【ニンニンジャー】第21話~第23話
忍びの21「燃えよ!夢の忍者野球」
5人+1人から6人組へ、めでたく仲間入りである。弟子見習いということは改めて伊賀崎家に住み込みを始めるということでよろしいか。妖怪ハンターとしての経験値はあるが、伊賀崎流忍者としてはまだまだこれからのキンジである。あまり好天からの直接指導は期待できないのが玉に瑕だが、孫たちとの切磋琢磨がキンジを大いに成長させることだろう。なーんて堅苦しい事を抜きにしても、同門としてほとんど家族みたいにみんなと日々を過ごすことが出来れば、それはキンジにとって大いに結構なことではないか。失った家族を蘇らせることはできないが、新しく家族になっていくことはできるのだ。
北別府少年、なかなかメンタルの強いお子である。自分の夢をひたむきに見つめ続ける姿に感服させられる。ただ、「野球忍者」は野球よりも忍者がメインな職業なのではないだろうか……せめて「忍んで暴れる野球選手」くらいにしておいた方がよいのでは、と老婆心ながら思う次第。
天晴、やはりやればできる男。学はなくとも持ち前の明るさと底なしの体力があるため、職場によっては重宝されそうだ。夢を食べられ現実を見るようになっても、体に染みついた迎撃の動きは自然と繰り出されており、修行の成果は肉体を裏切らないのだなあと思う。
もちろんポジ・ネガにかかわらず、ひとの気持ちは周囲に伝播していくものだ。元気な人の周りはつられて元気になるし、沈んだ人の周りはつられてどんよりする。ポジティブの塊みたいな天晴の周りにいれば、霞も「アツい」と口走り、八雲も「忍ばずワッショイ」などと独り言ちるというものである。
忍びの22「超合体!覇王シュリケンジン」
に、2015年……。はやりものを使いたいときには未来永劫知名度の残りそうなものを選ばないと訳の分からないことになる、という教訓を得た。1回放送して終わりではなく、配信などで時間をおいて繰り返し視聴されるような時代ならばなおさらだ。
本編はすっかり夏模様、鉄之助から律儀にお中元が届く。オトモ忍や各種忍具の定期的なメンテナンスがあると考えると、伊賀崎家はかなりの大口顧客である。そらお中元の一つや二つ送っても不思議ではない。ただここでそうめんやハムなどの王道ではなく、新しい忍シュリケンを寄こすところが鉄之助の鉄之助らしさだ。ギフトセットを買って送るよりよっぽど手間はかかっていそうだが……。
ヤッキー呼ばわり爆誕の瞬間である。祝え!
忍びの23「夏だ!忍者キモだめし」
霞の苦手なものがお化けだと知り、妖怪探しの名目で肝試しを計画する男子たち。だが、読み合いでは霞の方が一歩上手だ。
まさか普通に飛行機から降りてくるとは思わなかった。海を渡って島国に来るには一番効率的なやり方かもしれぬ。