみな考えることは同じだが)、キンジのために動こうとする。海坊主に関係を問われたスターとレッドが「刺客と」「その標的」と言い切るところがアツい。/キンジのかたきは狼男か。アメリカというより欧州の雰囲気/おねむりロデオマルちゃんかわゆ!!!
— 望戸 (@seamoon15) May 12, 2022
家族でも友達でも、ましてお手伝いさんでもない。幾度もお命頂戴を繰り返してきたが故の抜群なコンビネーションである。
忍びの18「八雲が愛した妖怪」
ニンニン18話見た 「こんな時、サーファーマルがあればビームを避けられるのに!」→そういえば呼べる→中身(キンジ)ごとハワイから召喚の流れが強すぎる 案外元気にバカンスしててよかったが、シュリケンジンの操縦席で優雅にくつろいでるのは意地の逆張り?
— 望戸 (@seamoon15) May 13, 2022
サーファーマル、(リアタイ時間では)一週間ぶり2度目の登場。ピンチを察して自ら駆け付けるなどではなく、「呼べるから呼んだら来た」というのがなんともニンニンジャーらしい。普通に来るんだ! ただし呼ばれたのはあくまでもサーファーマルの方なので、おまけのキンジは半ば戦力外である。
芝刈り機から生まれた妖怪オトロシと、その芝刈り機を傷つけたくない八雲。洗脳されたふりまでして守っていたがとうとう倒す覚悟をし(さすがに誰も代案は出せない)、涙の忍龍斬を放つ。鏡花水月といい技名がやたら和風である。爆発巨大化しても壊れない芝刈り機の丈夫さもすごい。超合金か?
— 望戸 (@seamoon15) May 13, 2022
プレゼントでもらった大切な芝刈り機とのことで、傷を付けたくない気持ちはわからんでもない。先日妖怪にされた旋風の万年筆については代替品を用意することで決着したが、今回はそうもいかない雰囲気である。最終的に無傷で戻ってきたのがありがたい限り。
芝刈り機のシバ芝カーリー、八雲の発音に騙されそうになるが商品名的に日本製品の気配。グローバル展開されているのだろうか/サブタイトルといい「芝刈り機は二度死ぬ!」といい、八雲は007がお好きな様子。あれもイギリスの人だったか。
— 望戸 (@seamoon15) May 13, 2022
メイドインジャパンは伊達じゃない。あるいは輸入販売される際に代理店がひねった商品名を付けた可能性もある。洋画が日本語の題名を付けられて上映されるがごとく、あるいは「You Only Live Twice」が「007は二度死ぬ」になったがごとし。
忍びの19「探せ!天空のオトモ忍」
ニンニン19話見た 取り付く島もない好天と、九衛門に拒否を突き付けるキンジ。「ラストニンジャ様に従えなかった忍者のなりそこない」と痛罵されたのがよっぽど堪えたのか、好天をディスりついでに訊いてもいない天空のオトモ忍情報をぺらぺらと喋っていく九衛門。まだ未練があるのだなあ
— 望戸 (@seamoon15) May 19, 2022
好天に破門されたことは、九衛門にとってはよっぽど人生の汚点なのだろう。時間薬が全く効かず、それどころか年月を経るごとに煮凝って悪化していくタイプの記憶だ。常日頃から折に触れて意識していないとなかなか人を罵るのは難しいし、いらないことまで喋ってしまうのはイライラによって九衛門の余裕が失われているからであろう。
上級妖怪・鵺は牙鬼が手ずからこしらえた工具箱の妖怪。手裏剣が二つ刺さっているだけのことはあって、晦の指示通りに抜かりなくニンニンジャーを無力化していく。丸鋸やドリルの物理攻撃だけでなく、まさかペンチで合体の解除をしてくるとは恐れ入る。折角のキングシュリケンジンも形無しだ。
— 望戸 (@seamoon15) May 19, 2022
合体ってそんな、力づくで剥がせるものなのか……? ニッパーでちょん切られなかったのが不幸中の幸い。
壊れた道具を直すため訪れたボロ寺にいたのは、ネット受注も承るイマドキからくり技師と、白米をアテに酒が飲めるタイプのオトモ忍の精霊。酔っ払いに絡まれた女子ふたりをすっと庇う八雲のブリティッシュしぐさがよい。凪ちゃんのおにぎりは旋風パパが持たせてくれたのだろうか 遠足じゃん
— 望戸 (@seamoon15) May 19, 2022
忍具を扱うからくり技師などというどう見てもニッチな需要向けの商売だが、なんと海外発送にも対応してくれるグローバルな商いをされている様子。販路拡大は大事だが、どうやってキンジの元へ品物を届けたのかは気になるところ。はじめてのおつかい方式でロデオマルが単身旅立ったのだろうか。だとしたらよくぞご無事で……。
寂し気に去る獅子王の背中を見送った天晴の「熱いなこれ、燃えてきた」がいつになくシリアスな表情。理由もわからず誘いを拒否され、好天にもできなかったことを成し遂げねばならないという圧もあるなか、自分を奮い立たせるために言い聞かせているようにも見える。いいぞ、その意気だ。
— 望戸 (@seamoon15) May 19, 2022
困難に立ち向かうための「燃えてきた」、天晴の不屈がひしひしと感じられる。目の前の問題から逃げずに立ち向かうため、自分を律する一言だ。
忍びの20「ザ・超絶!ライオンハオー」
ニンニン20話見た ライオンハオー爆誕! 普段はシノビマルちゃんやロデオマルちゃんがロボの胸部にどっしり座しているが、ライオンハオーの場合は天晴がちょこんと座っていてなんだかおもしろかわいい 「手なずけられなかったけど仲間にできた」っていうのがいいなあ オトモ忍とも対等でなくちゃ
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
オトモといえば暴太郎さんちのドンブラザーズ。主であるタロウ/それをサポートするオトモという関係性は絶対のようで、タロウはなんだかんだナチュラルに上から目線であり、オトモらはなんだかんだ文句を言いながらもタロウの(文字通り)手足になって働いている。尊大な態度をうっかり受け入れてしまうのは、タロウが完璧超人のくせに不器用で放っておけないからというのも一因だろう。
閑話休題、こちらは尊大なオトモ忍と熱血一直線な天晴の組み合わせである。頭ごなしに従わせるのではなく、仲間として協力関係に持ち込む展開。「手なずける」という言葉に含まれる強制的な雰囲気は見当たらない。どちらかというと、暴れたい獅子王と力を借りたい天晴の利害関係がうまいこと一致したような感じだ。
オトモ忍の姿ではなく、精霊の人型の姿でファーストコンタクトをとったことも良いように働いたのかもしれない。からくりの見た目なら「従わせよう」と考えても不思議は無いが、見るからにおっちゃんらしい精霊をなかなか服従させようとは思うまい。
「キンちゃんもひとりだと強いのになんで遠慮するかなぁ」と戦況を眺める天晴、初期の「一人でも強いから遠慮せずつっこむ」自分との鏡写しになってる感。おでんで学んだチームワークが今日まで活かされていて感慨深いですね……!
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
仲間たちの戦い方を観察する天晴。初期だったら「見てらんねえ」と飛び込んでいきそうなシチュエーションだが、そこで踏みとどまる余裕ができたのは、仲間たちに相応の実力がついているのを理解しているからだろう。
天晴が復帰した後の戦闘では、4人がチェーンの術で距離を取りながら鵺の動きを封じ→同士討ちの気兼ねをする必要のなくなったスターが真ん中の鵺を狙い撃ち、の流れがあって一安心。ざっくり指示出ししつつも天晴は指揮官ではなく特攻隊長なのが彼らしい。
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
チーム戦には向いていないようにも思えるスターの戦い方を、うまく集団行動の中に落とし込む采配。味方への気兼ねさえ無ければ文句なしの高火力なのだから、使わなければ損というものである。