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“盗撮容疑で逮捕”という記事を見るたびに思い出すモヤモヤ


盗撮疑惑の現場に遭遇

10年以上前から、盗撮容疑で逮捕という記事を見るたびに、密かに思い出しては悩んでいることがある。

当時、駅の上りのエスカレーターで、エスカレーターに乗ろうとしたとき、私の前に男の人が立っていて、その前に女子高生が立っていた。

男の人の右手が目に入った。
違和感な持ち方。
ガラケーを開いて裏向きに持って、やや前に差し出しているような角度で持っている。
なんだか、女子高生のスカートの中をガラケーで撮影してるみたいな角度。

(立ち位置の構図が思い出せないけど、私が真後ろに立っていたら見えないはずなので、少しズレて立ってたのかな)

発見したときの思考

エスカレーターを上る数秒間、
(これは盗撮か?いやいやたまたまそんな風に見えるだけでしょ。いやいや、あんな角度でガラケー持たんだろ)
っていう頭の中で応酬。

「撮ってますよね?」って手を掴む?
いや、小心者の私にはできない。
間違ってたらどうしようって思う。

女子高生にそれとなく話しかける?
いや、小心者の私にはできない。
このヒト何?って怪しまれたらどうしようって思う。

頭のなかで、いろいろ考えているうちにエスカレーターを上りきる。

このまま見過ごす?
なんだか、それもできない。

行動を起こす

※電車の色は、実在の電車の色とは関係ありません

盗撮犯らしき男性は、出発待ちの当駅始発電車に乗り込んだ。先頭車両。
それを見届けた私の足は、駅員室へ向かっていた。
発車まで、まだ時間はある。

「盗撮ぽいことをしてる人がいました」
そう言った。

二人いた駅員さんは、
「案内してください」
と言い、私はらしき男性の人がいる先頭車両まで案内し、少し遠くから、
「あの人です」
と指さした。

駅員さん1名は、らしき男性のところへいき、なにか話をして駅員室まで連れて行く素振りを見せた。

らしき男性は大人しくそれに従って、始発電車を降りて駅員室まで、駅員さんと一緒に歩く。

もう一人の駅員さんは私と一緒に、少し離れたところから、

「一緒に駅員室まできてもらってもいいですか?」
と言い、私も駅員室まで行く。

少し離れたところから、らしき男性は、その間ガラケーをいじっている。

(え?消したらどうすんの?)
って私は思う。

駅員さん、特にそこは気にしていない様子。

彼は否定した

駅員室で駅員さんがらしき男性に事情を話す。
らしき男性は、否定した。
ガラケーにも、そのような画像は無かった(らしい)。

駅員さんは、らしき男性に謝った。
私には、勘違いだったみたいですね、と話した。
私は、らしき男性に頭を下げた。
らしき男性は、「いえいえいいですよ。僕も紛らわしいことをしてしまったので。」
と言った。

ついでに、
「僕はあの電車に乗るのが少し恥ずかしいから、次の電車で行きますんで、どうぞ先に行ってください」
と言った。

そのまま解散。
私は、らしき男性が乗るはずだった電車に乗って帰宅した。

私はどうすればよかったのか?

悶々としてること。
あれは勘違いなんかじゃないよなーと思ってる。

・勘違いだとしたら、あの変なガラケーの持ち方はなんだったのか?
・勘違いだとしたら、らしき男性は、もう少し私に怒っても良かったのでは?
・駅員さん、ガラケーを操作させないで欲しかった

この時、私は他にもっと何をすれば良かったのか。正解はどのような対応だったのか。

そして今後、盗撮らしき現場を見たら、私はどのように対応したら良いのだろうか。

巷の記事では、周りの人が取り押さえたとか、通報して逮捕に至ったなど、成功記事が載ってるけれど、ちゃんと成功したのがすごいな。って思う。

あれから10年以上

あれから10年以上、らしき現場に遭遇していない。 
まあ、私の勘違いという可能性はゼロではないけど。

でもなぁ、、、って、ときどき悶々とする。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社シールズ 澤田玲奈


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