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【ゲキレンジャー】第43話~第49話(完)
修行その43「ハピハピ! メリークリスマス、押忍」
ゲキ42話見た 楽しいクリスマス回! みんながツリーの飾りつけをしている中、さりげなく猫草に飾りを乗せているマスターシャーフーがかわいらしい/スーパー戦隊名物・路面ケーキ売りとラジコンキッズたち。まだ鮭に侵食される前の平和な日々だ……(しみじみ)
— 望戸 (@seamoon15) February 11, 2023
×42話 → 〇43話
サモーンは人気過ぎるからね、仕方ないね……。
母を亡くしてクリスマスを嫌うようになったカール少年を、ケンは「自分の道を行け」と励ます。悲しい思い出にとらわれていてはどこにも辿り着けない。それは自分の体験に基づいた心からの思いでもある。かつてのケンは、激獣拳に打ち込むことで悲しい気持ちから前へ進むことが出来たのだ。
— 望戸 (@seamoon15) February 11, 2023
ケンの戦いを間近で見たカール少年には笑顔が戻る。いずれ母国へ帰り、大きくなった時にも、日本で出会った変なお兄さんとトナカイのことは忘れないでいてほしいなあ(トナカイではない)/いい話のあとのキャラソン、歌のお兄さんみたいないい声なのに歌詞がすごいな 好きです
— 望戸 (@seamoon15) February 11, 2023
修行その44「ワフワフ! 父ちゃんのメロディ」
ゲキ44話みた 初詣で「トラピカが俺の父ちゃんにもどること」を願おうとするジャン。テンション高く宣言するのではなく、しみじみと微笑みながら言う姿が、ぽっと出の思い付きではなくずっと持ち続けている気持ちなのだろうなあという感じ。否定しなければいけない方も切ない。
— 望戸 (@seamoon15) February 12, 2023
皆にとって対スウグ戦はダンへの弔いであり、いわば後始末のようなものだが、ジャンにとっては現在進行系の希望であったわけだ。自分が父の激気魂を解放しなければ、と意気込んで飛び出したジャンだが、その手は寸前で止まってしまう。草笛を吹いてほしいとか、一度でいいから抱きしめてほしいとか、→
— 望戸 (@seamoon15) February 12, 2023
ぼろぼろのジャンがやっとスウグに伝えられた思いはあまりにもささやかで、でもこの二人きりの状況でなければ、ジャンはそんなこととっても口には出せない(なぜなら皆はスウグをただの人形、ただの敵だと思っている!)。
— 望戸 (@seamoon15) February 12, 2023
スウグの草笛について、ロンは「ジャンを誘き出そうとしている」と推測していたが、それだけではなく(もしくはそんなことは全く無く)、きっとスウグ自身にとってもあのメロディはワフワフだったのだろうな。そうであったら嬉しいが、同時に切ない。
— 望戸 (@seamoon15) February 12, 2023
修行その45「ピキーン! 宿命の対決」
ゲキ45話見た 天地転変打(ずっとペンペン打だと思っていた、念のためググってよかった)を会得したゴウは、理央との友情を果たすために一騎打ちを申し出る。かつての理央はダンをライバル、ゴウを友達と称していた。ゴウにとっては少し悔しい記憶。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
だが逆に言えば、獣拳を軸にしていたダンとのつながりとは違い、理央にとってのゴウは獣拳を抜きにしても心を通わせることのできる相手であったとも考えられまいか。ライバルにランクアップしなきゃ零すゴウに「ゴウはゴウのままでいいじゃないか。ずっと友達でいてくれよ」と理央は無邪気に返す。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
ライバルであればいずれ決着を付けねばならない。だあが、ただの友達であればいつまでも親しくしていられる。ただし、友達であるからこそ、相手が間違った道に進もうとしたら、無謀な戦いであると分かってもそれを止めなければならない。理央にかなわずぼろぼろになったゴウは、ジャンに→
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
「理央を倒してやってくれ」と叫ぶ。悪の巣窟たる臨獣殿の主を排除し、世界に平和をもたらすためではない。ゴウはあくまでも友達を救うため、理央のためにこの戦いに挑んでいる。/みんなの言葉とダンの思い、すべてのズシズシをその背にのせてジャンは理央の前に立ちはだかる。その瞳はまっすぐだ。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
ダンはすでに死者であり、スーグはネクロマンシーの賜物にすぎない。この地に激気魂がとどまっている方が不自然なのだ。我が子が前を向いて道を行くため、ダンは自らジャンに討たれる決意をする。ジャンもその思いを受け入れ、スーグに拳を撃ちこむ。胸の中心へ伸ばした手はダンの魂に触れる。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
×スーグ → 〇スウグ
スーグとしての肉体が滅びた時こそ、ダンは現世のくびきを捨て、本来の己の姿でジャンの前に立つことが出来るのである。ジャン、お父さんに会えてよかったね……。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
理央との戦いの最中にゲキレッドは面割れ。ジャンをかたくなに「ゲキレッド」と呼ぶ理央に対し、ジャンはジャン自身としてぶつかっていくさまを表しているかのようだ。彼が理央と戦うのは彼がゲキレッドであるからだけではなく、(ゴウと同じように)彼自身の道でもあるのだ。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
まさに「君だけの道」。
修行その46「ギャワギャワの記憶」
ゲキ46話見た 理央が破壊神になり切れないのはメレへの執着が原因であると見切ったロン。メレを攫われた理央が顔を上げた時、いつもの怒りに満ちた苦渋の表情ではなく、どこか途方に暮れたような顔をしていたのが印象的。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
メレはロンに対し「自分を選んでくれたのはロンではなく理央」と啖呵を切っていたが、それは理央にとっても同じことなのだ。人生の全てをロンの掌で踊らされていた理央が、唯一自分で選び取ったのが、気まぐれに復活させたメレの存在なのである。
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
理央はメレを暗い墓場から導いたけれど、理央自身もまたメレによって導かれていたのだろう。
閑話休題、幻獣ピクシー拳のヒソが「お前らなど私の足元にも及ばない」って言い放ったのはちょっと面白かった なぜならピクシーなので……
— 望戸 (@seamoon15) February 18, 2023
妖精は大抵ちっちゃいですので……。
修行その47「ピカピカ! 俺の道」
ゲキ47話見た VSロン、ついに決着!「獣の真似事」対「最強の獣」は、獣拳側に軍配が上がる。「獣を心に感じ、獣の力を手にする」という獣拳の理念は、確かに真似事と言えば真似事だが、模倣と言うよりはリスペクトに近い。人間としての拳法の技に、獣の力をかけ合わせるイメージ。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
失意の理央は一人雪山へ向かう。建前はロンの思い通りにならないためだが、それが「ウジャンウジャン」からの逃避であることをジャンは見抜いている。なぜなら彼自身も、さきに同じような心境に陥ったことがあるからだ。ジャン、こんなに流暢に自分の気持ちを言葉にできるようになって……(親目線)
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
ロンの掌から逃れるためには二つの方法がある。一つは蹲ってロンの興味がそれるのを待つこと、もう一つは掌を蹴飛ばしてロンの想定の上を行く行動をすることだ。自分だけの気持ち、「ピカピカ」をジャンに教えられた理央は、ロンの描いた未来を一蹴するためジャンとともに臨獣殿へ乗り込んでいく。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
一年間散々ひどい目に合ったのに、それでもメレを助けようとして動き出すゲキレンジャーたちはもしかしたら相当甘いのかもしれないが、しかしいくらメレとはいえ、非道な手段で苦しめられているならば救い出さないわけにはいかない。同じ獣拳使いのよしみもある。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
ゲキレンジャーのことを今まで「格下ーズ」と呼んではばからなかったメレだが、助けられたことで心境も変わり、「ゲキレンジャー」と正しく呼称するように。やっとこ肩を並べる準備が整ったという感じだ。体内の幻気も追い出し(追い出せるのか)、理央とメレはかつての姿へ戻る。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
サンヨとの戦いで倒れているゴウに、レツは駆け寄り抱き起し、理央は無言で手を伸ばす。この間はゴウの友としての行動を払いのけた理央だが、いま彼は自分から、かつての友に歩み寄ろうとしているのだ。そして、ゴウは迷わずその手を取る。さっぱりした友情にグッとくる。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
ジャン・理央と共にロンと戦うよう組み分けされておきながら、姿を隠してサンヨに一矢報い、レツとランに借りを返すメレが彼女らしい。メレに指図できるのは理央だけだし、そうでなければ彼女は自由に戦いたい相手と戦うのだ。
— 望戸 (@seamoon15) February 25, 2023
」 メレ様かっこいい~! それでこそひとりの拳士!
修行その48「サバサバ! いざ拳断」
ゲキレン48話見た 途中参加のケン、兄弟弟子のゴウ、宿命仲間のジャンと違って、レツとランはずっと二人で臨獣殿と戦ってきた自負があるから、おいそれと「仲間になりました、めでたし」とはいかないんだろうなあ
— 望戸 (@seamoon15) February 26, 2023
レツとランの態度に陰でふっと笑ってから居丈高に拳断を持ち出す理央様、最高の闇堕ち改心ムーブであまりにも完璧すぎる……ぜ~んぶわかって一緒にいるメレ(前回は「江戸時代の時みたいに一緒に暮らしたい」なんて言ってたのに!)も完璧の完璧 あまりにも完成された二人 言葉無し
— 望戸 (@seamoon15) February 26, 2023
ロン改め無間龍に対峙するため、自ら胸の経絡を突く理央。そのまま拳にそっと唇を寄せる姿が美しくも物悲しい。経絡を刺激して力を引き出すのはメレの十八番だったものな……
— 望戸 (@seamoon15) February 26, 2023
そのメレが理央を守るためではなく、まさかジャンたちを守るために命を散らすとは。再び「格下ーズ」と憎まれ口をたたきながらも、最後の最後になって、理央と自分に道を示してくれたことに感謝を告げる。理央は一年間ずっと様々な師に教えを乞うてきたわけだが、ジャンたちもその一角であったわけだ。
— 望戸 (@seamoon15) February 26, 2023
覚悟を決めた理央はどこか晴れ晴れした顔である。道を示してくれたゲキレンジャーに、今度は自分から臨技のすべてを伝道し、ちょっとそこまで行ってくるような雰囲気で背を向ける。悪夢の舞台であった雑木林は雨が上がり夜が明けて、メレと二人手を取り合い、並んで歩いていく。
— 望戸 (@seamoon15) February 26, 2023
理央メレ、あまりにも完璧すぎて言葉を失う。辛いと幸いの間を反復横跳びしている気分。
修行その49「ズンズン! 獣拳は、ずっと…」
ゲキ49話見た 旅立つジャンの腕には理央から託された拳魔の腕輪、胸にはすべての幻獣の長たるロンの成れの果てである慟哭丸。倒した相手を全部連れ、獣拳の連綿と続いてきた歴史の全てを連れて、ジャンはあらたな絆を紡ぎに進んでいくのだな。
— 望戸 (@seamoon15) March 4, 2023
ジャンが旅立つ前に、トライアングルが拳を合わせて「まっちり」を確認し合うシーン、ジャンの手首の腕輪が一緒に「まっちり」しているようにも見えて感極まる……/慟哭丸が本来ロンを倒すための臨技ということは、拳魔たちもその存在を知り(あるいは踊らされていることも?)対策を練っていたのか
— 望戸 (@seamoon15) March 4, 2023
バエとゴウの男二人旅、ロードムービーでもインディジョーンズでも美味しいな 絶対楽しいじゃん/ジャンが理央の雰囲気を持つ少年に出会ったように、メレの面影のある少女もきっと世界のどこかにいるのだろう なんといっても旅する獣拳使いが二人(と一匹)もいるのだ、いずれ巡り合えるさ
— 望戸 (@seamoon15) March 4, 2023
というわけで、獣拳を極める道はひとまず終幕。お疲れさまでした。