
【ボウケンジャー】第15話~第20話
第15話「水の都」
ボウケン15話見た 砂に覆われた都を水の都に戻すため、ジャリュウ一族から竜の力を与えられた青年ラギ。額の「水の証」は竜になった時に砕けてしまったのか? あるいは復活した水の都を乗っ取るため、リュウオーンが丸め込んで奪ってしまったのかもしれぬ。あれがないと都では暮らせないようだし。
— 望戸 (@seamoon15) May 14, 2022
リュウオーン様がただの親切で力を分けてやるようなお人ではないことは、我々百も承知である。
父親の夢を受け継ぎ、一族の望みを果たすため、ラギ青年は長老の制止を振り切ってひとり旅に出る。これもまたひとつの冒険だ。だが惜しむらくは、彼の肉体は地上での冒険に向いていなかったのである。
第16話「水のクリスタル」
ボウケン16話見た 「竜の力を得るためには水の力を捨てなければ」と言うが、最後に父親の「証」を受け継いだラギが竜人態のまま(人間体に戻らなかった)なのを見るに、リュウオーンのアレは忠誠心を高めるためのパフォーマンスであった可能性。ひ、ひでえ……
— 望戸 (@seamoon15) May 14, 2022
最終的にラギは竜の力(姿)を保持したまま水の力を再度得ることができていた。二つの力は同時に持つことが出来るはずなのだ。だがリュウオーンはそれを許さない。巧みな言葉でラギを誘導し、「水の証」を放棄させることにより、ラギは水の力を失う。これにより、もう彼は後戻りが出来なくなった。故郷への帰り道を失ったラギにできるのは、がむしゃらにアクアクリスタルを探すことだけだ。
げに恐ろしきはリュウオーンの手練手管である。親切を装いつつばっさりと逃げ場を断つことで、ラギはもうジャリュウ一族に依るしかなくなってしまったのだ。
「地上でも活動できる強い身体」を餌にラギを手玉に取ったリュウオーンだが、おそらくその「強い身体」のおかげであそこまで火口に近づくことができ、アクアクリスタルを手に入れられたと思えば、塞翁が馬と思わなくもない
— 望戸 (@seamoon15) May 14, 2022
確かにあの身体が無ければアクアクリスタルを手に入れることなど不可能であった。ラギの父含む水の都の民がいままで誰一人手に入れられなかったのも道理である。リュウオーンは本来なら復活し得ないはずの水の都再建に図らずも手を貸したことになるわけだ。ラギを拾ったのがガジャやダークシャドウであったらここまでうまく事は運ばなかったかもしれぬ。
第17話「アシュの鏡」
ボウケン17話見た 人類の進化の系譜から枝分かれした亜種=アシュ。時空の狭間に追放されているようだが、なにか悪い事でもしでかしたのだろうか。アシュの監視者と名乗る高丘青年(生野菜は直で齧る派)、代々続く監視者一族の末裔のようだが、法力で気配を探った時の緑の目や脈打つ皮膚が不穏……
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
高丘映士、堂々登場である。科学技術とは異なる不思議な力を用いて、異形を狩る一匹狼。「牙狼」と同時進行で視聴しているためか、何となく冴島鋼牙感があってわくわくする。鋼牙は生野菜を齧ったりはしなさそうだが……。
アシュは菜月の腕輪の意味を知っているようだ。「選ばれた者の証」、生贄にうってつけとのことだが、「そもそも生贄として選ばれた者」だからか、「選ばれし特別な人間だから生贄にすると溜飲が下がってちょうどいい」なのか、いったいどちらなのだろう。あるいはまったく別の理由?
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
言葉尻をとらえてこねくり回している。とりあえず確実にわかるのは「菜月がただものではない」といったところか。さきにネンドガミが幻で見せたような、「ちょっと変わった力を持った、普通の仲良し家族」というわけにはいかなさそうだ。菜月にとってはどちらが幸せなのだろう。だが、彼女の出自がどんなものであれ、真墨や仲間たちは彼女を決して手放したりしないだろうから、そこだけは安心である。
第18話「生きていた男」
ボウケン18話見た レイの毒による幻の中で、チーフは自分自身の心と向き合う。使命などではなく、理屈抜きにただ好きだから冒険を続けると告げるチーフ。「好き」から逃げることはできない、逃げられない。そして何かを好きであることに、資格も何もいらないのだ。
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
アシュ再び。明石は一人レイの攻撃を受け、毒による幻覚を見せられる。かつて事故で失ったはずの仲間が生きて目の前に現れ、現在の明石を糾弾するという、明石の無意識の恐れが形をとったような光景だ。
だが明石は自らの力でそれを克服する。力づくで押さえつけるのではなく、自分自身の心と深く向き合うことで、納得づくの答えを導き出すのだ。
毒が見せた悪夢であるはずのその男は、消えていくさなか、明石に笑顔を見せる。その場しのぎの言い逃れではなく、明石が自分自身の結論に自信を持っているからこその表情だろう。それでこそボウケンレッド、みんなのチーフだ。
明石のやる気は無事カムバックしたものの、そういえばミスターボイスの退職勧告はまだ詳細が明らかでない。牧野先生の出張と何か関係があるのか?/しょんぼりさくらさんがチーフの言葉でほっとしていてよかった。さくらさんの背中をぐいぐい押す蒼太たちも相変わらず仲良し。正義の味方漫才かわいい!
— 望戸 (@seamoon15) May 21, 2022
さくらはポーカーフェイスのように見えて、明石のことになると嘘みたいにわかりやすく感情を出してしまうのがかわいい。菜月とはまた違ったベクトルのかわいさ。
第19話「眩き冒険者」
ボウケン19話見た ボウケンシルバー爆誕の巻 サージェスレスキュー用のスーツだからパトライト付きだし探すモード搭載(要救助者探索)なのか マブいぜ/錫杖は高丘にとって武器でもあり安心毛布でもあったのだろう サガスナイパーは「探す」の言葉遊びだが、「サガ」の二文字も含まれている
— 望戸 (@seamoon15) May 29, 2022
チーフへの退職勧告が別働部隊への引き抜きであったことがわかり(そしてきっぱりと断ってくれたので)一安心。人命救助をメインとするサージェスレスキュー、仲間思いのチーフには確かに向いている役職のようにも思える。しかし明石がその仕事を持ち込んだのは、およそ人助けとは縁遠そうな一匹狼・映士のもとである。大丈夫なのか?
父祖伝来の錫杖を失った映士。父が死に際にかけたまじないは、映士にとって何よりも強い心の支えであった。錫杖を持っている限り、映士は人間として生きていくことが出来る。
映士が生まれ持ったアシュとしてのサガ。それを押さえるための新たな安心毛布として明石の与えたまじないは、しかしすぐにその効力を破棄される。映士を救えるのは他者から与えられた安心ではなく、自分自身の内側にある確固たる自信であるからだ。
クエスターのお二人は随分スタイリッシュになられた 大神官様のデザインセンスに拍手! 瞬間記憶能力持ちであることといい、やはりゴードム文明の中で要職に就くだけの頭脳は持ち合わせていらっしゃるのだなあ
— 望戸 (@seamoon15) May 29, 2022
大神官ガジャ、どことなくユーモラスで不気味な演技も相まって、強敵というよりは腐れ縁の敵みたいな感触を持ちがちなのだが、たった一人で頑張る根性や記憶力、技術力など、実はすごい人なのではないか?
第20話「新たなる巨人」
ボウケン20話見た 高丘映士、自らの過去と和解するの巻。孤高でスレてるように振る舞ってはいるものの、子どものころから色々信じやすい性格のようだ。ガイの暴露による暴走、父に持たされた錫杖。トラウマに紐づくことで思い込みはより強固になる。前回の暴走もその反動なのだなあ
— 望戸 (@seamoon15) May 29, 2022
幼少映士は父親と二人でアシュを探して旅暮らしのようだし(冴島鋼牙じゃん……)、同年代の子どもと触れ合うことも少なかったのかも。コミュニケーションの相手が父親(絶対的に信頼)とアシュ(絶対的に不信)では、言葉の裏の駆け引きに対する経験値が不足していても止むをえまいか。
菜月に渡された涙型の結晶に、映士は母親の姿を垣間見る。自分が謀略の元産み落とされたアシュの末裔ではなく、愛されて望まれて生まれてきた子どもだと理解した瞬間、彼を戒めていた呪いは解ける。実際、映士を縛っていたのは映士自身の心の持ちようであったのだ。
— 望戸 (@seamoon15) May 29, 2022
父親が与えてくれた堅固な守りのまじないを、時を経て届けられた母親の愛情が溶かしてゆく。誰も信じようとしなかった映士がまず両親を、そして自分自身を信じられるようになる一幕。
父の形見のコートを脱ぎ捨て、映士は真新しいボウケンジャーの制服を身にまとう。コートで隠れていたけど腕とかいい感じに仕上がっていてどきどきしますね! 仲間が増えて嬉しそうな菜月と、真墨の何とも言えない表情がよい。チーフも菜月も取られて悔しいね……がんばろうね……
— 望戸 (@seamoon15) May 29, 2022
後輩が出来ても末っ子キャラはそうそう払拭できるものではないので、真墨殿に於かれましては安心されたし。でもうかうかはしていられないから頑張ろうね……!