子どもからみた、母親。#5
週末、仕事が終わり保育園に迎えに行くと、
娘から手作りのプレゼントが。
今年もこの日がきたのだな…としみじみ。
毎年もらうごとに、
自力で制作したのだろうと思う部分が増えた。
そこに描かれていた、私の顔は穏やかだった。
その優しそうな似顔絵をみて、
ほっと胸を撫でおろした。
私の性格上、完璧主義者とまではいかないが
その気があるようで…。
子どもの教育には、娘が小さい時から
人一倍、一生懸命だった気がする。
だからかちょっとしたことでも気になって、
危ないこと、してはいけないことがあると、
特にがみがみ言ってしまう。
ダメだとわかっているのに、
気になって心の中が落ち着かなくなる。
怒って、”ごめんなさい”と謝られ…。
そのやり取りでふと我に返り、
自己嫌悪に陥り、
人気のないところで落ち込む。
毎回、そうなってしまうのが本当に嫌で。
心に余裕が欲しくて。
どうにかしてその状況を変えたくて。
最近は6秒ルールを意識して、
怒りそうになったら6秒待つ。
言い方を変えて、できる限り諭す。
予定や目標などを伝えて
自分で出来ることは、手を出さず任せる。
そんなことを自分なりに取り組んでいて。
前に比べると、ピリピリしてた自分を
客観的にみれることも増えてきて
その時より、随分マシになった気もする。
似顔絵の話に戻すが。
一時期、娘が描く私の顔は
常に怒っていたか、涙を流していた。
「ママの顔、描いたよ。」
そう言われるたびに、まともに見れなかった。
描いてくれた嬉しさより、
辛さが勝っていたから。
子どもからみた私が生々しく写っていたから。
私自身、独身の頃はこんなに怒って
泣くことなんてほとんどなかった。
なんでこんな人間になってしまったのだろうか。
昔を思い出そうとしても、
はっきり昔が思い出せない。
今も正直なところ、
どんな顔で笑っていたか思い出せない。
だけど、最近の娘の似顔絵が変わってきた。
私の顔が少し穏やかな表情になってきた。
友達や旦那から言われていた、
”笑顔が似合うよね”
そんなことを言われていた時のことを、
これからまた思い出せる時がくるのかな…。
今はまだ上手く笑えてないのかもしれない。
けど、子どもの笑顔は私を幸せにしてくれる。
そんな母の日は、私にとってはある意味
これからも特別な日になるのだろう。